マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社(以下、同社)は、親会社であるUnity Technologies社(本社:米国・サンフランシスコ)が「Universal GameDev Challenge」と「Will Wright's Proxi Art Challenge」の2つの世界規模のゲーム開発コンテストを実施することを発表した。
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■コンテスト概要

「Universal GameDev Challenge」の優勝者には賞金15万ドルのほか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ジョーズ』などの人気作品を持つ映画会社Universal Studios(以下 Universal)とゲーム開発のコンサルタント契約が与えられる。また、人気シミュレーションゲーム『シムシティ』を生み出したゲームクリエイター、ウィル・ライト氏の名が冠された「Will Wright's Proxi Art Challenge」の最優秀賞2名には、同氏がUnityで開発中の新作『Proxi』に3Dアーティストとして参加する道が用意されている。いずれのコンテストもUnityが運営するUnityクリエイターのためのコミュニティハブ「Unity Connect」にて英語で応募することになるが、同社ではこれに合わせて、日本のゲーム開発者・アーティスト向けに専用の日本語コミュニティを同じく「Unity Connect」上で開設し、日本からの参加を幅広く促していく。

■「Universal GameDev Challenge」について

「Universal GameDev Challenge」は、日本でも人気・知名度の高い『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ジョーズ』を含む、Universalを象徴する5つの映画作品を対象にゲーム化を競うコンテスト。コンテストのファーストラウンドでは、開発関係者全員のビジョンをゲームデザインドキュメント(GDD)にまとめ、さらにその内容をビデオ動画でプレゼン。それを元にセカンドラウンドに進む6つのチームが審査員によって選出される。ファーストラウンドを通過した6チームはUnity、Universal、Microsoft、Intelからのメンタリングを受けながら、各々が出したゲームデザインに沿ったプレイアブルなプロトタイプを制作する。完成したプロトタイプで最終審査が行われ、最優秀賞のチームには賞金15万ドルのほか、ゲーム開発のためにUniversalとの1年間のコンサルタント契約が得られる。参加希望者は日本時間2018年4月20日17:59までに「Unity Connect」から応募を。

■「Will Wright's Proxi Art Challenge」について

「Will Wright's Proxi Art Challenge」は、著名なゲームクリエイターであるウィル・ライト氏がUnityで開発中の新作シミュレーションゲーム『Proxi』で活躍できる3Dアーティストを発掘するためのコンテスト。ウィル・ライト氏は80年代から活躍し続ける世界的なゲームクリエイターであり、彼が生み出した人気シミュレーションゲーム『シムシティ』は、シリーズを通じて今もなお世界中のプレイヤーを魅了し続けている。最新作『Proxi』は、プレイヤーの"思い出"がベースになっているAIによって世界が構築されていくシミュレーションゲームで、"思い出"はそれぞれ3Dモデルの組み合わせとして表現され、プレイヤーごとに異なる環境をつくり出す。参加希望のアーティストは、自身の過去の思い出の中から最も印象に残った3つの"思い出"を3Dモデルとして制作し、Unityでそれらの思い出を表現する3つのシーンデモをつくり、1本のビデオ(動画)として提出。また併せて、Unityで各シーンをどのように構築したかを、カメラ、ライティング、リギング、アニメーション、音声、およびポストプロセッシングの使用方法など、制作プロセスをまとめた応募作品に関する記事を提出する必要がある。参加希望者は日本時間2018年5月15日15:59までに「Unity Connect」から応募を。審査ののち、最優秀賞2名は米国・カリフォルニアに赴いてウィル・ライト氏を交えたインタビューを受け、同氏のプロジェクトに参加するチャンスを得ることができる。

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