リグを理解する
「12 の拡張原則」シリーズで動かしているキャラクターのリグには、これまでも何度か取り上げたアドバンスド・スケルトンを用いています。この連載で用いてきたリグは、このアドバンスド・スケルトンと FBIK という2つのリグでした。両者に共通しているのは、「誰でも再現可能なリグである」という点です。FBIK は Maya に標準で入っているリグですし、アドバンスド・スケルトンは商用利用でなければ誰でも無償で使用することができます。
リグは現在、各社が独自のリグシステムやインハウスツールを開発しているため、なかなか共通のリグというのがありません。その一方で、CG でアニメーションを作成する以上、リグの話は避けて通れないのも事実です。そのため、この連載では「誰でも再現が可能である」という点に絞って、メインで使用するリグを選んできました。しかしながら、アドバンスド・スケルトンについては上記の理由のみで選択しているわけではありません。このリグならではの機能や、FBIK ではできなかったことができるようになったりと、扱う上での利点がとても多いという特徴もあるのです。
そこで今回は、アドバンスド・スケルトンの具体的な解説、またあまり知られていない細かい機能や、それをアニメーションで実際にどのように活用したのかについて触れていきます。ちなみにアドバンスド・スケルトンのバージョンは、最新の v4.07 を使用しました。
TEXT_森江康太(トランジスタ・スタジオ/ディレクター)
書籍「アニメーションスタイル+」著者。MV「Express」等の作品で監督としても活動している。
トランジスタ・スタジオ公式サイト
0130.web(個人サイト)
@kohta0130(Twitter)
続きは、月刊誌で!
CGWORLD 195 号に関する詳細は下記リンクへ
CGWORLD 2014 年 11 月号 vol.195