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NVIDIA、世界初のレイ トレーシングGPU Quadro RTXを発表

NVIDIA、世界初のレイ トレーシングGPU Quadro RTXを発表

NVIDIAは、初のTuring(チューリング)アーキテクチャ ベースのGPUを発表した。同製品は、リアルタイムでフォトリアリスティックなシーンをレンダリングし、新しいAIベースの機能をワークフローに追加、また複雑なモデルやシーンに流動的なインタラクティビティを可能にすることで、5,000万人ものデザイナーやアーティストたちの作業を革命的に進化させるという。
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■概要

NVIDIAの創業者/CEOのJensen Huang(ジェンスン フアン)は、SIGGRAPH Conference 2018で、NVIDIA Quadro RTX 8000、Quadro RTX 6000、およびQuadro RTX 5000を発表した。これらの製品は、ハードウェア アクセラレーションされたレイ トレーシング、AI、先進的なシェーディング(陰影処理)とシミュレーションを、デザイナーやアーティストなどクリエイティブ業界に従事するプロフェッショナルに提供する。また同時発表されたQuadro RTX Serverは、高度な設定が可能で、データセンターからのオンデマンド レンダリングとバーチャル ワークステーション ソリューションを提供する、レファレンス アーキテクチャだ。

NVIDIAのプロフェッショナル ビジュアライゼーション事業のバイス プレジデントであるBob Pette氏は、次のように述べている。「Quadro RTXは、グローバルなコンピュータ グラフィックス産業において、新時代の幕開けを飾る存在です。ユーザーは、少なくとも今後数年の間に利用できるだろうと誰も予測をしていなかった、パワフルなパフォーマンスを楽しむことができます。デザイナーやアーティストは、レイ トレーシングによるフォトリアルなディテールで複雑なデザインやビジュアル エフェクトに、リアルタイムにインタラクトできます。映画スタジオや制作会社では、レンダリング ワークロードのスループットを増やすことが実現可能となり、結果として大幅な時間やコストの削減を実現できます」。

Quadro RTX Professional GPU - Quadro RTX プロフェッショナル GPU
Quadro RTX GPUは、映画や動画コンテンツの制作、自動車や建築の設計、科学分野でのビジュアライゼーションといった現場で使用されるような、最も要求水準の高いビジュアルのコンピューティング ワークロード向けに設計されている。Quadro RTX GPUは、次のような画期的な技術により、前世代を遥かに上回る性能を擁している。

・新しいRTコアにより、オブジェクトや環境の、物理的に正確なシャドウ(影)、リフレクション(反射)、リフラクション(屈折) およびグローバル イルミネーションをともなった、リアルタイムなレイ トレーシングが可能
・Turing Tensorコアにより、AIで強化されたレンダリングや製品、サービスの性能向上に必須である、ディープ ニューラル ネットワークの学習(トレーニング)と推論(インファレンス)を加速させる
・最大4,608のCUDAコアを搭載した、新しいTuring Streaming Multiprocessorアーキテクチャにより、1秒当たり16兆回の整数演算と並行して最大で16兆回の浮動小数点演算が可能となり、実世界の物理の複雑なシミュレーションを加速させる
・先進的な、プログラマブル シェーディング技術により、複雑なビジュアル エフェクトやグラフィックス インテンシブなワークロードのパフォーマンスを向上
・超高速なSamsung 16Gb GDDR6メモリを初めて実装し、より複雑なデザイン、巨大な建築のデータセット、8K動画コンテンツなどの処理をサポートしている
・NVIDIA NVLinkにより、2つのGPUを超高速リンクで結びつけることで、メモリ容量を最大96GBまで拡張し、データ転送速度を最大100GB/sまでのパフォーマンスを実現している
・USB Type-CおよびVirtualLink(1)(次世代VRヘッドセットに必要な電源、ディスプレイ、帯域幅を、シングル USB-Cコネクタを介して供給するために開発された新しい業界標準)に対するハードウェア サポート
・Variable Rate Shading(バリアブル レート シェーディング)、Multi-View Rendering(マルチビュー レンダリング)、VRWorks Audioを含む新しく先進的なテクノロジが、VRアプリケーションのパフォーマンスを向上させる

新しいGPUの主な特長

Quadro RTX Server
Quadro RTX Serverは、データセンターのオンデマンド レンダリングの新しい基準を定義し、バッチ式およびインタラクティブなレンダリング用のオンデマンド レンダーノードを簡単に設定できる。Quadro RTX Serverにより、Quadro RTX GPUに新しいQuadro Infinityソフトウェア(2019年第1四半期にリリース)を実装させることができ、クリエイティブなプロフェッショナルの要求に応えるパワフルで柔軟なアーキテクチャを提供。Quadro Infinityは、複数のユーザーがバーチャル ワークステーションを介して単一のGPUにアクセスすることを可能にし、データセンターの集積度を劇的に増加させる。エンドユーザは、必要に応じてレンダー ノードとワークステーションを簡単にプロビジョニングすることもできる。

Quadro RTX Serverには、業界をリードするコンテンツ制作とレンダリングのソフトウェアがプリインストールされており、小規模な設置から大規模のデータセンターまで拡張が可能な、パワフルでデプロイが容易なレンダリング ソリューションを、CPUのみのレンダー ファームの4分の1のコストで提供する。

Quadro RTXに対する業界からのサポート
世界で最も広く普及しているデザインやクリエイティブのアプリケーション メーカーは、Quadro RTXのパワーを顧客に提供するために NVIDIAと緊密に連携している。

開発者は、Quadro RTXの機能に、新しいNVIDIA RTXを通してアクセスできる。NVIDIA RTXは、レイ トレーシング、AI、ラスタライゼーションおよびシミュレーション向けのAPI、に加えてNVIDIA MDLマテリアルとPixar USDを使ったアセット変換のサポートを含む、クリエイティブプロセスを変革するグラフィックス プラットフォーム。RTXは、当初から5000万人以上のユーザーが利用する30のISVアプリケーションにサポートされ、クリエイティブ アプリケーションやツールを介して、さまざまな業界のプロフェッショナルが容易にアクセスできる。

「AI とリアルタイム レイ トレーシングは、デザイナーやアーティストの仕事のしかたを変えていく。AutodeskとNVIDIAは、これらの進歩を市場に提供するために協力しており「Quadro RTXが今後、弊社のお客様に提供していく新しいツールや性能を非常に楽しみにしております」とAutodeskデザイン&クリエーション製品群担当副社長、Amy Bunszel氏は話している。

主要なワークステーションやシステムの提供企業も、新しいTuringベースのQuadro RTX GPUに対して、サポートを表明している

「Dell Precisionワークステーションは、クリエイター、エンジニア、データ サイエンティスト向けに最新テクノロジを提供し、これまで不可能だと思われていたワークフローを実現するよう努めています。弊社では、NVIDIA Quadro RTX 6000 および 5000 GPUをDell Precision タワー ワークステーションでサポートし、物理ベース レンダリングやTensor コアによるリアルタイム インテリジェンスを活用し、よりイマーシブなワークフロー、推論(インファレンス)、学習(トレーニング)、ハイパーリアリスティックなビジュアライゼーションを可能にしていきます。弊社では今後の何か月間で、Dell Precision 5820、7820および7920ワークステーションで、これらのオプションを提供してまいります」
Dell コマーシャル スペシャルティー プロダクト バイスプレジデント&ジェネラル マネージャー、Rahul Tikoo氏

「弊社では、データセンターでのレンダリングのための、TuringベースQuadro RTX GPUの高性能グラフィックス アーキテクチャを使用して、お客様が新たなクリエイティブな体験を得るための卓越した性能を実現しています」
Hewlett Packard Enterprise HPC&AIソリューションセグメント バイス プレジデント&ジェネラル マネージャー、Bill Mannel氏

「弊社のテクノロジ PoC において、世界で最もパワフルなデスクトップ ワークステーションであるHP Z8 Workstation と組み合わせたTuringベース Quadro RTX GPUは、このソリューションが新しいレベルの性能を実現できることが実証されました。 AIベースの機能によって、クリエイターや開発者は、現時点で不可能な方法で、クリエーションのシミュレーションやインタラクションを行うことができます」
HP Z Workstation担当バイス プレジデント&ジェネラル マネージャー、Xavier Garcia氏

「Turingは、グラフィックス産業の向かう方向を転換させようとしています。Turingベースの Quadro RTX GPUの卓越したAIとリアルタイム レイ トレーシングの性能は、LenovoのThinkStation P920あるいはP720のパワーと組み合わさったとき、弊社のお客様がいまだかつて体験したことのない速度にクリエイティブ プロセスを進化させるでしょう」
Lenovoワークステーション&クライアント AI グルーブ ジェネラル マネージャー、 Rob Herman氏

「Lenovo ThinkSystemサーバーの一部のモデルで、NVIDIA Turingベースの Quadro RTX GPUをサポートすることは、最先端のデータセンターの実装でレンダリングを拡張する必要があるユーザーに、RTXテクノロジの進歩をもたらします。RTX は、従来のレンダー ファームのデプロイよりも桁違いに速いレンダリングを提供し、メディア&エンターテインメントのプロフェッショナルたちのマインドを解き放ちます」
Lenovo Data Center Group HPC & AI エグゼクティブ ディレクター、Scott Tease氏

価格
Quadro RTX 8000 メモリ 48GB:$10,000推定小売価格
Quadro RTX 6000 メモリ 24GB:$6,300推定小売価格
Quadro RTX 5000 メモリ 16GB:$2,300推定小売価格

発売予定
Quadro RTX GPUは、nvidia.comにて第4四半期から発売開始される。出荷日については、世界中の主なOEMワークステーション製造会社(Dell EMC、HPE、HPI、Lenovoなど)、ならびにシステムビルダー、正式販売パートナー(北米・欧州ではPNY Technologies 、日本ではエルザ ジャパン/菱洋エレクトロ、アジア太平洋地域ではLeadtekおよびIngramなど)に問い合わせを。

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