グローバルITソリューション企業である株式会社コウェルは、竣工前のマンション、一戸建などのモデルルームをVR映像でリアルに再現し、バーチャル空間での内見が可能なVRコンテンツ・マネジメント・システム「VR-CMS for Real Estate」(以下、VR-CMS)を2019年3月15日から販売開始した。これに伴い4月3日(水)~5日(金)の期間に開催されるコンテンツ東京2019に出展し、同製品の展示を行う。
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■開発背景と製品概要

ヘッドマウントディスプレイなどのビューアーにより360度のパノラマ映像や3DCG空間を自在に楽しむVR技術は、ビジネス化に向けた動きが急速に進んでいる。そのため近年、VRはメーカーや小売、観光といった様々な業界での活用が進んでおり、不動産業界においては建売住宅や中古マンションなど、すでに竣工している物件の写真データを利用したVR映像で仮想内見するサービスが注目されている。

一方、竣工前に販売開始する新築マンションや建売一戸建の場合は、実際の間取りを体験できるモデルルームが活用されているものの、コスト面から1つのタイプの部屋(間取り、インテリアコーディネイト)を設置するに留まり、複数の間取りやインテリア様式の部屋を設置することは困難だ。このため、物件の部屋や家具を3DCGで作成したVR映像で仮想内見するサービスの活用が徐々に始まっている。しかしこのサービスの多くは、物件ごとに別途VR映像を制作しコンテンツとして納品するスタイルのため、実際に活用する際の柔軟性に課題があった。

今回、同社が開発したVR-CMSは、3DCGコンテンツ・マネジメント機能と家具などを自由に配置し、体験できるVRホームステージング機能を搭載した。これにより、事前に登録した複数の間取り・インテリアを瞬時に切り替えることができ、狭い設置スペースでも様々な部屋の仮想内見が実現可能だ。すでに登録した家具、建材は複数の物件で再利用可能となり、ソファや椅子などの家具や壁紙などの建材の変更を行えるVRホームステージングにより顧客と企業側が具体的なイメージを共有しながらの商談が可能となり、販売効率向上のための営業支援ツールとしての役割も果たす。

コンテンツ東京2019にて、VR分野では、今回発表した不動産業界向けのVR-CMSのほか、教育用コンテンツやゲームなどを展示する。またAR分野では各種イベントで活用できるアプリケーションの展示も行う。

■特長

1.新築マンション・一戸建などでバーチャルモデルルームとして利用が可能
・室内空間を3DCG再現するため、写真画像をベースとした不動産VRサービスでは対応できなかった"未竣工"にも対応
・事前に複数パターンの部屋とインテリアを登録することで、限られたスペースのモデルルームでも、複数の様々なバリエーションの間取りやインテリアのVR内見が可能
2.VRホームステージングが可能
・椅子や机などの家具を自由に配置(移動、回転、色変更)や床材変更が可能
・VR空間内を移動できるので生活動線の確認も可能
3.繰り返し使えるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)搭載
・部屋などの場面、家具・建材などを登録・管理するコンテンツ・マネジメント機能をサポート
・一度登録した3DCGコンテンツは複数物件で繰り返し利用可能
・部屋の形状や柱などの描画機能もブラウザで使用可能
・家具・建材は各カテゴリーに分類し登録・管理が可能
・標準装備で約100種類の家具・建材データのサンプルを提供
4.追加オプションで3Dモデル作成代行、Eコマース連携などもサポート
・登録する部屋、家具・建材などの3DCGモデルデータは5,000円~制作代行可能
・VRホームステージングで選択した家具をECサイトでそのまま購入できるEコマース連携も可能
・未竣工マンション・一戸建以外の利用にもカスタマイズ可能(店舗、工場などのシミュレーション活用にも)

■メニュー価格

初期費用:200,000円
月額費用:200,000円
現地セットアップ費用:100,000円
3Dモデル制作代行:5,000円~
※利用にはHTC-VIVEと対応PC、インターネット接続環境が別途必要