MAXONは、Cinema 4D Release 20を発表した。これは、象徴的な3Dデザインとアニメーションソフトウェアの画期的なバージョンとなる。Release 20では、ノードベースのマテリアル、ボリュームモデリング、堅牢なCADインポート、MoGraphの機能の劇的な進化など、VFXやモーショングラフィックス・アーティスト向けのハイエンド機能を備えている。MAXONは、8月14~16日にバンクーバーで開催されるSIGGRAPH 2018で、Cinema 4D R20のライブとオンライン(C4DLive.com)をデビューさせる予定だ。
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■Release 20 の主な新機能

ノードベースマテリアル
ノードベースのエディタは、シンプルな参照シェーダから複雑なシェーダのマテリアルを作成する新しい可能性を提供する。アーティストは、創造性と柔軟性を持っていれば、さまざまな機能を持つ150以上のノードを組み合わせることで複雑なシェーディング効果を簡単に構築できる。ノードベースマテリアルのワークフローを初めて使うユーザーのために、Cinema 4Dの標準マテリアルエディタのユーザーインターフェイスで、対応するノードマテリアルをバックグラウンドで自動生成もできる。ノードベースマテリアルは、ユーザーが選んだ特定のパラメータだけを編集できるようにパッケージとしてアセット化できるので、Cinema 4Dの既存のマテリアルエディタと同じインターフェイスでも使える。
MoGraphフィールド
業界をリードする手続き型アニメーションツールの新機能は、従来の減衰の代わりに全く新しい方法でエフェクトの強度を調整する。減衰の組み合わせは、シンプルな形状からシェーダ、サウンド、オブジェクト、数式などがある。アーティストはフィールドをレイヤーとして扱え、標準の合成モードでその効果を再マッピングできる。複数のフィールドをグループ化し、エフェクタ、デフォーマ、ウェイトなどの制御も使うことができる。
CADデータのインポート
主要なCADフォーマットを簡単にドラッグ&ドロップするだけでCinema 4D R20にインポートできるようになった。独自のスケールベースのテッセレーション・インターフェイスにより、ディテールを最適化でき素晴らしいビジュアライゼーションが行える。STEP、Solidworks、JT、Catia V5、IGESファイルをサポートしている。
ボリュームモデリング
Cinema 4D R20のOpenVDBベースのボリュームビルダーとメッシュ化を使うことで、基本形状の結合や型抜きといったブーリアン操作で複雑なモデルを作成できる。新しいフィールドオブジェクトを含む、好きなCinema 4Dオブジェクトを使い、有機形状やハードサーフェイスのボリュームをプロシージャルに作成。ボリュームは、連番.vdbフォーマットでエクスポートできるので、OpenVDBをサポートするすべてのアプリケーションまたはレンダリングエンジンで使用できる。
ProRenderの拡張
Cinema 4D R20のProRenderは、サブサーフェススキャッタリング、モーションブラー、マルチパスなどの重要な機能が追加されGPUレンダリングツールとして拡張された。また、ProRenderコアのアップデートやAppleのMetal 2テクノロジー、アウトオブコアテクスチャなどの機能も強化されている。
コアテクノロジーのモダン化
Cinema 4Dの最新のコアへの移行の一環として、R20は大幅なAPI拡張、新しいノードフレームワーク、新しいモデリングフレームワークの開発、新しいUIフレームワークが搭載されている。

■価格とアップグレードパスについて

Cinema 4D Release 20は、2018年9月に発売予定。macOSおよびWindows用が提供される。
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