『エヴァンゲリオン(以下、エヴァ)』シリーズ初となる30周年フェスイベント「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」が、2026年2月21日(土)~23日(月・祝)に横浜アリーナで開催される。

本イベントの特徴は、スタジオカラーの現役クリエイターが中心となって、総合演出を担っていることだ。中核を担うクリエイティブチームの4名に、展示エリア「EVA EXTRA 30」に込めた思いと見どころを聞いた。

記事の目次

    イベント概要

    「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」
    日時:2月21日(土)~23日(月・祝)
    場所:横浜アリーナ

    チケット:
    EVA EXTRA 30 Ticket
    1Day 8,800円/Under18 4,400円
    STAGE AREA Ticket
    S席 36,000円/A席 28,000円

    主催:EVANGELION:30+;30th ANNIVERSARY OF EVANGELION 運営
    詳しくは、イベント公式サイトをご参照ください。
    30th.evangelion.jp/fes

    「これまでも、これからも。そして、これからへ。」に込めた思い

    CGWORLD(以下、CGW):最初に皆様の自己紹介をお願いいたします。

    釣井省吾氏(以下、釣井): スタジオカラー・デジタル部の釣井です。千合さん、中田さんと共に今回のイベントの総合演出を担当しています。

    千合洋輔氏(以下、千合): 同じくスタジオカラー・デジタル部の千合です。

    中田拓馬氏(以下、中田)BASSDRUMのテクニカルディレクター、中田です。

    大瀧 翼氏(以下、大瀧): デザイナーの大瀧です。アートディレクターとして参加させていただいております。

    CGW:『EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION』(以下、エヴァフェス)とは、どのようなイベントなのでしょうか?

    ▲メインポスター

    釣井:本イベントでは、「これまでも、これからも。そして、これからへ。」というテーマを掲げています。『エヴァンゲリオン』のTVシリーズから新劇場版までを総括する展示やステージを通じて、様々な角度から、いまなお色褪せない『エヴァ』の魅力を体験いただけるイベントにできればと考えております。

    CGW:「これまでも、これからも。そして、これからへ。」という言葉の中でも、特に「これから」の比重が大きいように感じます。

    千合:30周年をお祝いするイベントを開催すると伺った際に、区切りではなく、未来へつながる入り口にしたいという想いは、チームの中でも最初の頃から共有していました。むしろ、このタイミングを新たな入口として、未来へ繋げていきたい。

    そのために、イベント空間の考え方や、それに紐づくテクニカルな要素、グラフィック表現をどう設計すべきかを話し合ってきました。

    中田:自分たちは『エヴァ』の映像美やデザイン表現に大きな影響を受けてきました。今回、総合演出として関わらせていただく以上、次の世代にも同じように影響を与えていく必要があると考えています。

    カラーらしいスタジオ目線の企画

    CGW:このチームはどのように結成されたのでしょうか?

    釣井:最初に社内で「こういうイベントがあるが興味ありますか?」というお話が千合さんと僕の方に来まして、「じゃあ、やってみますか」というフワッとした感じでスタートしました。

    当初はイベント用の映像をつくるだけの予定だったのですが、内容を詰めるうちに「もっとこうしたら良いのでは?」と話が膨らんでいき、そこからBASSDRUMの中田さんへとお話が繋がっていきました。

    千合:実際のイベントなので、ディスプレイなどテクニカル面での課題も出てきます。そこで中田さんに加わっていただき、最新技術を活かした演出を一緒に考えていただいています。

    さらにデザイン面で協業してくれる方として、大瀧さんに入っていただきました。空間のイメージを統一するためにデザインの力が必須だと思いましたし、映像においてもグラフィックと連携しながら進めたかったので、ここはぜひお力をお借りしたいなと。

    大瀧さんは『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』(2024)のオープニングクレジットデザインや『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(2025)のコックピットのUI画面などを担当していただいており、スタジオカラー作品ともご縁が深い方なんです。

    大瀧:実は千合さんとは十数年前からSNSで繋がっており、『復讐のレクイエム』でようやくご一緒できました。その後『GQuuuuuuX』を経て今回へというながれで、始動から1年ほど経った頃からの参加になります。

    CGW:先ほどお三方が共同で総合演出と伺いましたが、担当領域や分担はどのようになっていますか?

    千合:空間のコンセプトを釣井さんが立て、セントラルタワーや映像周りの初期設計を自分が担当しました。中田さんは空間のイメージを広げ、大瀧さんはアートディレクションを初期から担当されていますが、最終的には領域を分けすぎず、有機的に動いて全員で整えるかたちになっています。

    中田:イベントのCMの画コンテは大瀧さんが描かれていますし、自分も技術周りを見ながらセントラルタワーの映像制作も行なっています。それぞれの領域を横断してつくり上げるスタイルですね。

    釣井:そのあたりも、カラーらしい「自主制作感」があるんですよね。

    千合:みんな見ている範囲が広いので、「これどう思う?」と聞けば「これは絶対こっちの方がいい」といった的確なジャッジが返ってくる。この速度感で進められているのは良いですね。

    中田:あとは誰がブレーキをかけるかですが。

    釣井:今のところブレーキ役はいないですね。

    CGW「カラーらしい自主制作感」とは?

    千合:カラーには、資料集の「全記録全集」や、映像ソフトの特典としてのメイキング映像「Rebuild of EVANGELION」など、自社でアーカイブを出していく土壌があります。自分自身もそうした文化に影響を受けてきたことがベースにあるのかもしれません。

    中田:一般的にこうした展示イベントは、イベント会社さんなどが間に入って主催することが多いのですが、今回はカラーさんと直接やり取りしているのが特徴的だなと思います。自分のような外部の人間からすると、アイデアを相談した際に「こんな素材も出せますよ」といったコミュニケーションが非常にスムーズなのが驚きでした。

    特にCGアセットは、普段はメイキング等の裏側でしか使われないことも多いのですが、「せっかくカラーが主催するなら、そうした素材もしっかり出していきたい」という話が最初期からありました。

    CGW:釣井さんは本編のカットも制作されていましたが、ご自身で出していきたい素材などもあったのでしょうか?

    釣井:話し合いの中で自分のカットが候補に上がると、逆にためらってしまうんです(笑)。我が出すぎるのも嫌ですし、それよりも「現場で一緒に頑張っていたあの人のカットを見てほしい」という気持ちの方が強くて。

    CGW:なるほど。その意味ではこれ以上の現場目線はありませんね。

    釣井:そうですね。その意味で、この後でご説明する「セントラルタワー」や「MATERIAL of EVA」は、これまでの展示イベントとは一線を画す、作り手側の視点だからこそ選ばれた資料が並んでいると思います。

    千合:お蔵出し的な意味合いも強いですし、空間の自由度の高さを活かして、普段では選べない資料も積極的に採り入れています。展示そのものとの距離感もかなり近く、皆さんの想像以上にダイレクトに見ることができると思うので、そのあたりも楽しみにしていただきたいですね。

    BlenderとUnreal Engineによる「空間シミュレーター」

    CGW:会場となる横浜アリーナを3DCGで再現し、デジタルツインな環境で開発を進められたそうですね。

    中田:自分の経験上、こうした大規模な空間演出を手がける際には、シミュレーターは絶対にあった方が良いと考えています。

    釣井:空間設計用に、中田さんと原さん(現在はカラーデジタル部所属)がBlenderで会場をモデリングしてくださいました。最初にこれがあったおかげで、非常に作業がしやすかったです。そのモデルの中にトラスを建ててLEDバーを配置し、モニタを置いて……と僕が組んだ素案を皆さんに確認してもらい、それを中田さんがUnreal Engineにもち込んでLEDバーやLEDスクリーンのシミュレーションを行う、というフローで進めました。

    ▲事前生配信番組において、中田氏がシミュレーターを実際に使用して展示エリアを紹介している様子

    大瀧:おそらく一般的な展示会でここまで詳細にシミュレーションできる機会は少なく、平面図などで判断することが多いのですが、今回はこちらのシミュレーターを使用してデザインの位置関係などを立体的に検証できました。これは非常に大きなメリットでしたね。

    中田:このメンバーがみんなCGを理解している人たちだったことも大きいと思います。むしろ、3次元的につくった方がコミュニケーションがスムーズなんです。言ってしまえば、イテレーション(試行錯誤)をどれだけ回すかがクオリティを左右するので、シミュレーターの中で本番までにいかに回数をくり返すことが重要になってきます。

    展示エリア「EVA EXTRA 30」を象徴するセントラルタワー

    CGW:では続いて展示エリア「EVA EXTRA 30」の各コンテンツについて伺います。まず、先ほどから話題に挙がっている「セントラルタワー」ですが、この展示の見どころは?

    ▲会場1Fのマップ。左側が展示エリア「EVA EXTRA 30」、右側がステージエリア

    千合:セントラルタワーの映像は6つのセクションで構成されています。最初は『エヴァンゲリオン』シリーズの歴史をグラフィカルな年表と共にご覧いただける「INDEX」、次がTVシリーズやその劇場版、新劇場版より様々なカットがロードされ続ける「Scene Loader」です。思い出のカットを探していただければと思います。

    続いて、カラーデジタル部の3DCGIチームが担当している「Wireframe」です。こだわりのアニメーションや緻密な3Dモデルの数々をワイヤーフレームの状態でご覧いただくことで、そのディテールをダイレクトに感じていただける時間を目指しました。また、今回のディスプレイならではの、スペシャルアニメーションも準備しています。

    そのあとはsankakuさんにご担当いただいている「Key Frame」です。撮影からモーショングラフィックスまで、広く、かつ深く精通した彼らならではの視点で、これまでにない原画の見せ方を追求していただきました。

    その次に控えているのがMULTRAさんによる「Monitor Graphics」です。モニターグラフィックスはやはり『エヴァ』の大きな魅力のひとつで、自分もすごく影響を受けてきました。そんなモニターグラフィックスのエッセンスを、巨大ディスプレイで体感することのできる映像をつくっていただきました。

    最後は撮影・特技の工程によって画面が変化していく様子そのものを作品にしたいと考えて制作した「VFX」になります。カラーデジタル部の撮影・特技チームが制作した100カット以上のスペシャルムービーをSIGNIFさんにお渡しして、モーショングラフィックスを駆使した映像を作り上げていただきました。

    中田:自分みたいな映像好きな人間にとっては、もうオールスターメンバーですよ(笑)。若い世代にも今回参加いただいているクリエイターの方々から影響を受けて追いかけている人が多いと思うので、そういう方たちにぜひ届いてほしいですね。

    千合:また、映像の精細さについては大瀧さんが非常に尽力してくれました。今回のLEDは至近距離まで寄れるため、1pxの粒まで見えてしまいます。そこで全体のデザインを、ドットに単位でコントロールして合わせていくピクセルパーフェクトな状態で構築し、各デザイナーさんにもその方針で制作していただきました。

    釣井:事前に倉庫で6m × 4mのLEDディスプレイを使って検証しましたが、滲みのないピクセルパーフェクトの映像がこの巨大な壁に出現すると、得も言われぬ感動があります。

    ▲事前検証の様子。右側はピクセルパーフェクトの状態になるよう調整された表示

    大瀧:僕のパートは映像制作というよりも、Webデザインに近い考え方や制御を採り入れています。ピクセルパーフェクトな設計は、技術的な要件というだけでなく、画面全体の美観に直結する重要な要素だと思い、そのため、この点については一切妥協せず、制作の方針として徹底しました。

    中田:巨大なLEDゆえの明るさや、酔いへの対策も必要でした。ワイヤーフレームモデルの回転速度なども、どこまでなら酔わないか、スケールの検証を重ねていきました。この4人はそれぞれ酔いへの耐性が異なるんです。

    釣井:これは映画にもテレビにもない概念の制約でしたね。画面の切り替えスピードの感じ方が、手元のモニタとLEDウォールではまったく異なるんです。

    大瀧:これだけテクノロジーやテクニックを扱っているのに、最終的には人間の身体性に落ち着くのが面白いですね。

    千合:音楽は村井 智さんに、『エヴァ』のイメージを広げる楽曲を新たに制作していただきました。

    CGW:これらの映像に、周囲に配置されたLEDバーが連動するわけですね。

    中田:そうですね。700本近くあるLEDバーが全部連動して空間全体を彩るようになっています。

    ▲イベントの予告動画。シミュレーター上で画面と連動してLEDが発光する様子がわかる

    千合:当初、セントラルタワーは公園の中央にある時計塔みたいなイメージで考えていました。刺激が強い映像を注視し続けるというよりは、座りながらいつまでもボーっと見ていられるように、一定のリズムを刻むような存在。なので、組み替え可能なブロックでつくったものが積層して1本の映像になるような設計の考え方があります。

    そのあたりは、村井さんにもご説明して音楽を制作いただきました。リズムの考えはLEDにも波及して、セントラルが息をするとその呼吸が空間全体に波及するような感じになるのではないかと思っています。

    釣井:会場のどこからでもセントラルタワーは見えるので、そういった意味でも展示ブースに入った時点で楽しめるような空間づくりを心がけています。 

    ヴァーチャルカメラで「制作手法」を追体験する

    CGW:続きまして「ヴァーチャルカメラスタジオ」についてご説明いただけますか?

    釣井:これは『シン・エヴァンゲリオン劇場版(以下、シン・エヴァ)』をつくる際に、庵野秀明総監督や鶴巻監督、轟木(一騎)さんらが実際に使ったプリビズ撮影のシステムを、来場者に触っていただけるようにしたコンテンツです。

    本編制作時はUnityを使ってオペレーターの方と一緒に使用するつくりだったのですが、今回はもう少しエンタメ性をもたせつつ、より触りやすいものにしています。これもセントラルタワーと同様に、こういうアニメ制作手法があるんだということを実際に体験いただくことで、より映像制作について興味をもっていただけたらと考えております。

    ▲「ヴァーチャルカメラスタジオ」コンセプト映像

    CGW:具体的にはどのようなことができる装置なのでしょうか?

    釣井:『シン・エヴァ』の初号機 VS 第13号機戦の1カットを体験者の手で実際に撮影いただくことができる装置になっています。体験者がUnity上のヴァーチャルカメラで戦闘の様子を20秒ほど撮影し、そのカットと本編を再度Unityルックに再レンダリングして、1本の戦闘シーケンスを生成するという内容です。そしてエンドロールには本編スタッフと並んで体験者の名前もクレジットされるしくみです。

    体験後にお渡しするQRコードにアクセスすることで撮っていただいた映像を見返せるので、ぜひお土産として持って帰っていただき、SNSなどでも共有して楽しんでいただけたらと思っています。

    中田:開発は、2024年に話題になったポカリスエットのCMでARまわりを手がけた、BASSDRUMメンバーが行なっています。本編制作当時のシステムよりも取り回しがしやすい環境を目指し、いろいろ試行錯誤した上でスマホでマーカーを読み取って動かすしくみを採用しました。エンターテインメントとしての使いやすさと、仕事でも使おうと思えば使えるほどの精度を両立させた、非常にバランスの良いシステムが出来上がっているなと思います。

    大瀧:筐体やUIも、当初はそこまで仰々しいものにするつもりはなかったのですが、せっかく公式で制作陣と同じ体験ができるのであれば、アトラクションではなく、きちんとアプリケーションとして使えるレベルのデザインを目指しました。フォントやカメラのホールド感も、実際にカラーの現場で使われているものに準拠し、ファンの方に「これは実在するものだ」と感じていただけるようにデザインを制作しています。

    ▲ヴァーチャルカメラ体験で使用する台とカメラ

    釣井:触りやすさなどのエンタメ性をもちつつも、フィクションにならない。そんな体験を目指して制作させていただきました。

    中田:余分な演出は本当に入れていないんですよね。アニメーション作業そのままというか。

    大瀧:そこが「自分が作業者になれる」ことの証明でもあったりして。それぞれ体験した方がどんなカメラワークをつけたのか、ぜひSNSで共有していただきたいなと思います。

    ブラウン管が映し出す「1995年の質感」

    CGW:続いて、TVシリーズをブラウン管で上映する「アニバーサリーパーク」について、どのような展示になるのか教えてください。

    釣井:『新世紀エヴァンゲリオン』の全26話を上映、展示するものです。その際、当時の質感を含めた展示にできないかと考え、TVシリーズの話数と同じ計26台のブラウン管モニタを用意していただき、それをズラリと横に並べています。

    また、ブラウン管の上には『エヴァ』の年表も展示しますが、当時発売されたVHS、CD、LDなどの現物も年表に沿って貼り付けて展示します。当時の空気感をより堪能いただけるのではないかと考えております。

    ▲テクニカルテストの様子

    中田:ブラウン管で映像を見たことない人も今多いと思います。「スマホもない時代、地方で『エヴァ』を観た人たちがどんな衝撃を受けたのか」という話はいろいろなところで耳にします。当時のリアルな質感で『エヴァ』を体験してもらうことは、今回のテーマである「これからへ」を踏まえても、欠かせない要素だと感じていました。

    千合:1995年オンエア当時のマスターで上映するので、テロップなども当時のままなので、貴重な視聴体験になると思います。

    釣井:「TVシリーズを流すならブラウン管でないと」と強く主張したのですが、想像以上に、現在の日本では実働するブラウン管TVを揃えるのが難しくて。そこでソニーPCLさんにご協力いただき、14インチと8インチのマスターモニタを合わせて26台、何とかかき集めることができました。機材ごとの個体差が大きいとも言われましたが、むしろその誤差こそが欲しかったんです。

    中田:色ムラも良い味わいになっていますね。

    釣井:TVを置く台のデザインは大瀧さんにお願いしていて、各話数ごとにコンテ・演出担当者の情報も掲示しています。そこもぜひ注目して見ていただきたいですね。

    CGW:その他の展示エリアの見どころについて教えていただけますか?

    釣井:原画やセル画、設定資料などを展示する「MATERIAL of EVA」も目玉のひとつです。今回が初公開となるセルの展示も含まれています。

    また、「EVA EXTRA 30」内の「ラウンジ」では、作品に携わった方々によるクロストークやライブドローイングなども予定しています。

    とにかく、ファンの皆さんへの感謝と「楽しんでほしい」という思いを、横浜アリーナという会場に詰め込めるだけ詰め込みました。ぜひ、隅々まで味わっていただきたいですね。

    次世代クリエイターに繋げるイベントへ

    CGW:最後に、来場される方に向けてメッセージをお願いします。

    釣井:これまでお話ししてきたように、「そして、これからへ。」という言葉には、『エヴァンゲリオン』というコンテンツの“これから”に繋げるイベントにしたいという思いと同時に、これからアニメづくりに興味をもってくれる若い世代へのバトンとなるイベントにしたいという思いも込めています。

    このイベントをきっかけに、次の『エヴァ』になるような映像をつくる人が現れてくれたら嬉しいです。ぜひ若い方にも足を運んでいただき、実際にその空気を感じ取ってもらえたらと思っています。

    千合:自分自身、これまでずっと『エヴァ』シリーズから刺激を受けてきました。その原体験を思い返しながら、今回のイベントをつくっています。

    ストーリーやビジュアルの魅力はもちろん、デザインやテクニカルな面も含めて、自分が受け取ってきたものを全て空間として放出するようなイメージです。当時の自分が感じた感動を、どうすれば来場者に伝えられるのか。今の自分に何ができるのかを考えながら取り組んできました。

    これは釣井さんも言っていたように、バトンの連続だと思っています。これからの世代の方がこの展示を見て何を感じてくれるのか、その反応を楽しみにしていますし、だからこそ本気で向き合っています。

    中田:自分はアニメ業界の人間というより、メディアアートやテック系で活動してきましたが、刺激を受けて何かを生み出すという点では、やっていることは同じだと思っています。

    この空間が、次の『エヴァ』になるような、多くの人に影響を与える空間になってくれたら嬉しいですね。ぜひ横浜アリーナに足を運んで、この空間を体感してもらいたいです。

    大瀧:僕ら自身も、『エヴァ』やその周辺の作品を見て、「こんな世界があるんだ」と感じ、憧れてきました。このイベントが、来場者にとってそういった希望や憧れをもてるような場になれば嬉しいです。

    CGW:ありがとうございました。CGWORLD.jpでは、開催期間中の現地レポートも予定しています。引き続き、よろしくお願いいたします。

    TEXT_日詰明嘉 / Akiyoshi Hizume
    EDIT_小村仁美 / Hitomi Komura(CGWORLD)