サウジアラビアの大手アニメーション制作会社マンガプロダクションズは、サウジアラビア初の長編アニメ映画『ジャーニー』のトレイラーを2021年3月1日からオンラインで開催される第71回ベルリン国際映画祭とともに公開した。同映画の予告編は、マンガプロダクションズのソーシャルメディアプラットフォームとVOXシネマそして中東全域の映画館で見ることができる。
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■概要

『ジャーニー』は、マンガプロダクションズと東映アニメーション株式会社が共同制作した長編アニメ映画で、今年5月に中東・北アフリカ地域のVOXシネマズ、6月に日本のT-Joyで上映される予定。サウジアラビアの映画としては初めて4DXで上映される。

マンガプロダクションズCEOブカーリ・イサム氏は「長年、私たちはアニメ映画を見て育ってきました。この度、日本とサウジアラビアで長編映画を作ることができ大変嬉しく思っております。『ジャーニー』は、サウジアラビアのアーティスト達の才能に投資し力を注いだ結果の一例です。サウジの若い男女が東映アニメーションのスタジオに派遣され訓練を受けました。そして後にマンガプロダクションズに入社し、映画のクリエティブな創作に携わることになりました。」とコメントした。

東映アニメーション株式会社プロデューサー清水慎治氏は「古代アラビア半島の歴史を題材にした長編アニメーション映画づくりは、文化、風習など全く違う我々日本人には大変なチャレンジでしたが、マンガプロダクションズの若いスタッフの協力を得て、日本アニメのテイスト溢れたサウジアラビア初の合作アニメーションが出来あがりました。お楽しみください」とコメントした。

同映画の監督は、劇場作品『名探偵コナン から紅の恋歌』(2017)や『GODZILLA 怪獣惑星』(2017)などを手がけた静野孔文(しずのこうぶん)氏が担当した。静野監督は「日本人監督がサウジアラビアと共同で映画を手がけるのは初めてだと思います。サウジの映画を創ったことを大変光栄に思っております。『ジャーニー』はサウジアラビアと日本のスタッフが総力をあげて完成させました。映像、音楽どれをとっても両国の文化が融合した作品となっています」と述べた。