記事の目次

    ※本記事は、CGWORLD vol.316掲載の「アドバイザリーボード 今月の視点」に情報を追加して再編集したものです

    CGWORLD vol.316(2024年12月号)

    <特集>ガンダムCGの変遷と最前線

    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2024年11月9日
    価格:1,540 円(税込)

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    プリビズやレイアウトでのUnreal Engine活用に注目!

    CGWORLD編集長・アニメーション&海外映像担当:若杉 遼

    最近、映像業界の現場でもプリビズやレイアウトで Unreal Engineが採用される機会が増えているようです。

    今回の特集で取り上げている『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』(p48~67)もまさにUnreal Engineと相性の良いビジュアルだったので、今回改めて現場でどのように活用されたのか、お話を伺えてとても勉強になりました!

    特集より、『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』

    『 Fit Boxing feat. 初音ミク -ミクといっしょにエクササイズ』キャラの見せ方に技あり!

    ゲーム開発技術&海外ゲーム担当:榊原 寛

    今号の連載「Game Graphics Studio」(p80~85)は、『Fit Boxing feat. 初音ミク -ミクといっしょにエクササイズ-』(Nintendo Switch)を取り上げています。

    ゲームのジャンル上、キャラクターの動きやカメラワークなどは限られる分、制限の中でどうより良く見せるかという繊細な職人技が感じられる内容です。親しみやすい顔立ちやlilToonによるシェーディング、腕との干渉を避けるさりげないデザイン表現など、丁寧な調整の結果をぜひとも記事で確認してみてください!

    連載「Game Graphics Studio」より、『Fit Boxing feat. 初音ミク -ミクといっしょにエクササイズ-』

    10周年を迎える来年に向け、さらなる成長を目指す!

    CGアート全般&実写VFX担当:Khaki

    当社、Khakiは10月に新オフィスへ移転いたしました。さらなる成長と大きなプロジェクトへの対応のため、人材と機材の強化を目的に、より広いスペースに移転いたしました。法人化から10年を迎える来年に向け、これまで以上に皆さまのご期待に応えられるよう邁進してまいります。お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。

    Unreal Engine 5.5発表、新機能に注目が集まる

    ゲームエンジン(映像・VR)&VIZ担当:スタジオブロス&モデリングブロス

    9月30日(月)~10月3日(木)に米シアトルでEpic Games が主催する今年最大のUnreal Engineイベント「Unreal Fest Seattle 2024」が開催されました。会場ではUE5.5 が発表され、新ライティングシステム「MegaLights」、「Nanite」のスケルタルメッシュ対応、Production-Readyになった「Path tracing」が注目を集めていました。

    自動車業界向けにはHMI(デジタル・インパネ)用組込アプリとしてUEの利活用事例の発表が関心を集めています。企業ブースでは、会場に設置されたビデオカメラが撮影する色に合わせてリアルタイムに自らの色を変えていく CGタコとのインタラクションが楽しめる  Weta Digital「Octopus Encounter」が人気を集めていました。

    Unreal Fest 公式Youtubeチャンネル

    軽量なメガネでARを体験ARグラス「Orion」

    3DCGを活用した新領域&ビジネス担当:岸本浩一

    Metaが発表した新しいARグラス「Orion」は、3DCGの未来を変える革新的なデバイスです。多くの最先端技術が搭載され、日常のメガネのように洗練されたデザインが特徴です。特に注目すべきは、EMG(筋電図)リストバンドを使った操作です。腕を下げた状態でも、スワイプやクリックなどの操作が可能で、周囲の現実世界とつながりながら、デジタルコンテンツを直感的に操作できる新しい体験を提供してくれるようです。

    Core Ultra 200シリーズを搭載のPCが登場!

    レンダラ・ハードウェア担当:澤田友明

    ハードウェア関連は秋になってようやく明るい兆しが見えてきました。最新3Dスタック構造のFoverosでパッケージングされたIntelの第15世代Core Ultra 200シリーズは、これまでの反省からか前世代より性能を向上させながらも大幅な省電力化を行なったようです。電力効率を最大の強みとしている点は非常に好感がもてます。ゲーミング性能ではなく生産性アプリケーションの処理性能を重視している点も特筆すべき点です。

    各PCメーカーからもCore Ultra 200シリーズを搭載した新型が登場し、久々に新しいPCを導入してみたくなりました。ただ、CPU、GPU、NPUをワンパッケージにしたマルチエンジンがどのような利点をもたらすのかは未だ不透明です。