株式会社ネクストシステムは、人間の骨格を検出する独自AIエンジン「VisionPose」の軽量化・高速化施策の結果、骨格の検出速度を従来の6倍以上に引き上げることに成功した。3月18日(水)より、同シリーズの1つである「VisionPose Nano(以下、Nano)」を購入した人に、β版として試験提供を開始。今後の試験提供結果により、全VisionPoseシリーズに展開を行うことで総合的な品質向上を考えているという。
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■リアルタイム解析速度が6倍以上に、VisionPose Nanoとは?

「Nano」とは、同社の独自開発人工知能エンジン「VisionPose」による骨格検出を、手のひらサイズのエッジデバイスで手軽に体験できる研究開発用プラットフォーム。「VP Analyzer」と「BodyAndColor」の2種の機能を標準で用意しており、「高速化版BodyAndColor(β)」が新しく追加され、試験的に提供されている。同施策について、具体的にはVisionPose AIのネットワーク構造を見直し、再学習を行うことで、より効率的なネットワーク構造に変更された。この結果、通常、処理能力の限られるエッジデバイス上において、従来の「BodyAndColor」におけるリアルタイム性能は約4FPSほどだったが、軽量・高速化施策により6倍以上となる、約25FPSで解析が可能になった。