坂本拓馬氏
京都精華大学は、マンガ学部アニメーション学科教員として、映画『鉄コン筋クリート』(CGI監督)や『ベルセルク 黄金時代篇』(演出)などを手がけ、セルルックアニメーションの第一人者として知られる、CGIディレクター・坂本拓馬氏(STUDIO4℃)の就任を決定した。
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■ 詳細
「セルルックアニメーション」とは、3DCGアニメーションを手描きのセル画アニメーションのように表現する手法。現在数多くのヒット作品で使われている技術だが、坂本氏のように第一線で活躍する現役のクリエイターが専任教員としてその技術を教える教育機関は日本にはまだない。同校では坂本氏を招くことで、従来の手描きアニメーション教育に加え、セルルックアニメーションの制作スキルを身につけた人材育成を目指している。坂本氏は就任後、3年生のアニメーション制作や4年生の卒業制作の授業を担当。3DCGを使った演出から、フィニッシュワークまで、個々の学生にあわせて個別指導を行う。就任予定年月日は2015年4月1日。
●坂本拓馬氏プロフィール
2001年京都精華大学美術学部卒業。同年、STUDIO4℃入社。2007年『鉄コン筋クリート』(CGI監督)で、第7回映像技術賞、第11回日本映画テレビ技術大賞を受賞。多くのOVA・劇場作品でCGI監督を務める。主な作品に『魔法少女隊アルス』(CGI監督)、『Genius Party デスティックフォー』(CGI監督)。2011年~2012年『ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵』、『ベルセルク 黄金時代篇2 ドルドレイ攻略』では演出を手がける。
2001年 テレビアニメ『ピロッポ』CGI
2002年 劇場作品『マインド・ゲーム』CGI
2003年 ゲームCM『ロックマンゼロ1・2・3』CGI監督
OVA『アニマトリックス ディテクティブ・ストーリー』CGI監督
2004年 テレビアニメ『魔法少女隊アルス』CGI監督
2006年 劇場作品『鉄コン筋クリート』CGI監督
劇場・OVA作品『Genius Party デスティックフォー』CGI監督
2007年 OVA『バットマン ゴッサムナイト 俺たちのスゴい話』CGI監督
シュウウエムラ展『Genius Party × shu uemura』演出
2008年 WebCM『NIKE iD REALCITY』CGI監督
MV『m-flo loves Chara / Love to Live By』CGI監督
2009年 東京都観光案内映像『ハニー東京』CGI監督
2010年 PV『RHYMESTER / HANDS』演出担当
2010年 劇場作品『ベルセルク 黄金時代篇1・2』演出
2011年 テレビCM『AQUOS PHONE Xx モノリス篇』演出
●坂本拓馬氏からの就任コメント
私は13年間、アニメーション制作のCG分野を手掛けてきました。アニメーションは様々な人とコミュニケーションを取りながら作っていくものです。学生の皆さんにはその面白さをぜひ感じて欲しいと思っています。近年、コンピューターグラフィックスの世界は以前に比べてより多様な表現方法に満ちています。とくに国内ではセルルックを使ったCG技術の必要性が高まりつつあります。CGはとっつき難いかもしれませんが、やればやるほどその奥深さが分かってきます。技術に振り回されず、自分がやりたい表現を試してみることで、きっと新しい可能性が開けるはずです。
『鉄コン筋クリート』@STUDIO4℃/『ベルセルク 黄金時代篇』@STUDIO4℃
■ 関連 URL
・京都精華大学アニメーション学科アニメーションコース
http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/manga/animation