ベルエポック美容専門学校は、教育提携を結ぶファッションテック専門スクール「東京ファッションテクノロジーラボ」(以下、TFL)と、繊維専門商社「豊島株式会社」と共同し、ベルエポック美容専門学校で3Dモデリングの授業を受講する学生を対象に、3DCGを駆使した洋服づくりのコンテスト「ファッション3DCGアワード」プロジェクトを、2021年4月からスタートした。
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■概要
「ファッション3DCGアワード」は、アパレル産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する主力技術「3Dモデリング」の認知拡大、新たなクリエイターの輩出、学生たちの技術の向上を目的に実施される。同プロジェクトは、ベルエポック美容専門学校の半期授業修了ごと(9月・3月)に年間2回行う予定で、参加する学生は、授業を通して3DCGによる洋服づくりに取り組み、最終的にもっとも印象的な作品が大賞として発表される。アワードの審査には各方面からゲストを招き、大賞に選ばれた作品は、実際のプロダクトとして販売が予定されている。
3DCGモデリングの授業でデザイン作成に使用する生地素材は、繊維のスペシャリストである豊島株式会社から提供され、デザインプロセスにおけるコンセプトワーク、ディレクションは、TFLが派遣する講師チームによってサポートされる。また、受賞作品の商品化までのプロセスは、生産分野においても広いネットワークをもつ豊島株式会社によって進められる。
従来の2Dで制作されたパターン(型紙)を、PC内で3Dモデルと連動して立体の形状に仕上げる技術をもつ「3Dモデリスト」の人材ニーズは、ここ数年で圧倒的に高まり、アパレル産業において大幅な供給不足が生じている。高度な技術をもつ3Dモデリストが作成する3DCGは、現物サンプルとほとんど遜色がなく、これによりデザイン案~量産決定までの検討期間短縮や、サンプル作成経費削減、3DCGデータを活用したECサイトでの先行受注・需要予測など、アパレル生産過程におけるさまざまな効率化が可能になる。ベルエポック美容専門学校は、連携する二者とともに、同プロジェクトを通じて、未来を担う優秀な3Dモデリストを養成・輩出し、アパレル産業のDX化・産業構造の変革を目指していくという。