2008年の設立以来、「“Entertainment in Real Life” エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」をミッションに掲げ、最新のテクノロジーと独創的なアイデアで新しいゲーム体験を開発し続けている、コロプラ。
今回は、10年以上の長きにわたりコロプラのゲーム開発現場で活躍するクリエイター2氏に、学生時代の思い出やコロプラにおけるゲーム開発の魅力を語り合ってもらった。
カッコいい3DCGがつくりたかった
――CG制作を志したきっかけは?
伊藤大輝氏(以下、伊藤):私は、大学では画像工学研究室に所属して動力学を利用した人体動作の変化について学んでいました。そこで人の動きを学ぶ中で自然とCG制作の中でもアニメーションに興味をもち、デジタルハリウッドで本格的に3DCGを学ぶことにしたのです。最初は映画をつくりたいと思っていましたが、就職活動のタイミングで福岡本社のゲーム会社が東京スタジオをオープンしたのが縁でゲーム業界に入りました。その後は、ゲーム開発一筋です。
伊藤大輝氏
エンターテインメント本部
デザインスタジオ
マネージャー
上田将弘氏(以下、上田):私は、大学を卒業後、開校間もないデジタルハリウッド大阪本校でCGを学びました。その後は、派遣でテレビ番組の編集などしながらオリジナル作品をつくり、CG業界に転身する機会を探していました。スクール在籍時からモーションデザイナーの存在は知っていて、当時は目指す人が少なかったこともあり仕事にしようと、この世界に飛び込みました。
上田将弘氏
エンターテインメント本部
デザインスタジオ
マネージャー補佐
――コロプラへの入社経緯を教えてください。
伊藤:単純なんですけど、コロプラ社員の方から誘われたからですね。あと、それと同じタイミングでエージェントにもコロプラを紹介されて。二方から同時に来たので「これは運命だ!」と感じて会社見学をさせてもらったんですが、上層部の方ともフランクに話せる社風やチームの雰囲気の良さに魅力を感じて入社しました。
上田:私も紹介なんですけど、やっぱり、空気ですよね。企業って歴史が長くなるとどうしても人間関係がクローズドに閉じて煮詰まっちゃう部分があると思うんですが、コロプラはオープンな空気がある。だから、ここで働きたいと感じての入社でした。
――コロプラでのおふたりの業務内容を教えてください。
伊藤:直近は新作タイトル『フェスティバトル』に専念していました。スマホゲームのモーションは、スマホのスペックの問題で骨の数やキーの数を減らさざるを得ない場合があるため、どうしても思い描いた表現ができないことも多かったのですが、今作ではハイエンドなゲームに負けないクオリティを目指して、フェイシャルや指先のアニメーション、揺れものの物理演算など、できる限りの表現を詰め込めたと思っています。
上田:IPものの大型タイトルでモンスター周りのモーションを担当しつつ、若手への指導や研修も受け持っています。チーム全体で、アニメーションとしての魅力とキャラクターが命をもって動いている感じを担保する仕事といったところでしょうか。
伊藤:とは言え、私たちのゴールはゲームをつくることなので、自分の業務領域を固定しないでやれることはなんでもやるのが大切、みたいな話はチームでよくしています。
コロプラ史上最多のモーション数と種類!
斬新なゲームを生み出すには「とりあえず、やってみる。」
――そんなおふたりですが、コロプラに入社されて10年以上が経たれています。これだけ長きにわたって働き続けられてきた現在の心境をお聞かせください。
伊藤:改めて感じるのは自由に発言、提案できる風土があることですね。企画にしろアイデアにしろ、発言すれば聞いてもらえる。能動的に動く人がいたらまずはやってもらい、後から叱られるようなことは決してない。コロプラで働く魅力のひとつです。
上田:「とりあえずやってみる」の精神は強いですね。会議でも1on1でも、仕事以外のことまで含めて話したいことはなんでも話してもらいますし、アイデアが出ればなんでもやってみる。少なくとも検証用の環境は用意して、問題があれば皆で話すようにする。やりたいことを叶えられる方法をまずは考える職場かな、と。
伊藤:実際、私も組織マネジメントがメインだったときもありましたが「やはり開発現場で自分の手を動かしてものづくりもやらせてもらえませんか」と相談をさせてもらって、今はプレイングマネージャー的に働けています。あと、社内にマッサージ師が常駐していて、いつでも施術を受けられるようなホスピタリティもあります(笑)
――志望者へのメッセージ、こんな人に来てほしい、などあれば教えてください。
伊藤:もちろん、一点特化の腕一本で戦えるスーパープレイヤーの方が来てくれるのもうれしいですが、あえて言うなら“ゲームクリエイター” の方に来てほしい。自分の専門領域・担当領域に限らず、ゲームのためになることなら積極的に提案して取り組める人と一緒にやっていけると嬉しいですね。面白さ、驚きを与えることに挑戦したい人をお待ちしてます。
上田:前提として、ゲームをつくるのが好きな人。その中でも私はモーションデザイナーなので、アニメーションが好きな人に来てもらいたい。美大出身でもない私が今もやれているように、知識や経験の不足はマインドでなんとかなると思っているので、熱い気持ちで取り組める人はぜひ来てください。
コロプラ開発タイトルの歩み
現実世界と仮想空間を融合させた斬新なゲームから、美麗グラフィックの大作RPGまで。コロプラの軌跡を、代表作を通じて紹介しよう。
『コロニーな生活』(2003)
『コロニーな生活』公式サイト『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』(2013)
『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』公式サイト『白猫プロジェクト』(2014)
『白猫プロジェクト』公式サイト『PRINCIPLES』(2023)
『フェスティバトル』(2024)
『フェスティバトル』公式サイト 求人情報はこちらTEXT_稲庭 淳
EDIT_NUMAKURA Arihito