オンラインアトリエ「INEI ART ACADEMY Atelier」では3ヶ月に一度INEI富安氏からコンセプトアートの課題が出される。

今回のテーマは『海底魔法都市』。

コンセプトアートに初めてチャレンジするアトリエメンバーも多く、AIや3DCGなども駆使しながらそれぞれがコンセプトアートを仕上げた。
富安氏のコメントと共にアトリエメンバーの作品をご覧ください。

記事の目次

    第1位:深海の夜景/ラルフ小林

    ◆作者コメント

    深海の夜景をイメージして描きました。テーマの中に建国4000年という設定があったので近代都市をモチーフに、都市全体を大きなサンゴ礁の地形にしたり潜水艇を描いて海中の要素を取り入れることを意識しました。今後はBlenderやAIアートなどを利用したコンセプトアートの制作にもチャレンジしていきたいです。今回1位に選ばれて大変嬉しく思います。ありがとうございました!

    講評

    珊瑚礁をモチーフとした構造の街を魅力的に描いています。魔法の部分が弱いという自分の分析があったようですが、ここからいくらでも魔法要素は足していけるので、あまり大きな問題ではないでしょう。下の光を魔法っぽくするなどすると魔法感が出てきそうです。手前を思いきって黒いシルエットにしていますが、もう少し前景にも見どころがあるとさらに見るのが楽しくなりそうです。

    第2位:いつかまた、地上へ/花波

    ◆作者コメント

    良い作品を見て情報の整理の仕方を学びながら描きました。次はもっと見せ場をつくれるようにがんばります!

    講評

    最後に参考作品を上手く真似できたことで、急激に良くなりました。細かいデザインで一生懸命「魔法とは何なのか」を探していましたが、最後には画面全体で魔法「っぽい」画づくりができたと思います。講評のときにも言いましたが、自分の得意な分野にもっていくところを他の皆さんも真似してほしいと思います。

    第3位:海底魔法都市の中心部/yoshiii

    ◆作者コメント

    何度も試行錯誤を重ねて描いた作品なので、選んでもらえてとても嬉しいです。これからもアトリエで腕を磨いて次は1位入賞を目指します!

    講評

    AIを使ってアイデアを出そうとしてて、完成を楽しみにしていました。最初はハンドペイントだけで進めていましたが、途中から写真を使うことに挑戦できていました。写真を使う方法をもっと上達させて、みんなにも教えてあげてほしいです。海底の表現も次に描いたらもっと上手くできそうですね。

    アトリエメンバーの作品

    作者/AKKI
    作者/キリイシ
    作者/熊谷クルル
    作者/十口ヒトベ
    作者/takanashi
    作者/nagura
    作者/nemuke
    作者/hos

    総評

    コンセプトアートの課題で一番大切なことは、コンセプトである「絵を見る人に『うわ?こんな素敵なところに行ってみたい!』と思わせる美しい水中の魔法都市。」を表現することです。今回はみんな少し「独自の設定」や、「奇抜なアイデア」というところに囚われてしまったのかなという印象でした。次回の課題はもっと素直にコンセプトを受け入れて、魅力的なアートを描くことに集中してみてください。INEIアトリエならではの、有志で集まってAIを使ってみたり、メンバーと話ながら課題制作をしている様子がとても良かったですし、実はそれが何かを習得するのに一番効果的な方法なので、ぜひ続けてほしいです。

    オンラインアトリエでの活動の様子

    毎週金曜日の22時から行われる『Weekly Sketch Study』の様子。課題提出に向けて富安氏も参加しスケッチの勉強や課題のレビューをしています。
    課題の進捗やスケッチなどをホワイトボードに貼ってメンバーで共有。メンバーの進捗が見えていい刺激になります。
    課題発表会の様子。INEI ART ACADEMYではコンセプトアーティストとして重要な“伝える” ということも大切にしています。ひとりひとり自分の描いた作品をプレゼンします。

    絵を学ぶ仲間が集まるオンラインアトリエ「INEI ART ACADEMY Atelier」

    INEI ART ACADEMY Atelierとは?

    INEI ART ACADEMY Atelierは、絵を勉強する人たちが気軽に集まるオンラインアトリエです。アトリエでは毎週金曜日に『Weekly Sketch Study』としてアトリエメンバーがギャラリーに集まり、絵を描く練習をしています。ほかにもメンバー各々が主体となりBlender部やAIアート研究会、写真部、スケッチ同好会、XR研究会などの部活動がつくられ自主的に活動しています。また、野外スケッチ会や美術館巡り、スタジオ訪問など毎月企画されるイベントもあり、アトリエメンバー同士の交流も盛んに行われます。

    詳細はこちら:https://cgworld.jp/special/inei-aa/atelier/