株式会社A.L.I. Technologies(以下、A.L.I.)は、同社が運営するクラウドレンダリングサービス「BULLET RENDER FARM(ブレットレンダーファーム)」が、デジタルコンテンツと企画・コミュニケーションを学ぶデジタルハリウッド大学のレンダーファームとして導入されることを発表した。同校においては、初のクラウドレンダーファームの導入事例となる。

■概要

BULLET RENDER FARMは、接続数に制限のあった従来型のレンダーファームとは異なり、独自開発の自律分散型アルゴリズムによって、大量のGPU を効率的に処理できることが特徴で、レンダーファームとしては世界最大規模のGPU数で運用されている。デジタルハリウッド大学のような先進的な教育機関へ同サービスを提供することで、5G時代に求められる高度なレンダリングについて、実行時の煩雑さや待ち時間など様々なストレスからCGクリエイターを解放し、新しい制作プロセスを提案する。

この度のサービス提供は、デジタルハリウッド大学において初のクラウドレンダーサービスの導入となり、杉山知之学長は以下のようにコメントしている。「A.L.I.の技術により、学生たちへより良い教育環境が提供できるようになりました。近年、映画やゲームなどCG 作品に求められるクオリティが上がり、それに応えるためのレンダリング処理の負担は増々大きくなっています。レンダリングの待ち時間が短縮されることによって、学生たちがよりクリエイティブな活動に充てる時間を確保できるようになるでしょう。今後、業界の担い手となる彼らには、本サービスを最大限活用し、新時代を担うクリエイターにふさわしい、プロフェッショナルと同等の制作スタイルを追求して行って欲しいと思います」。

今後、BULLET RENDER FARM は引き続きのサービス提供と共に、同校学生向けに対応レンダラーであり、主要CG制作ソフトウェアに無料で実装が可能な「Radeon ProRender」の講義や、BULLET RENDER FARM を用いてつくられた作品発表の機会創出を行う予定。A.L.I.は、デジタルコミュニケーションを学び実践的技術と教養を身につけた人材の育成を目指す同校の理念に賛同し、デジタルハリウッド大学との強固な関係構築を目指すとともに、コンピューターグラフィックス教育の発展に寄与していく。