映画やアニメ、ゲームなどの制作で頻繁に利用される国内のモーションキャプチャ・バーチャルプロダクション・ボリュメトリックキャプチャスタジオをリストアップし紹介する本連載。スタジオごとに面積や設備、料金や実績などの基本スペックと、独自の技術やサービス、コンセプトなどのPRポイントをまとめた。モーションキャプチャ・バーチャルプロダクション・ボリュメトリックキャプチャスタジオを探す際にぜひ活用してほしい。

今回はSHIBA studioを紹介する。

記事の目次

    運営

    株式会社アエックス

    〒105-0014
    東京都港区芝2-1-28
    芝アネックスビルB1F
    TEL:03-6435-0764
    HP:www.aexinc.co.jp/about_aex/shiba_studio

    SHIBA studioはReality EngineとSHOGUNで構成されています

    SHIBA studioはグリーンバックのバーチャルスタジオです。映画撮影、MV撮影、PV撮影、CM撮影、配信、モーションキャプチャの実績があります。スタジオの仕様はカメラ(ARRI社「ALEX 35」)、リアルタイムエンジン(Zero Density社「Reality Engine」)、モーションキャプチャシステム(VICON社「Valkyrie」)を有機的につないでいます。撮影時はリアルタイム合成の完成イメージを俳優や撮影スタッフと確認しながら撮影できる環境ができています。これにより照明の計画やカメラワークの検討、撮影時間の短縮にもつながります。バーチャル環境を熟知したスタッフがサポートします。

    <制作実績>

    (映画) → 有
    (ドラマ) → 有
    (CM) → 有
    (MV) → 有
    (生配信-TV)→ 無
    (生配信-ネット)→ 有

    <スタジオSPEC>

    (種別) → グリーンバック
    (カメラ)→ ARRI ALEXA 35
    (照明機材 )→ ARRI Orbiter/ARRI SkyPanel S120、S60、S30
    (使用ツール)→ Reality Engine/Shogun
    (広さ)→ 420㎡

    <POINT1>トラッキングをモーションキャプチャの機材で補うことのメリット

    スタジオの特徴はモーションキャプチャのエリアにキャプチャ用マーカーを付けたカメラと照明機材があり両者のトラッキングを行なっています。これがリアルタイムエンジンのシーン内でカメラや照明の位置と同期します。そこにカメラからメタデータ、照明はDMXから情報を得て同期します。これで違和感のない合成映像がリアルタイムに完成します。

    <POINT2>バーチャルヒューマン(アイドル)をバーチャルスタジオで撮影する?

    バーチャルスタジオにモーションキャプチャの機能が同居しているから可能です。撮影方法はバーチャルカメラでバーチャルヒューマン(アイドル)を撮影するだけです。例えば、バーチャルカメラを手持ちし動きのある表現に、手持ち照明を組み合わせたライブ感のある照明の演出など自由に行えます。照明やカメラの動きを保存しプリレンダーすることでクオリティの高い映像の書き出しができるのも特徴のひとつです。

    <POINT3>モーションキャプチャスタジオ

    SHIROMI studio(大阪)はモーションキャプチャのエリア内で使うフェイシャル撮影機材やバーチャルカメラがあり撮影内容に応じて提案させていただきます。スタジオの付帯設備は、会議テーブル、楽屋、複数必要な場合は、同ビル内の本社会議室を楽屋として使います。専門スタッフがキャプチャ撮影からクリーニング、後処理までサポートします。駅と直結した便利な立地です。