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ひとりの日本人のCGアニメディレクターが、信頼厚い仲間とともに設立した株式会社5(ファイブ)。2021年はまだ4年目でありながら、台湾スタジオは今年度に150名ほどにまで規模を拡大するほどの急成長を遂げようとしている。さらに、東京では新たに恵比寿でスタジオを開設し、そこに参加するスタッフを幅広い分野で募集している(経験者採用)。日本のアニメCGをさまざまな文化の人々が作り、世界に向けて発信するという文化色豊かな独自の制作体制を持ち、台湾政府も注目する同社のようすとビジョン、そして人材募集のねらいについて、アカウントマネージャーの松山千鶴氏にお話いただいた。なお、本記事は2021年3月13日に開催されたオンラインイベント「CGWORLD JAM ONLINE 2021」の同社配信内容をもとに執筆している。
▲株式会社5/五號影像有限公司 Studio5-会社紹介映像
TEXT_日詰明嘉
CGWORLD(以下、CGW):まずはファイブさんの会社の概要を教えていただけますか?
松山千鶴氏(以下、松山氏):弊社は大阪に本社が、東京に支社がある創業4年目の企業です。スタジオは台湾にあり、そこでは主に日本のセルルックCGアニメーションを制作しております。
CGW:会社の管理機能が日本で、実制作の業務は台湾で行なっているんですか?
松山氏:はい。台湾のスタジオには管理部門を含め現在、約90名のスタッフがおり、本多 真がCGIディレクターとして直接、スタッフを率いております。現在、さらに増員をしており、2021年には150名ほどの規模になると見込んでいます。
CGW:ものすごく急成長を遂げられているんですね!
松山氏:ありがたいことに、台湾には日本のアニメ関心が強いクリエイターさんがとても多く、クライアント様も日本と台湾のコラボレーションで生まれる作品を喜んでくれており、需要と供給がマッチングした結果、現在の状況になっております。この規模は台湾ですと大企業といえる企業になります。台湾は人材を大切にする風土があり、全員が正社員です。政府の労務管理もきちんと行き届いており、福利厚生も適正に行われています。
CGW:台湾スタジオのCGIディレクターを務められている本多さんはどんな方ですか?
松山氏:もともとは『FREEDOM』のアニメーションを手掛け、YAMATOWORKSさんでCGI監督を務め、『ガッチャマンクラウズ』や、『牙狼<GARO>炎の刻印』に参加をしました。その後、台湾のスタッフと作っていた作品があり、その企画は流れてしまったのですが、信頼関係のあるスタッフたちでしたので、2017年に独立して彼らと台湾にスタジオを設立し、現在に至ります。
CGW:ファイブさんは、これまでにはどのような作品を制作されてきたのでしょうか?
松山氏:これまでに携わった主なタイトルとしては、アニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』、TVアニメ『PSYCHO-PASS 3』、『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~ 』スペシャルアニメ、「『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS』8周年特別企画"Spin-off!"」(ミュージックビデオ)などがあります。また、オリジナルIPとして『spider's thread』を制作しております。台湾側には約80人ほどクリエイターがおり、2Dデザイナーから、モデラー、リガー、アニメーター、エフェクター、コンポジットまで、映像制作を一貫して行えるという環境が整っております。
CGW:プリプロから一貫体制が作られているんですね。制作される映像は、日本のいわゆるセル調のアニメーションに特化しているという理解でよろしいでしょうか?
松山氏:はい。受注させていただいている作品は、ほぼそうしたタイトルになっています。ただ、弊社オリジナルIPにつきましては、ルックデブにも注力をしていて、セル調でありつつ、スタジオならではのルックを開発していければと思っております。台湾スタジオでは約8割が台湾の方である一方、海外から移住されてきた方がいたり、台湾出身でサンフランシスコのAcademy of Art University(ピクサーの本社の近所に位置し、同社スタッフが教鞭を執るクラスもある)で学んだ方がアニメーション作業をされていたりもします。そうした流儀に日本のアニメCGの作り方を加えるとどんな化学反応を見せるのかが楽しいところでありますし、我々としても期待しています。
▲CGWORLD JAM ONLINE2021 番組放送中の松山氏(右)
CGW:そしてこのたび、東京にも新たにスタジオを構えるため、スタッフを募集されるとのことですが、現状ではどのような体制でしょうか?
松山氏:日本人のCGIのディレクターが1名おります。モデリングから、リギング、アニメーション、ディレクションなど幅広く経験をされてきた方で、管理面についても得意にされている方です。東京・恵比寿のスタジオは彼女をリーダーとして、台湾のヘッドワークチームに参加してくれる方を募集しています。
CGW:具体的にはどのようなポジションを募集されていますか?
松山氏:今回は経験者の方を対象に正社員で、モデリング、アニメーション、コンポジット、エフェクト、PM(Project manager:進行管理)、営業プロデュースの面などを募集していきたいと思っております。また、セクションごとのスーパーバイザーやCGIディレクションやスーパーバイザーの候補になる方につきましても、積極的に採用していきたいと考えております。演出や監督を目指されている方にもとてもチャンスがある会社だと自負しております。
CGW:コンセプトアートやデザインなど、プリプロダクションの部門の方たちについてはいかがでしょうか?
松山氏:ぜひとも。台湾側には2Dのデザイナーが10名前後おりまして、コンセプトアートやキャラクターデザインの開発などを行なっています。弊社の3DCGは美術と相性が良く、台湾には美術の専門スタッフもおりますので、そうしたスタッフに指導ができる方がいらしたら、ぜひともお話をお伺いできればと思っております。
CGW:東京スタジオに応募された方が台湾に異動することは考えられますか?
松山氏:現状ですと、新型コロナウィルスの状況がありますので、東京スタジオでのお仕事になるかと思いますが、今後の、異動につきましてはご本人の意志と希望に添う形で考えていければと思います。台湾のスタッフと一緒に作業をしたいと現地へ長期出張を希望される方もいましたので、その場合は会社で負担をさせていただいております。
CGW:ちなみに今回、新卒の方は募集されていますか?
松山氏:申し訳ありませんが、東京のスタジオはこれから立ち上げる状態にあるので、新卒の方をまだ受け容れられる環境が整っていない状態にあります。台湾のスタジオの方でしたら新卒向けの様々なポジションで採用をしておりますので、ご興味がありましたら弊社のホームページをご覧いただければと思います。
CGW:日本ではコンテンツ産業を推していこうとする動きがありますが、台湾ではいかがですか?
松山氏:台湾政府も力を入れていきたいと考えておられるようです。できるだけ支援をしていくので頑張ってほしいとおっしゃってくださりました。特に弊社は日本のクライアントさんや、海外の配信会社さんとお仕事をしておりますので、そうした点にも注目を頂いております。政府としてはできれば台湾のスタッフで作ったIPやコンテンツを世界に出していきたいと考えていらっしゃるようです。弊社もせっかく台湾にスタジオがある会社ですので、そこはぜひとも協力していきたい考えです。
CGW:台湾のスタッフを育て、さらに新たな台湾発のIPに向けてチャレンジしつつ、台湾スタッフのヘッドワークとして東京スタジオを運営していく。その中で新たなコラボレーションが産まれていく。会社としての勢いやダイナミズムをとても感じます。
松山氏:ありがとうございます。弊社のコンセプトとしては日本のアニメーションを台湾、そして世界へという考えがあります。コンテンツとして日本のアニメを海外に持っていくだけではなく、海外で日本のアニメが作られ、そして観られるようになるということを目標として考えております。現在、台湾でそれを実行しつつ、やがて他の国や地域でも可能になるのではないかと考えております。IP自体はもちろん、それを創り出すスタッフの方たちも会社の財産だと考えておりますので、そうしたところに少しでもご興味をお持ちの方がいらしたらぜひ弊社の門を叩いていただければと思います。大歓迎いたします!
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