オンラインアトリエ「INEI ART ACADEMY Atelier」では3ヶ月に一度INEI富安氏からコンセプトアートの課題が出される。
今回のテーマは『実写映画『2130年東京廃墟』のコンセプトアートを描きなさい』
オンラインアトリエとして2回目となる課題提出に、「前回よりも全体的に良くなっている」と総評する富安氏。
アトリエメンバーが挑戦したコンセプトアート作品を紹介しよう。
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今回の課題
実写映画『2130年東京廃墟』のコンセプトアートを描きなさい
ストーリー:
大災害と気候変動により住人がいなくなった廃墟の都市「東京」に調査に来た主人公と犬の物語
第1位:Returned to Tokyo/yoshiii
講評
やや俯瞰からの美しい東京廃墟のコンセプトアートを描いてくれました。一番大事なコンセプトである「こんな美しい廃墟に行ってみたい」に挑み、素直に反応できたのがとても好印象です。空気感、スケール感、空間的広さ等、今までがんばってきたことが少しずつアウトプットできてきましたね。次回は近景の見せ方と写真の使い方のレベルアップが楽しみです。
第2位:Shibuya Scramble/ラルフ
講評
色彩感覚が良いので光の描写がポテンシャルを感じさせます。渋谷スクランブル交差点という簡単そうで構図が難しいテーマに苦労していました。見せたいものは隠すというテクニックを少し意識できたのかなと思います。ライティングを得意分野にするために、もっとドラマチックなライティングに取り組んでいくと良いでしょう。
第3位:旅の始発駅/熊谷クルル
講評
「こんな美しい廃墟に行ってみたい」と思う絵であるか? に正直に取り組み、素直に表現できています。美しい東京駅(富安も大ファン)の美しい廃墟というテーマがとても良かったです。構図、パース、描写、ライティング等今まで学んだことにヒントがあるので次回は落ち着いて取り組めるともっと良くなると思います。
アトリエメンバーの作品
総評
前回の課題よりも全体的に良くなっていると感じます。今回の課題は構図やテーマに気をてらわない、いわゆる王道とも言えるものをベースとして純粋な「魅力的な画面づくり」をテーマとしました。その意図を汲み取ってくれて、素直に絵の表現力を上げること、実力を上げることに専念できてきたのかなと思います。
また今回は途中で何度も「写真や3Dなどを上手く使ってみてください」というお話もしました。フォトバッシュという言葉に囚われず写真や3Dを上手く使っていくことはコンセプトアートにおいて日常的なことです。今までやってきたやり方とは異なる方法もどんどん取り入れていけると良いでしょう。
締切前にはみんなで集まって缶詰状態で猛烈に絵を描いているときに私も思わず容赦ないアドバイスの雨を降らせてしまいましたが、それも絵を描くことが好きなみんなで集まって絵を描くというアトリエならではのとても楽しいものでした。
しかし次回はもっとスケジュールを組み立て望んだ方が良いのかも(笑)。次回はどんなドラマがあるのか本当に楽しみにしています。また、アトリエに在籍していても今回は課題に参加しなかった人もたくさんいますが、それもまた良いと思っています。自分のペースで付き合える「絵を描く人の居場所」になっていきたいですね。
【アトリエNEWS!!】Vket Cloudで「INEIアトリエ XR展覧会」がオープン!
HIKKYが提供する仮想空間を用いたサービス展開をサポートするVRエンジン「Vket Cloud(www.hikky.co.jp/vketcloud)」にて、INEI ART ACADEMY Atelier のメンバーが展覧会を作成しオープン! CONCEPT ART CHALLENGE!!の作品が展示されていたり、Blender部や写真部などの各部活の展示もあるのでぜひ見に来てください。
絵を学ぶ仲間が集まるオンラインアトリエ「INEI ART ACADEMY Atelier」
INEI ART ACADEMY Atelierとは?
INEI ART ACADEMY Atelierは、絵を勉強する人たちが気軽に集まるオンラインアトリエです。アトリエでは毎週金曜日に『Weekly Sketch Study』としてアトリエメンバーがギャラリーに集まり、絵を描く練習をしています。ほかにもメンバー各々が主体となりBlender部やAIアート研究会、写真部、スケッチ同好会、XR研究会などの部活動がつくられ自主的に活動しています。また、野外スケッチ会や美術館巡り、スタジオ訪問など毎月企画されるイベントもあり、アトリエメンバー同士の交流も盛んに行われます。