サイバネットシステムは、SpaceClaimの製品である「ANSYS SpaceClaim(アンシス スペースクレイム)」シリーズの最新版「ANSYS SpaceClaim 2015」の国内出荷を、2014年12月18日から開始した。
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■ 「ANSYS SpaceClaim 2015」について
「ANSYS SpaceClaim」は、3次元形状を素早く簡単にモデリングできる3次元ダイレクトモデラー。拘束や履歴にとらわれないダイレクトモデラーなので、従来のCADに不慣れな人でも構想設計段階から活用でき、解析用のモデル準備や、生産現場で発生する設計データの変更にも対応できる。ものづくりの様々な工程でその工数を大きく削減し、コスト削減やリードタイムの期間短縮に貢献する。
「ANSYS SpaceClaim 2015」では、3Dプリンタ用のデータ作成に欠かせないSTL編集機能が強化された。既存機能が強化されたことに加え、ファセット(※ライン情報のみで面が構成されたデータのこと。小さな三角形のポリゴンによって3次元形状を表現するデータ形式の総称で、形式にはSTLなどがある。3Dプリンタなどへの入力フォーマットとして利用される)を修正・調整するための新たな機能が多数追加された。さらに、ファセットをモデル上で選択し移動や編集が可能になるなど、標準機能のいくつかがファセットに対しても使用できるようになった。これにより、データを作成したCADに戻らずに、3Dプリンタ用のデータを直接編集することができる。また、解析準備、シミュレーション、ユーザビリティ全般、パフォーマンスおよびダイレクト編集が強化された。シンプルかつ素早い操作はそのままに、ユーザーからの要望に対応すべく機能拡張したものだ。
「ANSYS SpaceClaim」は、CADのエキスパート以外のエンジニアにも3次元モデル活用による効率化の恩恵をもたらす。本バージョンでも、設計から開発、解析や生産・製造といった製造業の様々な工程や部門において、効率的で質の高いものづくりを支援する。
●「ANSYS SpaceClaim 2015」で追加・強化された主な機能
STL編集
・[ファセット]タブに、以下をはじめとした多くの機能が追加された
[スムーズ]ツール:ファセットを滑らかにする
[規則化]ツール:ファセットのアスペクト比を改善する
[厚み付け]ツール:開いたメッシュボディを厚み付けする
ほか、穴や尖り形状を修正する新しい修正用ツールなど
・[マージ]ツールや[減算]ツールが、開いたメッシュボディに対応した
・メッシュボディを不均等にスケーリングできるようになった
・ファセットの移動/プルが可能になった
※従来の[メッシュ]タブは[ファセット]タブに名称を変更した。[ファセット]タブの機能を使用するには、ANSYS SpaceClaim本体のほかに別途STL編集オプションが必要
モデリング
・徐変フィレットの作成/編集機能やブレンド、投影など、多くのモデリング機能が強化された
・ソリッドやカーブを湾曲した面に巻きつける[ラップ]ツールが追加された
解析準備
・微小エッジの検出・修正を行う[微小エッジ]ツールが追加された
・[インプリント]ツールが機能強化された
・[エンクロージャ]ツールと[ボリュームの抽出]ツールがメッシュボディに対応した
その他
・来春リリース予定のANSYS 16.0との連携に対応した
・SolidWorks 2014、Solid Edge ST6、NX 9、Inventor 2015のファイル読み込みに対応した(これらのファイル読み込みには対応するオプションが必要)
・MakerBot運営の3Dデータ共有サイト「Thingiverse」へのアップロード用アドインが追加された
●価格
モデリング機能、図面機能、3次元マークアップ機能などすべての機能を搭載したノードロック版。一年間の技術サポートおよび年間保守料を含む。
価格:540,000円
※フローティング版、および各種オプション製品に関しては、サイバネットシステムへ問い合わせ先を
■ 関連 URL
・「ANSYS SpaceClaim 2015」
http://www.cybernet.co.jp/spaceclaim
・サイバネットシステム株式会社
http://www.cybernet.co.jp