強力なトラッキングエンジンで、カメラの動きを正確に再現するノードベースの3Dトラッキング&マッチムーブ スタンドアロンソフト「PFTrack 2017」が発売された。
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■「PFTrack 2017」について

「PFTrack」はスタンドアロンの3Dマッチムーブ/トラッキング ソフトウェア。撮影した映像を3Dトラッキングして特徴点を取り出すだけではなく、カメラの動きも再現する。3Dトラッキングはもちろん、映像の中のオブジェクトを参照しながらモデリングする「イメージ ベースド モデリング機能」、映像中のオブジェクトの動きを抽出する「オブジェクト トラッキング」機能、奥行きを計算しグレースケールマップを生成する「Z-Depth」機能を搭載。さらに、映像中のオブジェクトにOBJデータをトラッキングさせる「ジオメトリ トラッキング」も可能だ。トラッキングデータ、モデリングデータ、再現したカメラのデータは、After Effects(.ma)、.OBJ、Autodesk FBX、.LWS、Nuke Python Script等々のデータでエクスポートできる。主要な3DCGソフトウェア、コンポジットツールに使用できるため幅広く応用することが可能だ。

最新版となる「PFTrack2017」は、すでに撮影した映像から奥行き情報(Depth)を抽出するツール「PFDepth」が完全統合した。また、エフェクトツリーをプリセットとして保存でき、別プロジェクトでの読み込みや共有が可能になった。実写とCGオブジェクトの合成、プリビズに必要なシーンの再構築、建築シミュレーション、VFXコンポジット用のデータ、多くのシーンに必要なデータを「PFTrack」ひとつで生成することができる。

「PFTrack」
効果:3Dカメラトラッキング/マッチムーブ
開発:PixelFarm
種類:スタンドアローンソフト

■最新版「PFTrack 2017」新機能

PFDepthが統合
PFDepthは、すでに撮影した映像から、奥行き情報(Depth)を抽出するツール。Depthマップの作成はもちろん、2D-3D変換、ステレオスコピック作業など、Depthを必要とするあらゆる作業に特化した機能を有している。最新版よりPFTrackの機能としてPFDepthが搭載された。

UI(ユーザーインターフェイス)の改善による生産性の向上
エフェクトツリーをプリセットとして保存でき、別プロジェクトでの読み込みやユーザー間での共有が可能になった。ノードはロジカルグループとして整理され、カスタムフォルダによく使うノードを保存して素早く適用することもできる。

マルチレイヤー テクスチャの自動抽出
Photogrammetry toolsで、Normal、Displacement、Occlusion、Colour マップを素早く簡単に生成できる機能が搭載。また、Mesh Simplification Toolsも追加され、PFTrack 2017 にはゲーム、VR、VFXのアセット制作に使えるツールが豊富に搭載している。

デジタルシネマカメラのサポートを拡張
ARRIRAWをツリーに直接インポート/ディベイヤーすることができる。また、カメラのメタデータをREDとARRIから自動抽出できるようになった。さらに、Cooke Opticsからレンズのメタデータも自動抽出できる。

RGBD Depthセンサーのサポート
RGBD Depthセンサー搭載のカメラはまだ初期段階だが、PFTrackは実験的にこのテクノロジーのパイプラインに対応している。