こんにちは、CGWORLD編集部です。先日から告知しておりましたCGWORLD最新号、vol.291(2022年11月号)がいよいよ本日10月7日(金)に発売です! 今月号の見どころや業界の気になるトピックを、CGWORLDアドバイザリーボードのメンバーに紹介していただきました!

記事の目次

    ※本記事は、CGWORLD vol.291掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです

    CGWORLD vol.291(2022年11月号)

    特集:山崎 貴と白組 調布スタジオ
    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2022年10月7日(金)
    価格:1,540 円(税込)

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    こま撮りアニメの中にもいろいろなCG技術が

    CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼

    今月の連載で、こま撮りアニメの制作で3DCGが使われているとは思ってもいなかったのですが、CGの技術は自分が思っているよりも様々なかたち、様々な場所で使われているということに改めて気づかされました。今後もいろいろな制作の現場などで、新しいかたちのCG活用の可能性を探っていきたいです!

    Blenderは実際の仕事でどこまで使えるのか

    CGアート全般&実写VFX担当:Khaki

    当社では、直近のプロジェクトでBlenderとCyclesをレンダリングの中心に据えて、どのような用途まで仕事で使用できるか実地検証してみています。感触としては、少数制作かつある程度の規模のフルCG作品であれば実際に使用できそうだと感じています。

    画像生成AIによるクリエイティブの変革

    ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛

    AIによる画像生成技術に大注目しています。MidjourneyがまるでArtStationのトップクリエイターのようなクオリティのコンセプトアートをいとも簡単に量産し、Stable Diffusionでは萌え絵生成専用にチューニングされたものや日本語のプロンプトに対応したものが開発されるなど、文字通り日々目まぐるしく変化しています。人間社会に訪れたAIの黒船が、どのようにクリエイティブ業界を変えるのか目が離せません。

    画像生成AIを使った852話氏のイラスト集

    CGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一

    AI画像生成ツールを使用した852話(ハコニワ)氏によるイラスト集『Artificial Images Midjourney / Stable DiffusionによるAIアートコレクション』が発売されました。Midjourney等のAI画像生成ツ ールはアイデア次第で大きな可能性を秘めており、クリエイティブのAI活用事例がこれから広がっていくのではないかと思います。

    AI関連のVIZ技術が満載 NVIDIA「GTC 2022」

    ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス

    9月20日(日本時間)にNVIDIAのAI技術カンファレンス「GTC 2022」の基調講演で、従来の2~4倍の性能をもつGeForce RTX 4090/4080が発表になりました。高速なグラフィックス性能に話題が集まっていますが、OmniverseとAIによる数々のビジュアライゼーション技術にも注目です。クルマの自動運転シミュレーションやHMI、ケミカル、医療、ロボット、広告など様々な企業のデジタルツインで採用している事例が紹介されました。接客AIアバターをGUIプログラミングで構築できる「Tokkio」というアプリケーションでは、Unreal Engine 5のMetaHumanを扱えるのも興味深いです。

    スペックと消費電力の避けられない戦い

    レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明

    PCハードウェア業界ではAMDとIntelから新世代のCPUが登場し話題沸騰中ですが、間を開けずに新しいGPUのリリースが控えています。こちらもNVIDIAとAMDともに、前世代から約2倍の性能向上が期待できるようです。しかし忘れてはならないのは、性能が上がると共に消費電力も増えるということです。今後はCPUやGPUだけでなく、電源パーツにも注目する必要がありそうですね。