ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社は、親会社であるUnityが、Autodeskとの包括的な相互運用性の向上に向けて新たな一歩を踏み出すことを発表した。
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■概要

Unity Reflectは、クラウドベース型の設計・施工管理ソフトウェアであるAutodesk BIM 360との統合により、デバイス・モデルサイズ・地理的な場所に関係なく、設計者・エンジニア・オーナー(物件の所有者)、その他の全てのプロジェクト関係者を繋ぎ合わせ(Unity Reflectを使用することで)1対1(実物大)でのAR(拡張現実)による(設計データと施工物との)差異や設計意図を視覚化することができるようになった。これは、2017年10月から始まったUnityとAutodeskとの3年間に及ぶ共同研究の集大成だという。

また、Unity ReflectはすべてのUnity Reflectユーザーにクラウドホスティングを提供しており、オンプレミス(自社運用)やクラウドでプロジェクトを管理できるほか、モバイルデバイスにデータを送信したり、ネットワーク外のユーザーとモデル(図面や立体造形)を共有したりすることができる。

「Unity Reflectを使用することで、設計者はインタラクティブなBIMモデルを使ってにオーナー、居住者、請負業者とのコラボレーションをとても簡単に行うことができ、複数のチームが同時にリアルタイムで、ヒューマンスケール(それぞれの当事者目線)での非常に直感的で現実的な方法で体験することができます」と、UnityのVerticals部門の責任者であるジュリアン・フォール氏は述べている。「オートデスクとの連携により、BIMと連携したバーチャルリアリティで設計に命を吹き込み、すべてのプロジェクトの協力者が設計の選択肢をより深く探り、複雑なエンジニアリングの問題を解決し、施工計画を立てることが容易になります」。

また、「干渉検知からリアルタイムのバーチャルウォークスルーまで、リアルタイムでの 3D ワークフローは建設会社の業務方法を変革しています」と、Autodesk Construction Solutions の統合部門の責任者であるジェームズ・クック氏は述べている。「Unity Reflect内でBIM 360のモデルを使用することで、建設チームは、数多くの情報を扱う作業工程において常に最新の情報が反映されていることを知ることができます」。

2018年にオートデスクとのコラボレーションを発表して以来、Unity Reflectは、Revit、Navisworks、そして現在はAutodesk Construction Cloudの一部であるBIM 360を含むオートデスク製品を全般的にサポートするまでに成長してきたが、同時に、オートデスクのユーザーがARやVRで様々なデバイス上でリアルタイムの3D体験にアクセスできるようになり、設計と建設のギャップを埋めることができるようになった。Unity Reflectは、プラットフォーム/デバイス、モデルサイズ、地理的位置に関係なく、すべてのプロジェクト関係者を接続してリアルタイムのコラボレーション環境を構築するという。