ノードベースのプロシージャル処理により、自由度の高い表現を可能にする統合ソフトウェアHoudini。この連載では、Houdiniの需要が高まる今、Houdiniユーザーの採用を積極的に行なっているプロダクションを紹介していく。

第3回では、TVCM・アニメなどの映像制作から空間演出まで幅広い案件を手掛けてるシグニフを紹介する。

<1.シグニフの基本情報>、<2.Houdiniの活用状況>、<3.Houdiniユーザーを求める理由>、<4.独自の企業文化>の4つの項目から、シグニフにおけるHoudiniを活用した制作環境と、働く魅力について探っていく。

記事の目次

    1.シグニフとは?

    株式会社シグニフ SIGNIF Inc.

    signif.jp

    企業概要

    OUR CREATION, OUR LEGACY.
    新しいレガシーを創り出す。

    SIGNIFは映像制作を中心としたクリエイティブエージェンシーです。CG制作 / モーショングラフィックス / ビジュアル表現 / 空間演出 / コマーシャル / 映像パッケージ / プロジェクションマッピング / ブランディングなどのさまざまな領域にてオルタナティブな表現に挑戦し見る人を惹きつけ影響を与える質の高いデザインを提供します。

    制作実績

    TVアニメ『TRIGUN STAMPEDE』ノンクレジットOP映像
    Cyberpunk: Edgerunners | Opening Credits | Netflix
    SENSORS オープニング映像

    SUPERCAR / STORYWRITER (Official Music Video)

    募集職種

    VFXアーティスト
    業務内容:Houdiniを用いたエフェクトおよびモーショングラフィックス制作

    求めるスキルと人物像

    ・クリエイティブに対する探求心があり、ロジカルな思考ができる方
    ・実写、CG、コンテンツ制作に高い意欲がある方
    ・自発的に考え、率先して業務に取り組める方
    ・業務としての映像制作以外でも創作活動を行うことが好きな方
    ・音楽、ファッション、アート、スポーツなど映像制作以外の様々なカルチャーに対して理解や興味がある方

    2.Houdiniの活用状況

    Houdiniアーティストが所属するチームについて

    「会社全体でディレクター5名、デザイナー7名、マネジメント3名の人員構成です。各ディレクター・デザイナーそれぞれが‟映像作家”として、得意な領域や個性を活かしてプロジェクトに取り組んでいます。

    固定のチーム制ではなく、各プロジェクトの内容や個々の能力・状況を考慮し、プロジェクトごとに最適なチームを構成して業務を行なっています。」

    Houdini導入のきっかけ

    SIGNIF Inc. CEO / Director

    荒牧 康治

    「会社設立当初からHoudiniアーティストが所属しており、映画・アニメーション作品でのVFX制作や、MV・PVでのプロシージャルモデリングなどを手がけています。

    弊社では映像全体のディレクションやデザインを行うことも多いため、エフェクトワークや素材単体の制作にとどまらず、モーショングラフィックスとの融合や最終コンポジットなどとも連動する形でHoudiniを活用しています。」

    Houdiniを導入する前と後で変わったことは?

    「新しい表現を追求する中で、Houdiniの特徴でもあるプロシージャルワークフローによって効率的な制作を進めることができるのみならず、‟もしHoudiniがなかったらこの表現は行えない”と感じることも多々ありました。

    『シン・エヴァンゲリオン』では他のアプリケーションでは扱えないような大量のモデルデータを用いた爆発や波の表現を、『シン・ウルトラマン』では周りのオブジェクトを吸い込みながら成長していくブラックホールのリアルな表現をHoudiniで実現させました。

    Houdiniを活用することにより、表現のクオリティ向上やクリエイティブの手法が増えることに繋がっていると感じています。」

    3.今、Houdiniユーザーを採用したい理由

    Houdiniクリエイター募集の背景は?

    「映画やアニメーションで求められるVFX制作のクオリティ向上に伴いHoudiniの使用頻度が増えたこと、またモーショングラフィックスの領域においても年々Houdiniの必要性が高まっているためです。

    現在弊社では制作の内製化を進めており、映像制作における全領域を社内でカバーできる体制をつくっていくために人員を増強しています。」

    4.シグニフ独自の企業文化

    シグニフならではの仕事の特色は?

    「アニメ、MV、PV、CM、空間演出など様々な領域の映像制作に携わっており、弊社に所属するディレクターやデザイナーも特定のジャンルや業種に限定されない多種多様な映像制作を行なっています。

    CG/VFXのプロフェッショナルとして参加する案件のみならず、企画やディレクションから担当する場合であっても、‟これまでとは違う”表現を求められるような挑戦的なプロジェクトに携わっています。個々の興味関心や能力、作家性を活かしつつ、それぞれの個性が混ざり合うことでルーティン化しない制作を心がけ、独自性や新奇性を感じる表現を追求し、見た人の印象に強く残るクリエイティブを目指しています。」

    会社のカルチャーや制度は?

    「会社のカルチャーとして、クリエーター個人を尊重し、成長を促すことを重視しています。 弊社では年3回の賞与支給を行なっており、そのタイミングで全社員との個別面談を実施しています。4ヶ月ごとの短いスパンで面談を行うことで、業務のフィードバックや今後本人がやりたいこと・目指していることを共有し、成長を促すとともに本人の意向と案件とのマッチングを高めています。

    また、人と人とのコミュニケーションを大切にしており、会社支給で週3回の昼食提供を行うなどの社員間の歓談の場を設けたり、社外の制作パートナーや同業他社との会合を定期的に開催したりなど、クリエイター同士が繋がる機会を積極的に提供しています。

    その他、必要なチュートリアルや書籍などを会社で購入したり、美術館やイベント参加などの文化活動の費用を一部補助するなど、自主学習やインプットを会社としてサポートしています。 業務外の個人の制作活動を推奨しており、自主制作での機材・ツールの使用を認めたり、自主制作活動のための一時休職の制度も設けています。」

    求人情報

    <募集職種>
    VFXアーティスト

    求人詳細はこちら
    signif.jp/jobs

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