ディストームは、米国NewTek製品LightWave 3Dの最新バージョン「LightWave 2015 日本語版」の発売を開始した。
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■ 概要

今回のメジャーアップグレードLightWave 2015は、あらゆる3Dソフトウェアの中でシンプルな操作性と安定性という点に最もウェイトをおいて機能の検討を重ねつつ、米国テレビシリーズ制作に携わるアーティストはもとより、日本国内にあるアニメスタジオのアーティスト達からの要望も数多く取り入れた、パワフルかつかゆいところに手が届く、ユーザー待望の機能が満載のバージョン。Bullet物理演算に新たな機能「コンストレイント(スプリングやヒンジなど)」の搭載、リグセットアップシステム「GENOMA」の大幅な改善と強化、ジオメトリの交差箇所におけるセルエッジを実現する「交差エッジ」機能、背景画像を利用してシーン上の床面やオブジェクトを簡単に配置可能な「パースペクティブとのマッチング」機能、ペアレント作業をインタラクティブに設定可能な「インタラクティブなダイナミックペアレント」、ボーンに対するダイナミクスの設定(ボーンダイナミクス)などといったパワフルな新機能の搭載に加え、アイテム検索機能、モデラー上でダブルクリックによる選択解除、イメージビューワーからのコピーアンドペーストといった、クリエイティブな制作作業の効率化を図るよう、細やかに配慮され設計された機能が搭載されている。
シンプルな操作性と堅牢なワークフローを提供するLightWave 2015は、ビジュアルエフェクト、モーショングラフィック、ゲーム開発といったエンターテイメント系から、建築ビジュアライゼーション、プロダクトデザイン、広告、マーケティング、医療など幅広い分野にわたって、クリエイティブな作業をサポートしてくれる、まさに「アーティストの、アーティストによる、アーティストのためのクリエーションツール」となっている。

■ LightWave 2015 における新機能詳細について

LightWave 2015 における主な新機能は以下の通り。

BULLET 物理演算
物理演算シミュレーションに、スプリングやヒンジといったパワフルな「コンストレイント機能」が追加された。このコンストレイント機能の強化により、車のサスペンションを地形に沿わせて動かしたり、人形が階段から転げ落ちるようなシミュレーションといった非常にパワフルな演出ができるようになった。

GENOMA 2
LightWave 2015のリグセットアップシステムに新しく「GENOMA2 リギング開発キット(RDK)」が搭載された。リギングに精通している人であれば、GENOMA2を使うことで、数学的エクスプレッションやスクリプトを組み入れ、どんな複雑なキャラクタアニメーションのパイプラインにもフィットするカスタムプリセットを生成することができる。

エッジのレンダリングを改善
「交差エッジ(Intersection Edge)機能」のサポートにより、アニメスタジオ待望のジオメトリの交差箇所におけるセルエッジをVPR(ビューポートプレビューレンダリング)上でリアルタイムに確認しながらセルレンダリングをコントロールできるようになった。加えて、「パッチ境界(Patch Borders)機能」のサポートにより、サブディビジョンパッチの境界線をレンダリングできるようになった。メッシュのトポロジを表示させたい人には最適だ。さらに、「エッジバッファ(Edge Buffer)機能」のサポートによりレンダリングした全てのエッジ情報をバッファとして保存することができるようになり、合成ソフトウェアを利用して後処理を行うことが可能になった。

重点サンプリング機能
LightWave 2015にて新しく搭載された「重点サンプリング」機能を利用することで、シーン上の背景照明によるライトの品質を向上させ、さらにアンチエイリアシング処理による複雑な設定を必要とすることなく、様々なライティングの輝度の強弱から生じるノイズや斑点を除去し、よりクリーンに、より正確なレンダリング結果を作り出すことができるようになった。

パースペクティブとのマッチング
これまで背景画像に対してLightWaveのシーン上を合成させることは経験と熟練のテクニックを必要としていた。この「パースペクティブとのマッチング」機能の実装によって、背景画像に対して、シーン上の床面や壁、オブジェクトの配置をインタラクティブにマッチングさせることができるようになった。

インタラクティブなダイナミックペアレント
LightWave 2015 にて新しく搭載された「ダイナミックペアレント(動的な親子関係)」機能により、アイテム間の親子関係の切り替えをビューポート上で直感的に設定できるようになった。アニメーション制作の作業効率を飛躍的にスピードアップさせることができる。

その他、LightWave 2015にて新しく搭載された機能や拡張・改善された機能詳細についてはこちら

■ 発売開始日と価格

LightWave 2015日本語版のダウンロード版とパッケージ版の発売開始日と価格は以下の通り。
※LightWave 3Dはこれまでパッケージ版のみにて販売していたがLightWave 2015 日本語版の発売開始に合わせて「ダウンロード版」による提供も開始された

新規ライセンス製品
LightWave 2015 日本語版/ダウンロード版
発売開始日:2015年3月3日(火)
希望小売価格:159,840円
LightWave 2015 日本語版/パッケージ版
発売開始日:2015年3月13日(金)
希望小売価格:160,920円
アップグレード製品
※対象者:LightWave 11.X以下の日本国内登録ユーザー
LightWave 2015 日本語版アップグレード/ダウンロード版
発売開始日:2015年3月3日(火)
希望小売価格:63,504円
LightWave 2015 日本語版アップグレード/パッケージ版 発売開始日:2015年3月13日(金)
希望小売価格:64,584円

■ 関連 URL

・「LightWave 2015 日本語版」
 http://www.dstorm.co.jp/dsproducts/lw2015/index.htm
・株式会社ディストーム
 http://www.dstorm.co.jp