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Vol.58:スプライン・フェニックス

Vol.58:スプライン・フェニックス

今回はエンブレムやタペストリーなどに使われているモチーフをイメージして作成してみました。この連載では、いつも立体的なものばかり作成してきたので、今回はあえて趣向を変えて、2Dのように見える3DCG表現に挑戦です。

STEP1:4K制作

▲最近の仕事は4Kでの撮影が多くなってきました。4K対応の機材も増えて、以前はできなかったような細部の表現が可能になっています。この画像のように3ds Max上のスプラインでイラストが描けるくらい、PCとソフトの性能は上がっています。

STEP2:モデル画像

▲モデル画像です。ほぼスプラインだけで作成したため、左のワイヤーフレーム表示の方がシェーディングモデルのように見えますね。シェーディング表示はこの解像度だとややアンチエイリアスが弱いようです。

STEP3:スプラインでモチーフを描く

▲大まかなガイドをスプラインで作成していきます、これはテストで羽を描いたもの。

▲今回、細かいスプラインのパターンを作成するためにフラクタルスプラインを作成してくれるスクリプト、Simple Generator Splinesを利用しました(www.scriptspot.com/3ds-max/scripts/simple-generator-splines-v1-1)。

▲やや癖があるので、ガイドもこのスクリプト用に形を作っていく必要があります。

▲頭部のように繊細な形状の部分はフリーハンドでスプラインを描画しました。

▲後は、次々にスクリプトを実行していきます。計算するまで結果がわからないので、何度もトライ&エラーです。

STEP4:シーン作成

▲作成したスプラインは別々のオブジェクトのままなので、データを管理しやすくするためにもアタッチしておきます。

▲そのアタッチしたオブジェクトを利用してパーティクルのインスタンスに使用。

▲さらに、ここでスクリプトのparticles2splines(www.scriptspot.com/3ds-max/scripts/particles2splines)を使用します。これはパーティクルの軌跡をスプライン化してくれるものです。

▲続いて、尻尾の特徴的な羽をスプラインに沿わせて配置。これは間隔ツールを使用しています。

▲最後にレイアウトしながらカメラをセッティング。パーティクル以外、全てスプラインで完成させました。

STEP5:合成作業

▲After Effectsでレンダリングした画像を読み込みました。今回は4K解像度でレンダリングしています。この部分だけでようやく表示が100%です。

▲OpenEXRからリフレクションエレメントを抽出し、フレアと反射を強調させていきます。

▲Zマスクを使用して被写界深度をかけます。あまりボケすぎるともったいないので適度に。

▲4Kコンポジットはかなり重いので、なるべくシンプルな構造にコンポしていきます。

▲最終出力では、4Kのコンポジットを3Kにトリミングして使用しました。

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