株式会社MUGENUPは、アニメの制作進行に特化したクラウド型プロジェクト管理ツール「Save Point for アニメ」を開発、『魔法少女リリカルなのは』などの大ヒット作を制作したことで知られる株式会社Seven Arcsをはじめ、複数スタジオの協力のもと、実際のアニメ制作現場で試用する機能検証を12月2日(月)より開始した。「Save Point for アニメ」は、2020年初頭の正式サービスインを予定している。
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■「Save Point for アニメ」開発の背景

近年、日本のアニメ産業は著しく成長し、広義のアニメ産業市場は2002年の約1兆948億円に対して2017年は約2兆1,527億円とほぼ倍増(※一般社団法人 日本動画協会「アニメ産業レポート2018」より)、TVアニメの年間制作本数も154本(2002年)から340本(2017年)と約2.2倍(※同「アニメ産業レポート2018」より)に増加するなど、急激に拡大している。インターネット配信による視聴環境の変化は、今後もこの傾向に拍車をかけるものと考えられる。また3DCGアニメーションなど新技術の普及と、日本スタイルのアニメ作品が国際的に活況となっていることをうけて、市場から求められるクオリティ水準はますます高まっている。そのため、制作本数と品質、双方のリクエストに応えつつ、サステナブルなアニメ制作環境を実現するために、制作環境の効率化と生産性の向上による「働き方改革」が求められている。

■「Save Point for アニメ」の特長

「Save Point for アニメ」は、ゲーム開発企業を中心に190社以上に採用され1,000件以上のプロジェクトに導入された「Save Point」をベースとして開発された、アニメの制作管理に特化したクラウド型プロジェクト管理ツール。「Save Point」がゲーム業界で培ってきたクリエイティブ制作管理の様々な機能をアニメに最適化し、これまでカット袋による物理的な受け渡しが主流だった絵コンテや原画などの素材の納品や、監修や修正指示、スケジュールや進捗状況の管理をデジタル化、アニメ制作管理の効率化を実現する。

・アニメならではの進行表やカット表を、基本機能として実装
・前後の絵をパラパラ切り替えて見比べる「指パラ」もブラウザ上で再現
・ガントチャートやスレッドビューなど、従来の「Save Point」で好評だった機能も実装