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『HOME'S』は国内最大の総掲載物件数をほこる、不動産・住宅情報の総合サイトだ。CGWORLD.jpの読者のなかにも、住まいを借りる、買うなどの目的で、同サイトを使った経験のある人はいるだろう。そんな『HOME'S』を運営する株式会社ネクストが、UnrealEngine4での開発経験のあるエンジニアを募集している。「多くの人にとって、住まいは人生で最大の買いものです。だからこそ、子供からお年寄りまで、家族全員が家づくりに参加できる直感的なサービスをご提供したい。そんな思いから誕生したのが『GRID VRICK』です。本サービスをさらに世の中に広めるため、開発エンジニアを増員します」と語るプロジェクトメンバーに、これまでの変遷と今後の展望を伺った。
カラフルなブロックとタッチパネルの操作だけで、理想とする家のCGをつくる
昨今の住宅販売事業におけるCGの需要は右肩上がりで、一戸建てやマンションの完成予想図(建築パース)、住宅展示場で上映するプロモーション映像などに幅広く活用されている。CGによるビジュアライゼーションが普及したことで、図面やイラストだけでは伝わりにくかった建物の完成形が、最近はかなり具体的に伝えられるようになってきた。「リアルタイムCGやVRを導入すれば、さらに具体的で柔軟なビジュアライゼーションが可能になる。そう考えた当社の研究開発部門『リッテルラボラトリー』が旗振り役となり、2014年の春頃からプロトタイプの開発がスタートしました」と『GRID VRICK』のプロデューサーを務める徳山 隆氏は語る。
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徳山 隆氏
(プロデューサー)
『GRID VRICK』の新規性は、ITリテラシーや国籍を問わず操作できる直感的なインタフェースにある。カラフルなブロックとタッチパネルの操作だけで、自分が理想とする家のCGをつくれるのだ。例えば『GRID VRICK』の専用台座に"イエローブロック2個"を置けば、CGの部屋に"棚(小)"が描画される。同様に"イエローブロック3個"を置けば"棚(中)"が描画され、"イエローブロック4個"なら"棚(大)"が描画される。
【左】ブロックの色・形と、紐付けられたCGの家具を示す資料。例えば"イエローブロック2個"を置けば、CGの部屋に"棚(小)"が描画される。同様に"イエローブロック3個"を置けば"棚(中)"が描画される/【右】『GRID VRICK』で描画されたCGの家。このようなバードビューに加え、一人称視点での描画も可能だ「台座上部のWebカメラを使ってブロックの色・形・位置情報を認識し、リアルタイムにCGを描画しています。ブロックの種類や配置を変えれば、CGの部屋の間取りや、設備とその配置も変わります。タッチパネルを操作すれば、壁や床の材質、窓のデザインなども変更できます。さらに、経度緯度・季節・時間帯による日照変化のシミュレーションや、視点変更も可能です」とエンジニアの上野哲史氏は解説する。家族みんなで相談しながらブロックを外したり、足したり、自由自在に何度でもつくり直し、楽しみながら満足のいく家を見つけるシステム。それが『GRID VRICK』のコンセプトだ。
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上野哲史氏
(エンジニア)
『GRID VRICK』でつくられたCGの家。ブロックの種類や配置を変えることで、間取りや、設備とその配置を変えられる
上の3つの画像は、同じ室内における4月(左上)、7月(右)、10月(左下)の同時刻の日照状況をシミュレーションしたものだ。この機能を使えば、1年間を通した日照変化を考慮しながら、窓の位置や大きさを検討できる
一人称視点で描画する場合には、視点の高さも変更できる。左は身長100cmの視点、右は身長170cmの視点で描画されている。大人から子供まで、家族全員の視点で部屋の間取りや、設備とその配置を検討できる
年内にVR機能も搭載し、さらに直感的で臨場感のある家づくりを提供
前述の通り、『GRID VRICK』のプロトタイプ開発は2014年の春頃からスタートし、当初からUnrealEngine4が使われた。「言うまでもなく、我々が提供したいサービスはゲームではありません。しかし、インタラクティブなリアルタイムCGを導入するなら、ゲームエンジンの活用が最良・最速の手段だと確信していました。そして数あるゲームエンジンのなかでも、高いクオリティのフォトリアルなCGを描画するならUnrealEngine4の使用が最適だと判断したのです」(上野氏)。
プロトタイプ開発には、上野氏を含む3名のエンジニアが動員された。そのなかには、画像処理の専門家、VRの開発経験者もいたが、UnrealEngine4の使用は全員が初めてだったという。「何ができるのか、どこから手を付ければ良いのかすらわからない、手探り状態の開発でした」(上野氏)。それでも、"今までにないサービスを開発している"という手応えに牽引され、約半年で『GRID VRICK』のβ版を完成させたという。
『GRID VRICK』β版の完成後は、国内のMaker Faire Tokyo、デジタルコンテンツExpo、UNREAL FESTなどの展示会に加え、アメリカのSouth by Southwest(SXSW)にも出展し、各所で好評を得たと徳山氏は語る。「CGソフトやゲームエンジンの操作はもちろん、家の見取り図を描くことも、誰もができる作業ではありません。一方で、"ブロックを置く"という行為は、ほとんどの人にとって馴染みがあります。この行為をインタフェースに採用したことで、『GRID VRICK』は操作の心理的ハードルが極めて低いシステムとなったのです」。
『GRID VRICK』の新規性は、ブロックの配置を変えれば、CGの部屋の間取りや、設備とその配置を変更できる直感的なインタフェースにある『GRID VRICK』のブロックには、"やってみたい" "おもしろそう"といった感情を喚起する効果があり、家づくりをさらに身近なものにできる。そう確信した同社は、『GRID VRICK』の製品化と、さらなる機能強化を決定したという。
今後は『HOME'S』を始めとする同社のサービスを利用中のハウスメーカー、マンションデベロッパー、不動産会社などに向けて『GRID VRICK』の利用を提案していくと徳山氏は続ける。「例えばマンションには様々な間取りの部屋があります。ただし、全タイプのモデルルームを用意すると、かなりのコストを要します。そのためモデルルームで体験できるのは一部に限られているのが実情です。しかし『GRID VRICK』であれば、低コストで全タイプの部屋を体験していただくことが可能です。年内にVR機能も搭載し、さらに直感的で臨場感のある家づくりを提供していきます」。
そして『GRID VRICK』の用途は、個人消費者向けの住まいのシミュレーションに留まらない。例えばオフィスのレイアウト、イベント会場の動線などのシミュレーションにも活用できるという。「用途や規模を問わず、空間設計を必要とするあらゆるお客様に対して『GRID VRICK』の利用を提案していきます」(徳山氏)。
開発中のVR機能を検証するスタッフ。「VR機能をはじめ、今後も様々な機能強化を予定しています。『GRID VRICK』にさらなる進化をもたらしてくれる、好奇心旺盛なエンジニアの参加を期待しています」(徳山氏)本記事で紹介した『GRID VRICK』のコンセプトに共感するエンジニアは、ぜひ開発メンバーに加わってほしいと上野氏は続ける。「建築や住宅業界での経験は問いません。UnrealEngine4、リアルタイムCG、VRなどの開発経験があるエンジニアなら、その経験を存分に活かしながら、新しい課題に挑戦できるでしょう。ユーザが全ての家具を自由にレイアウトできる『GRID VRICK』は、影の焼き付けができないなど、時としてゲーム以上に柔軟性の高い設計が求められます。我々と一緒に、この難関に挑戦してくださる方の応募をお待ちしています」。
■求人情報
株式会社ネクストでは現在下記職種を募集中です。
エンジニア
■応募資格
<必須条件>
・UE4を用いたワークフロー構築
・UE4を用いたコンテンツの開発
・BlueprintとC++によるアプリケーションの構築、および運用
・システム設計・仕様策定
<歓迎するスキル>
・グラフィック素材作成(3Dモデル、アニメーション、UI素材、エフェクト、等)
・マテリアル作成
・UI作成
・Unityを用いたコンテンツの開発
■待遇
[給与]月給254,500円以上(最低保証額)
※経験・能力を考慮の上、当社規定により優遇します。
[交通費]全額支給
[勤務時間]フレックスタイム制(標準労働時間/1日8時間)
[昇給]年2回(4月・10月)※弊社規程に基づく
[賞与]年2回(7月・12月)※業績による
[保険]健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
[休日・休暇]
■完全週休2日制、祝日、夏季休暇、年末年始休暇、慶弔休暇
※年間休日122日
■イベント休暇
自身や家族の記念日や子どもの運動会など、自身に関連するイベントの日
に自由に休暇を取得できる制度(年間2日)を設けています
[その他]社員持株制度、各種サークル、福利厚生倶楽部
■ワーキングマザー・ファザー支援
子育てしながら働く社員を支援する施策。
実際に子育てをしている社員が提案し制度化されました。
「出産休暇」、「短時間勤務」「看護休暇」などを設けています。
■リフレッシュ手当
社員が連続で4日以上休暇を取得した際に、休暇を楽しみ
リフレッシュしてもらうための手当です。
■ノー残業デー
毎週水曜日は残業をせずに退社することを奨励する施策です。
■雇用形態
正社員
詳しくは
求人コーナー【JOBS】をご覧ください。