株式会社ハローは、バーチャルYouTuberをはじめとしたデジタル上のキャラクターの「気配に触れる。」をテーマにした、高繊細な聴覚体験を実現する「Project ToucH」第二弾のクラウドファンディング企画を実施することを発表した。
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■「Project ToucH」とは

「Project ToucH」は2019年8月に始動した、バーチャルYouTuberなどのデジタル上のキャラクターとリアルなコミュニケーションを実現するための研究開発プロジェクト。第一弾では物理的に「触れる。」をテーマにしたクラウドファンディングを実施し、同社のマネジメントするバーチャルYouTuber「響木アオ」の手を再現。実際の会場にて握手会を行なった。大阪大学の協力の元実施されたこのプロジェクトは非常に多くの反響を集めただけではなく、「触覚」を追求した結果として正に文字通り「次元を超えた体験」を実現することに成功した。そして第二弾では触覚の次に「聴覚」にフォーカスを当て、さらにリアルなコミュニケーションを目指したプロジェクトを始動する。

■「Project ToucH」第二弾「気配に触れる。」

普段私たちの生活を取り囲む様々な音。そして私たちはその音から多くの情報を感じ取っている。例えば音の大きさや左右のズレからは距離や立体感、音の反射から部屋の大きさなど。数値上では本当に小さな差でも、私たちはそれを認識し感覚として受け取っている。この繊細な差を、極限まで正確に収録・再生したとき。まるで本当にそこにいると錯覚するような「気配」を感じることになる。そこにいないのに「気配」だけを感じる。この究極の音響体験を提供すべく、同社は専門家とコンテンツ制作を続けてきた。

今までの立体音響を遥かに上回る録音・再生技術について
私たちは自分自身の頭の大きさや耳の形による音の変化を聴いて方向を感じ取っている。この人間の身体的特徴による音の変化を反映し、ヘッドホンで立体的な音を再現するために「HRTF(頭部伝達関数)」という音響特性が存在しており、現在も様々なコンテンツにて活用されている。しかし、音の変化は個人差による影響が大きく、それに伴ってHRTFも個々人で大きく異なった特性になってしまう。そのため、従来のコンテンツは、個人個人の特徴が平均化されたHRTFを用いて制作されているため、個人によって空間の感じ方や音色の再現に差が生まれ、本来の空間感や質感の再現に限界があった。今回のプロジェクトに使用される技術は、まさにこのHRTFの計測を従来よりも遥かにコンパクトに、短時間で、非常に高精度に行うものになる。

「Project ToucH」プランの詳細はこちち