ボーンデジタルの書籍から毎月オススメの1冊をご紹介します。

今月は、脚本術という「文字の理論」を、構図・ライティング・カメラワークといった「視覚表現」へと変換する手法を体系化した一冊です。

記事の目次

    今月の一冊

    『観客を没入させる ストーリー・ストラクチャー 最後まで飽きさせない物語構造と演出』

    発売日:発売中
    定価: 6,600円
    (本体6,000円+税10%)
    総ページ数:216ページ
    著者:クレイグ・コールドウェル

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    著者からひと言!

    映画的なストーリーテリングを深く追求する中で、既存の資料の多くが脚本家向けであり、監督のビジョンを形にするビジュアルアーティストやデジタルアーティストに向けたものが少ないことに気づきました。そこで私は、物語の根幹にある基本概念を解き明かすべく膨大な脚本術の資料を精査しました。本書は、現代のデジタルクリエイターが物語構造の強固な基盤を効率的に習得できるよう、そのエッセンスを体系的にまとめたものです。

    POINT01 ディズニー、EAの第一線で培われた物語演出のバイブル

    世界最高峰のスタジオでストーリーアーティストとして活躍し、数多くのヒット作に携わってきたクレイグ・コールドウェル教授による、映像表現に特化した物語設計<ストーリー・ストラクチャー>の理論書です。物語を激変させる「ターニングポイント」の設計術について、導入からクライマックスまで、物語を加速させる5つの転換点を体系化。「アクション」と「新事実」による局面転換を使い分けることでプレイヤーの好奇心を維持し、キャラクターが抱えるリスクを実感させる手法なども学べます。

    POINT02 「ビジュアルで物語を語る人」が一生使い続けられる考え方

    キャラクターの設計についても詳しく掘り下げています。大きなポイントは、アーキタイプを固定された役割ではなく、状況に応じて着脱する「仮面」と捉える視点です。1人のキャラクターに多層的な役割をもたせる高度な造形術は、物語の深みを劇的に引き上げます。

    POINT03 『NieR:Automata』など数々の名作を解剖!

    『NieR:Automata』を例に、ステージの変化がいかにストーリーの転換点となり、プレイヤーの感情を揺さぶる装置として機能しているかを解説しています。また、『レッド・デッド・リデンプション2』や『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の事例では、プレイヤーにその世界を本物だと信じ込ませ、没入感を極限まで高めるための論理的アプローチを解説。ほかにも『Apex Legends』『Portal 2』『The Last of Us』『ゼルダの伝説ブレス オブ ザ ワイルド』『バルダーズ・ゲート3』といった新旧の名作が登場します。

    ボーンデジタル書籍 売れ筋ランキング

    (集計期間:2026年4月1日~4月30日)

    1位

    『クリエイターのためのファンタジーポーズ集1 妖精・エルフ』新刊
    ¥3,520
    メルス・ムニャン
    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001303

    2位

    『スカルプターのための美術解剖学』
    ¥7,700
    アルディス・ザリンス、サンディス・コンドラッツ
    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000188

    3位

    『Vision ストーリーを伝える:色、光、構図』
    ¥4,400 ハンス・P・バッハー
    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000720

    4位

    『観客を没入させるストーリー・ストラクチャー』

    ¥6,600 クレイグ・コールドウェル

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001288

    5位

    『Unreal Engine 5で極めるゲーム開発』

    ¥5,940 湊 和久

    https://shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001094/

    6位

    『カラー&ライト』

    ¥4,180 ジェームス・ガーニー

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000189

    7位

    『Autodesk Maya トレーニングブック 第4版』

    ¥7,700 株式会社IMAGICA GEEQ

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000574

    8位

    『Hello VFX』急上昇

    ¥4,400 三宅 智之

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001245

    9位

    『PHOTOGRAPHER’S EYE 改訂完全版』

    ¥4,730 マイケル・フリーマン

    www.borndigital.co.jp/book/9784862466600

    10位

    『スコット・ロバートソンのHow to Render』

    ¥5,060 スコット・ロバートソン

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000127

    今月のふり返り

    学校採用の時期が過ぎ、ランキングもまたロングセラーの定番書籍が上位に戻ってきました。重版出来となった『Hello VFX -BlenderとDaVinci Resolveではじめる実写合成-』は無料ソフトで基礎からVFXを学べる入門書ですので、これから始めたい人にオススメ。著者は、現在白組 調布スタジオで活躍中のVFXアーティスト、三宅智之さんです!

    CGWORLD 2026年7月号 vol.335


    特集『スマスロ ミリオンゴッド-神々の軌跡-』
    判型:A4ワイド
    総ページ数:128
    発売日:2026年6月10日
    価格:1,540 円(税込)

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    TEXT_山田優花(ボーンデジタル)