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ハンドモデルによって動かされる様々な手描きのイラストを用いてプロダクトやサービスの解説をするという、独自のテイストをもった動画を制作するsimpleshow Japanが業務拡大のため映像エディターとアートデザイナーを積極募集中だ。 同社はドイツに本社をおく解説動画の制作を専門とする映像プロダクションで、最新の脳科学や認知心理学を応用し、シンプルでわかりやすく、見る人に確実に内容が伝わる映像制作を行なっている。 今回は同社で映像エディターをつとめるN.O氏に業務内容や求める人材について伺った。

解説動画のマーケットリーダー

simpleshowは2008年にドイツで起業し、Web動画元年と言われる2014年に日本法人を開設。 プロダクトやサービスがもつ複雑な仕組みや構造を、見る人にわかりやすく伝えることを主眼とする解説動画を制作しており、これまでに6,000本以上の作品を手がけてきた。 ワールドワイドに展開しているクライアントが多いため、世界9カ国に事業拠点を置き、50以上の言語に対応した制作体制をとっている。 解説動画専門の会社としてはグローバル展開に成功した唯一のケースだという。

simpleshow 紹介動画

現在、急激にクライアントからの制作依頼が増加しており、日本法人の売上は前年比300%を達成したそうで、解説動画のマーケットリーダーとして存在感を増してきている。 脳科学や認知心理学といった科学的な考察から解説動画の演出手法を考えだし、それらの手法を蓄積することで、どのような案件においても安定したクオリティで動画をクライアントに提供できることが同社の強みだという。 また、映像演出のノウハウを各スタッフが習得できるよう、eラーニングによる制作教育システムである「アカデミー」を開設しており、制作パートごとのスタッフのスキルアップに努めている。 このシステムによって、どの国のブランチプロダクションでも、ドイツ本社と同じクオリティで動画制作を行うことができるそうだ。

今回お話をお伺いしたN.O氏は、同社の映像エディターで制作部門責任者でもある。国内のポストプロダクションや放送局で映像エディターを経験、2015年にsimpleshow Japanに入社した同氏は撮影、映像編集、モーションデザインなど多くの制作工程に関わり、すでに100本以上の作品を手がけてきた。

「初めて見たsimpleshow Japanが制作した映像は、電車の中で流れていたネスカフェアンバサダーの広告映像でした。 他の映像がふんだんに色を使って制作されているなか、黒と赤の2色だけでつくられていた映像にとても衝撃を受けました。 メインで使われていたのは単純なイラストでしたが、ハンドモデルによる動きが機械的ではなく、自然だった点がとても新鮮でした。 また、要点が押さえられた構成になっていて、内容を理解しやすかった点も印象に残っています。 "こういう映像作品をつくりたい"と思い入社を決意しました」と入社の動機を話す。 それまで長尺の映像作品などに携わっていたキャリアから、短尺の広告映像を手がけることへの不安はなかったのかと尋ねると、「自分の中では、映画やドラマなどの長尺の映像よりも、短い尺の方が性に合っているなと。 CMやプロモーション系の映像を編集する方が向いていると思った」のだという。

また「前職でのキャリアとは、業界的に異なっていたので入社直後は戸惑いましたが、simpleshow Japanの映像エディターは、映像を編集するだけが仕事ではなく、脚本や絵コンテの段階からエディター目線で、様々な提案をすることができプロジェクト全体に関われるので、非常にやりがいがあります。 同時に、作品に自分のアイデアがダイレクトに反映されるので、仕上がりを左右する責任を伴い、常に映像の完成形を意識しながら制作する必要がありますが、そういった場面ではエディターとしての技術・経験が生きていると感じます。 担当業務は映像編集のほか、脚本担当のコンセプター、アートデザイナーらとの絵コンテを基にしたディレクション会議や、その後のハンドモデルの撮影などです」と語る。 脚本、アートデザインなど、社内で作業は分担されているが、完全な分業体制をとっているわけではなく、それぞれのスタッフが意見を出し合いながら作品を制作していくということなので、作品づくりの醍醐味を味わうには最適な環境だろう。

アナログの心地よさと認知心理学に基づいた演出で見る人の心をつかむ

simpleshow Japanが制作する映像の特徴は、シンプルなイラストを手で動かしながら内容を説明するという点にある。 一見すると、撮影した手の動きに合わせてイラストをアニメーションさせているように見える。 しかし、実際は紙に描かれたイラストをハンドモデルが動かしている様子を撮影し、Adobe Premiere ProやAdobe After Effectsなどの映像ツールをつかって編集することで作成されている。 この特徴的な制作手法をsimpleshow Japanでは「オーガニックデジタル」と呼んでいる。 オーガニックデジタルとは、simpleshowがもつ代表的なノウハウのひとつで、デジタル処理されたCGアニメーションの中で、アナログの心地よさを表現することを意味する。

「紙に印刷した実物のイラストを撮影しているので、エッジが背景に影を落としているテイクや、ハンドモデルがイラストの移動を失敗してしまったテイクなど、普通の映像制作ではNGとなるようなテイクが発生しますが、そういったものも意図的に残しています。 先の展開が予想できてしまうような予定調和的なデジタル映像では起こりえないリアルな現象が映像化されているため、映像を見る人の脳裏に強烈な印象を与えることができるのです」とN.O氏は語る。 意図的に強烈な印象を与える演出を同社では「WOW(ワオ)ポイント」と呼び、このWOWポイントをどのようにつくり出すのかというノウハウを蓄積しているのだという。 脚本段階から決まっているものもあれば、撮影前のディレクション会議で出されたアイデアが採用されることもあるそうだ。 「WOWポイントをどのようにつくるかを、他の国のsimpleshowから学ぶこともありますし、日本で新しいWOWポイントを生み出したときには、他の国のsimpleshowに共有しています」と話す。

写真はsimpleshowが制作する映像の特徴のひとつでもある、アナログな素材を使った制作例。 解説動画の中で必要な要素をアートデザイナーがイラストにしてプリントアウトした素材を切り抜いて作成される。 実物大でプリントアウトされており、ハンドルなどのパーツもハンドモデルの演者が実際に動かせるようになっている。 "WOWポイント"のある映像制作の要となるものだ

simpleshow Japanではこのような様々な映像制作上のノウハウを蓄積しており、新人クリエイターであっても本社がつくり上げた「アカデミー」を利用することで、容易に習得できるとのこと。 アカデミーは、simpleshowのノウハウをeラーニングで習得することができる教育機関で、アカデミーの指導員とSkypeによるテレビ会議を行なったり、本社クリエイターによる作品添削などを実施している。 作品制作に必要な基礎知識だけでなく、職種に応じた心構えから実際の作業の進め方まで、アカデミーを通じて自発的に学ぶことができるようになっている。 「世界9カ国で展開されているsimpleshowですが、どの国においても同じクオリティの動画を提供できるのは、このアカデミーの存在が大きいですね。 また、simpleshowはワールドワイドに活動しているので、アカデミーをはじめ本社とのやりとりで英語を使うこともあるのですが、日本法人ではバイリンガルのスタッフがいるため、語学が苦手でも業務に支障はありません」とN.O氏は話す。

主体的に制作に関わるスタッフを大募集

最後に、映像エディターとアートデザイナーを募集中という同社がどのような人材を求めているかを伺った。 simpleshow Japanの基本的なワークフローにおいて、映像エディターは撮影から編集、納品データの作成までという、絵コンテが確定した後の作業全てが担当領域となる。 コンセプターやアートデザイナーとディレクション会議を行なって演出を詰め、撮影が終わったら編集からMA、最終調整を経て完パケを作成するまでが業務となっている。

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  • 一方、アートデザイナーはイラストと絵コンテの制作を主な業務としている。スムーズに制作を進めるため、イラストの内容や演出についてコンセプターと打ち合わせをしたり、絵コンテ完成後は撮影を担当する映像エディターと演出内容の共有もする。

アートデザイナーは作品制作において中心的な役割を果たすため、案件に関わる全てのスタッフとコミュニケーションをとりつつ制作を進めていくそうだ。

simpleshow Japanが提供している商品としてはイラスト素材を撮影して制作する、モノクロの「classic」、色やイラストのスタイルを選べる「custom」、フルオーダーメイドの「premium」がある。 ただ今後はアニメーションをふんだんに使った「Kinetic」というカテゴリーの動画も提供していくため、CMやテレビ、アニメ、ゲームなど他業界からの人材も広く募集しているという。

「様々なプロフェッショナルとチームを組みながら、simpleshowのノウハウを積極的に学び、身につけたノウハウを武器にリーダーシップを発揮して、主体的に作品制作に取り組んでいただける方に応募してほしいです。 ドイツで開発された最先端のノウハウを身につけることができると同時に、解説動画のマーケットリーダーの一員として数多くの案件に携わることで、自分の手がけた作品が世の中を動かしていること、歴史の新たな1ページをめくっていることを実感できるようになります」とN.O氏は話す。 simpleshow Japanのつくり出す解説動画が、他にはない表現で多くのクライアントの支持を得ているのは、学術的な心理分析によって得られたノウハウを巧みに利用した演出があるからだろう。明解な理論による映像演出に興味のある方は、ぜひ応募してみてほしい。

simpleshow Japan 制作風景

TEXT_大河原浩一(ビットプランクス)
PHOTO_弘田 充


求人情報
simpleshow Japanでは現在下記職種を募集中です。

①映像エディター
②アートデザイナー

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