4月15日(金)、MODO JAPANグループ(代表:大川晴惠 所在地:東京都千代田区)は、The Foundry(本社所在地:英国ロンドン)が開発する3DCGソフトウェア「MODO」の最新バージョン「MODO 10シリーズ 日本語版」の発売開始を発表した。

「MODO 10シリーズ」では3回のフィーチャーセットリリースを予定しており、ニーズに応じてアップグレードを検討できるようになった。「MODO 10シリーズ」へは、すべての旧バージョンからアップグレード可能で、「MODO 10シリーズ」にアップグレードすれば「MODO 10シリーズ」として予定されているフィーチャーセット全てを順次入手することが可能。もちろん、新規ライセンス導入の場合も同様だ。必要なツールをユーザーの求めるタイミングで入手し、最高のデザイン、エンターテイメントコンテンツ制作に役立ててほしい。日々変化するプロダクションワークフローの備えにもなるだろう。

「MODO 10シリーズ」の第一弾となる「MODO 10.0v1」は、ゲームやバーチャルリアリティといったリアルタイムコンテンツ制作のワークフローを大幅に強化したバージョンだ。MODOで制作するアセットは、Unreal EngineUnityといったリアルタイムエンジンで同じように描画される。またテクスチャベイクのワークフローが改良され、リアルなディテールを手早くアセットに落とし込むことが可能になった。リアルタイムエンジンへのファイル転送に関する手間は最小限に抑えられており、シンプルなステップを踏むだけで転送できるようにデザインされている。

アニメーション/エフェクトにおいては、プロシージャルシャター(粉砕)やコントロール性を高めたコンストレインモディファイヤを搭載することで、これまで以上にアートディレクションを反映させることが容易になり、より意欲的なアイディアや表現が実現可能となった。さらにはシーン管理の改良や、新しいTD SDK(テクニカルディレクターSDK)の採用によるパイプラインへの効率化の提供など、プロフェッショナルユースを意識し生産性を向上させる、数え切れない改良と新機能が搭載されたことで、MODOは今まで以上にチャレンジングなプロジェクトを可能としてくれるはずだ。
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■ルックデベロップメント

「MODO 10.0v1」は、ユーザーのプラットフォーム状況に対応した作業が行えるよう、ゲーム製作者向けに WYSIWYG(ウィジウィグ)ルックベースのワークフローを提供。MODOとゲームプラットフォームでの見た目のちがいを取り払い、リアルタイムゲームエンジン内で表現される緻密なサーフェイスルックをMODO上で作り上げることが可能になった。Unreal EngineとUnity上での見た目を最大限近付けるため、専用のフィジカルベースマテリアルを新たに搭載し、アドバンストビューポートを拡張することで、リアルタイムエンジンでの描画をMODO上で再現可能にし、さらにUnreal Editor 4やUnity 5と互換性を確保したPBRマテリアルでの描画、および出力をサポートした。

■より強化されたテクスチャベイク

MODOの新たなベイクワークフローでは、自動化と効率性を重視し機能強化が図られている。繰り返しの作業負担軽減のため、ベイク関連のパラメータをベイクアイテムとして保存しておき、別の入力データであっても同じ設定でベイクできるようになった。プレビューレンダーとRayGLを用いたベイクプレビューでは、ベイクアイテムから設定情報を取得できるように改良されており、最終的なベイクオペレーションを実行する前に、プレビュー上で確認しながら調整可能になった。またベイクの設定作業をより簡易化できるよう、新しく実装されたベイクウィザードを用いることによる効率化が図られている。

■最適化されたアセット出力

MODOで作成したアセットは、UnityやUnreal Editor 4上へシェーディング情報を保持したまま転送することができるようになり、ゲームエンジン側でシェーディングを再構築する手間が省かれた。ゲームエンジンへの出力は今までになく簡単だ。Unreal EngineやUnity用に最適化されたプリセットがあらかじめ用意されており、カスタムプリセットを作成しておけば他のゲームエンジンであってもボタンひとつで出力が完了。FBX出力にはメッシュを自動的に三角ポリゴン化するオプションが追加され、MODOにおけるGLレンダリングの分割方法とマッチングが図られており、DDSファイルの読み込みもサポートされている。

■リアルタイムコンテンツ制作ワークフロー

「MODO 10.0v1」では、リアルタイム系アプリケーションの制作に関わるアーティストに向けたワークフローを強化。新たなゲームツール・レイアウトには、頂点法線編集ツール、テクスチャベイク処理、ゲームエンジンへの出力といった、普段のタスクを最大限サポートするためのツールが豊富に用意されている。もちろん、モデリングツールへも簡単にアクセス可能な設計になっている。新たなFPS(主人公の視点)ナビゲーションモードではゲームと同様、マウスで見回してキーボードで移動することで、プレイヤーがゲーム内を探索 するのと同じ感覚で制作中のレベルを評価できるようになった。

■製品情報

・発売開始日
4月15日(金)

・製品ラインナップ
【新規製品】

・MODO 10 シリーズ 日本語版 通常版/スタンドアローン(ダウンロード):標準価格 226,000円

・MODO 10 シリーズ 日本語版 通常版/フローティング(ダウンロード):標準価格 226,000円

・MODO 10 シリーズ Extended Bundle 通常版/スタンドアローン:標準価格 348,000円

・MODO 10 シリーズ Extended Bundle 通常版/フローティング:標準価格 348,000円

・MODO 10 シリーズ 学生・教員版 ※5種類ビデオDL付き:40,000円
・MODO 10 シリーズ教育機関版 1-9 ライセンス ※5種類ビデオDL付き:44,000円
・MODO 10 シリーズ教育機関版 10-39 ライセンス※書籍+ビデオ7種類付属:42,000円
・MODO 10 シリーズ教育機関版 40-99 ライセンス※書籍+ビデオ7種類付属:38,000円

■アップグレード製品

・アップグレード MODO 10 シリーズ 日本語版 通常版 スタンドアローン(ダウンロード):標準価格 68,000円
・アップグレード MODO 10 シリーズ 日本語版 通常版 フローティング(ダウンロード):標準価格 68,000円
・アップグレード MODO 10 シリーズ 学生・教員版:標準価格 20,000円
・アップグレード MODO 10 シリーズ 教育機関版 1-9 ライセンス:標準価格 22,000円
・アップグレード MODO 10 シリーズ 教育機関版 10-39 ライセンス ※書籍+ビデオ7種類付属:標準価格 21,000円
アップグレード MODO 10 シリーズ 教育機関版 40-99 ライセンス ※書籍+ビデオ7種類付属:標準価格 19,000円

その他のMODO製品の情報についてはこちらを参照。

※上記記載の価格は全て税抜き価格。
※本記事の価格・機能等については予告なく変更となる場合がある。
●製品に関する問い合わせ/購入先
MODO並びにMODO関連製品に関する問い合わせは、MODO取扱販売店もしくはMODO JAPANグループへ問い合わせのこと。

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・商品に関する購入前の問合せ先:sales@modogroup.jp

■The Foundryについて

MODOの開発元Luxology社設立当初より「MODO」の開発およびローカライズなど技術面における支援を続け、2013年4月よりThe Foundry社製品「MODO」事業を主体とした専属チームにより組織化された株式会社ディストームの事業部。国内における MODO関連製品のローカライズ、チュートリアルビデオやマニュアルの作成、テクニカル・カスタマーサポート、マーケティング活動(イベント等の開催)、および販売活動 などを行っていく。