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ここ1~2年で本格化してきた4K/8K動画編集。特に2020年は東京オリンピックと共に、4K/8K案件が本格化することが予測される。こうした中、4K/8K映像編集ワークステーションとしてアプライドが発売中の製品が「CERVO Create+ 4K/8K Type-AM/[Adobe Max出展モデル] ハイパフォーマンス映像編集ワークステーション」だ。その性能をAdobe Community Evangelistの山下大輔氏に検証してもらった。

TEXT_小野憲史 / Kenji Ono
EDIT_藤井紀明 / Noriaki Fujii(CGWORLD)
PHOTO_蟹 由香 / Yuka Kani

<1>オリンピックを迎えて、放送業界が4K/8Kに移行

CG・映像制作でなくてはならないAdobe製品。プロからホビーユースまで多くの人に使用されている。そうした中でも、Adobe製品に対する愛を表明して憚らない人物が山下大輔氏(以下、山下氏)だ。映像講師という肩書きで活動するかたわら、実制作も担当。Adobe Community Evangelistとして、様々な勉強会やイベントで登壇している。2019年12月3日(火)にパシフィコ横浜で開催されたクリエイター向けカンファレンス「Adobe MAX Japan 2019」でも登壇。Adobe Premiere Proをはじめとした、5製品に関するアップデートを50分のセッションで紹介する離れ業を演じ、好評を博した。

もともと映像業界でキャリアをスタートさせたこともあり、現在も放送業界向けの映像講師を行うことが多い山下氏。そのため4K/8K映像案件の増加について、肌感覚で実感してきた。ひとつの節目となるのが、TV局におけるテープメディアの終焉だ。2020年から取材現場などで愛用されたHDカム向けの機材保守が終了し、データでの録画に本格的に切り替わる。同じタイミングで東京オリンピックが開催されることもあり、HD画質に留まる意味合いがなくなるのだ。一方、VR向けの360度映像制作では、8K動画での撮影も増えつつある。「クリエイター側にも本格的な対応が求められてきています」と山下氏は指摘する。

このながれに合わせるように、PCやツール側の対応も進んでいる。全体的な潮流として挙げられるのが、映像クリエイターのMacからWindowsへの移行だ。「NVIDIAが将来的に、CUDAのサポートをmacOSで行わない姿勢を明確にしました。これによりNVIDIA製のGPUを使用したい映像クリエイターが、Windows製のPCに移行する傾向が強まっています」。長くWindowsとMacを併用してきた山下氏も、近年ではWindowsで作業する割合が増えているとのこと。同スペックであればWindows機の方が価格が安く、コストパフォーマンスで勝るからだ。

一方、ツール側でもGPU性能をフルに引き出せる環境が整いつつある。Premiere ProやAfter Effectsも同様で、サードパーティの定番プラグインが続々とGPUに対応。After Effects用のパーティクルプラグイン「Particular」や、After Effects内で簡易的に3DCGを作成できるプラグイン「Element 3D」などが代表的だ。Premiere Pro、After Effects本体も、よりGPUパワーを活かす方向でアップデートが進んでいるという。山下氏は「2年も経てばパーツやツールが大きく変化ます。今やPCは2年単位で買い換えても、それに伴う恩恵を考えれば安い投資ではないでしょうか」と語る。

一方で「むやみにスペックを上げすぎるのも考えもの」だと山下氏は指摘する。3DCGに比べて、映像制作ではツールの安定性を求める傾向が高い。また、ことPremiere Proに関して言えば、シングルコア思想のアーキテクチャを採用しているため、コア数よりもクロック数にパフォーマンスが依存する。「そのため、現状であればコア数を12コアくらいに抑えて、クロック数が高いCPUを選ぶのがオススメです」。これにより、仮にレンダリングが10分間短縮されただけでも、1年間で考えればかなりの時間短縮になる。これは映像クリエイターの働き方改革にもつながるというわけだ。

<2>ハイエンドPCが創り出すクリエイターの可能性

それでは、今回検証してもらったCERVO Create+ 4K/8K Type-AM/[Adobe Max出展モデル] ハイパフォーマンス映像編集ワークステーションは、山下氏の目にどのように映ったのだろうか。CPUに Xeon Gold 6150を2基搭載し、GPUにNVIDIA TITAN RTXを採用。メモリが96GB、ストレージが500GB NVMe-SSDを搭載した総額が200万円を超えるモンスターマシンだ。GPUベースで動作する統合編集ソフト、Davinchi Resolve 15 StudioやキャプチャーカードのDeckLink 8K Proもオプションで追加可能となっている。まさに映像編集の第一線で活躍する、プロ向けのワークテーションだといえるだろう。

山下氏が検証のために制作した4Kのモーショングラフィックス

山下氏の印象としては「重量が重く、しっかりしていますね。高負荷をかけた状態でも静音性が高く、夜中でも安心してレンダリング作業などができて驚かされました」と高評価。静音性が高いのは、フルタワー筐体を使用していることと、各パーツの基本スペックが高いことによるもので、熱が筐体内にこもりにくく、ファンの回転数が抑えられている。メモリが96GB搭載できるのも、PhotoshopとPremiere ProやAfter Effectsを併用して作業するケースが多いため、ありがたいと話す。「ノートPCの多くは最大32GBしかメモリを積めず限界を感じることがありますが、本機では無縁でした」。

実際、最先端のパーツを内蔵し、大画面で作業ができるのがデスクトップ型の長所だ。「Premiere ProもAfter EffectsもモニタのHiDPI設定に対応しています。そのため4Kモニタなどでも、メニューの文字やツールパネルのサイズが適正化され、作業がしやすくなります」。ビデオカードを選べるのも長所で、前述のように映像クリエイターの移行が進みつつあるという。山下氏はベンチマークとして、ビデオグラファーの動向を挙げた。「今やデジタル一眼レフカメラで4K動画が撮影できる時代です。彼らが編集作業でどのようなPCを選ぶのか、これから注目していきたいですね」。

「スペックの高さに加えて、業界の著名人とコラボしたクリエイターモデルなどがあっても良いのではないか」。山下氏は発売元のアプライドに対して、このように指摘する。著名クリエイターに憧れるアマチュアのニーズが掘り起こせるからだ。一方でこうしたハイエンドなワークステーションは、クリエイターの働き方の自由度も広げるという。今やインターネットとPCがあれば、場所を問わず、世界中で働ける時代だ。実際、英語圏のクリエイターは国境を越えて活躍の場を広げている。日本のクリエイターも、そのながれに入っていくべきだというわけだ。

「個人的にも、一般向けではなく講師用の動画チュートリアルをつくりたいと考えています。撮影・編集・合成まで、必要なツールの使い方を講師目線で説明するようなもの。ツールを教える人を育てたいんですよ」。もちろん、そのためには少しでも処理速度が速いマシンの方が良い。実際、本ワークステーションにおいても、SSDをRAIDで組むなどして、さらにストレージの転送速度を上げることが可能だ。同社ではこうした顧客の細かい要望に対しても、柔軟に応えられる体制をもっている。「一時的には高いように感じても、案件が取れれば楽に回収できます。トータルコストで考えるといいかもしれませんね」

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