ワコムは、8月31日にドイツ・ベルリンにて、パートナーイベント「コネクティド・インク」を開催、デジタルインクの普及やデジタル文具市場の発展を推進する非営利団体「デジタルステーショナリー コンソーシアム インク(DSC)」に、電子ペーパー世界大手のEInk社とドイツ人工知能研究センター(DFKI)が、新たに加わったことを発表した。
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■概要

同イベントでは、サムスン電子をはじめ、モンブラン、SAPの各ゲストスピーカーにより、デジタルインクの日常生活シーンにおいて、さらなる普及拡大が見込まれている最新のテクノロジー動向が語られた。ベルリンで2回目の開催となった同イベントには、業界をリードする関係者100名以上が来場し、デジタル文具にかかわる技術の普及と市場発展についえ論議が交わさた。オープニングの挨拶に登壇したワコム代表取締役社長兼CEOで、DSCのチェアマンである山田正彦氏は、次のように述べた。「コネクティド・インクは2016年に米国のラスベガスのCESで初めて開催されました。デジタルインクの普及とデジタル文具の市場発展を目指し、これまでに延べ800名を超えるゲストと30名以上の業界をリードするスピーカーに参加いただいています。この度、デジタルステーショナリー コンソーシアムに、新たにE InkとDFKIをメンバーとして迎えました。今後も、国境を越え、業界をリードするスタートアップ企業や研究組織からメンバーを迎え入れ、次回、11月2日に東京で開催される『コネクティド・インク東京』に向け、より一層の活性化を図ってまいります」。今回の「コネクティド・インク ベルリン」ではサムスン電子、モンブラン、SAP、そしてワコムから、代表者が登壇した。各パートナー企業・組織の基調講演のテーマとスピーカーは以下のとおり。

「コネクティド・インクのビジョン」
山田正彦氏(ワコム代表取締役社長兼CEO、DSC会長)
「非連続な変化に直面する中、競争力を発揮するために」
オグズハン・ジェニス氏(SAPデジタル・リーダーシップ・センター VP)
「S Penが実現する新しいコミュニケーション」
イ・ジュフン氏(サムスン電子 無線事業部 首席エンジニア)
「デジタル時代におけるモンブラン」
フェリックス・オブスコンカ氏(モンブラン アソシエイト・ディレクター)
「業界を変革するデジタルペンとWILL」
井出信孝氏(ワコム テクノロジー・ソリューション担当 EVP)
「21世紀のユニバーサルインク」
ハイディ・ワン氏(ワコムプロダクトマネジメント&ビジネスディベロップメントVP)
「WILLがもたらすビジネスの変革」
ピーター・ソマー氏(ワコム ビジネスソリューションズ担当 SVP)
「コネクティド・インクのエコシステム」
ファイク・カラオグル氏(ワコム プラットフォーム&アプリケーション担当SVP)
「デジタルステーショナリー・コンソーシアムのアップデート」
山田正彦氏(ワコム代表取締役社長兼CEO、DSCチェアマン)

■「コネクティド・インク」について

ワコムが主催する「コネクティド・インク」は、ハードウェア、ソフトウェア、テレコミュニケーション、IT、文具業界をリードする人々や組織がデジタルインクとデジタルペンに関連したアイデアやテクノロジー、マス・マーケットへの浸透を図るための場を提供するグローバルで展開しているパートナーイベント。デジタルインク技術「WILL(Wacom Ink Layer Language)」の広範な活用を推進し、創造性とコラボレーション体験を発展させていく。第1回は、2016年1月にラスベガスで開催され、その後、上海、ベルリン、東京の計4都市で開催された。2017年はラスベガス(1月)、上海(6月)、8月のベルリンを経て、11月2日に東京での開催が決定している。今回のイベントの詳細や写真等は、コネクティド・インクのホームページに掲載されている。
次回の「コネクティド・インク」は11月2日に東京での開催が決定した。