>   >  <『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』特別連載>第二回:メインキャラのPV用モデルを無償配布! その決断に込めた願い
<『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』特別連載>第二回:メインキャラのPV用モデルを無償配布! その決断に込めた願い

<『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』特別連載>第二回:メインキャラのPV用モデルを無償配布! その決断に込めた願い

2018年1月に配信が開始された人気スマホゲーム、通称『オデスト』こと『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』本誌236号では第1特集として、ゲームのメインキャラクターをフィギュアルックで表現したPVを中心に、ゲーム内のキャラ劇や表紙のメイキングについて紹介した。その特集内の鼎談でも話題に上ったように、今回StudioGOONEYSが制作したフィギュアルックの主人公(男)&アスセナのキャラクターモデルをフリーリグとして配布することが決定。その経緯と目的を、『オデスト』の生みの親ことマーベラスの高木康次郎プロデューサーと、StudioGOONEYS代表の斎藤瑞季氏に改めて伺った。

TEXT_石井勇夫 / Isao Ishii(Z-FLAG)
EDIT_小村仁美 / Hitomi Komura(CGWORLD)
PHOTO_弘田 充 / Mitsuru Hirota

『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』
ジャンル:ドラマチックファンタジーRPG
配信日:好評配信中
対応OS:iPhone 5s以上(iOS 9.0以上)/Android 4.3以上(OpenGL ES 3.0以上)
※一部端末を除く
価格:基本無料(一部アプリ内課金有り)
公式サイト:ordinal-strata.com
ダウンロードはこちら:iOSAndroid
© Fuji Games, Inc. / Marvelous Inc.

「日本のキャラクターデザインの良さを広めたい」思いのもとに実現したフリーリグ配布

CGWORLD(以下、CGW):まず、今回『オデスト』のキャラクターをフリーリグとして配布することになった経緯について教えてください。

高木康次郎氏(以下、高木):僕はもともと斎藤さんから配布のお話を提案されまして。ゲームの世界から飛び出して皆さんの手元で『オデスト』のキャラクターを使って遊べたら面白いと思い、快諾しました。


  • 高木康次郎/Koujiro Takagi
    株式会社マーベラス 『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』プロデューサー

斎藤瑞季氏(以下、斎藤):僕は専門学校でアニメーションを教えており、授業では弊社のオリジナルリグ「グーニーズマン」やフリーで配布されているリグを使っています。でも、フリーのリグは海外製のものが多く、リグの構造は良くできていても、デザインが簡素なんです。またキャラクターとしてもPixarやDreamWorks作品のような海外テイストのものがほとんどで、日本的なデザインのキャラクターできちんとフェイシャルまでつくりこまれたものが欲しいと常々思っていました。

高木:『オデスト』は、キャラクターは日本的なんだけど、衣装は西洋風という、日本独特のデザインですよね。

斎藤:前回の対談記事でもお話しましたが、『オデスト』のキャラクターには「キャラクターのかわいさや日本のキャラクターデザインの魅力をグローバルに認めてもらいたい」という思いが根底にあります。そこで先ほどのフリーリグ事情とも併せて、今回『オデスト』で制作したキャラクターモデルを配布してはどうか、というアイデアに行き着いたのです。

高木:思わず動かしたくなるようなキャラクターデザインですよね。髪やスカートをなびかせたりしたら気持ちよさそう。そういうことが学生さんたちのモチベーションになればいいですね。

斎藤:レンダリングはV-Rayマテリアルで設定されています。ライティングセットも一緒に配布することを検討していますが、当然ただレンダリングするだけでは上手くいかないところもありますので、試行錯誤が必要です。そこがCGの面白さでもありますね。ライティングやレンダリングまで進めて、初めて気づくこともあります。画そのものがストーリーを語る重要な要素になっていく。アニメーターは、モーションデザイナーではなく画をつくれる人になってほしい。そういった思いを高木さんに伝えました。

高木:弊社としても良い宣伝になりますので、賛成しました。同人誌のような感覚でアニメーションの世界に広がったら面白いものができるんじゃないかと。それにCGを勉強中の学生さんにも貢献できる。どのような使われ方をするかわかりませんが、思いきって公開してみようと思いました。今後が楽しみです。

© Fuji Games, Inc. / Marvelous Inc.

CGW:フリーリグの使用可能範囲についてはどのように考えていますか?

斎藤:基本的には、商用利用を除き、公序良俗に反しない範囲で、なるべく自由に使えるように考えています。Unityちゃんや初音ミクと同じ感覚ですね。卒業制作や就活、投稿、アニメーションの説明などに使っていただければ。リグ自体も弊社の現場で使っているものと同じです。

高木:学生さんからすれば現場の技術を手に入れられる貴重な機会。良いきっかけになればいいですよね。

斎藤:会社で使っているリグが世に出ていくのが楽しみな反面、どういった反響があるのか、少し不安もあります。お手柔らかにお願いします(笑)。

CGW:今後、このフリーリグを活用した展開は何か考えていますか?

斎藤:高木さんも学校と組んで何か考えてるんですよね?

高木:専門学校の先生と話す機会があって、何か一緒にやってみませんかと。

斎藤:マーベラスさんでコンテストを企画したり? アニメーションコンテストだけではなく、ライティングやカッティングのコンテストもいいですね。カメラを変えるだけでだいぶ変わりますし。

高木:せっかくキャラクター2人分のデータを配布しますから、2人のかけ合いも見てみたいですね。バスケットボールとか、ゲーム内ではやらなさそうなスポーツを2人でやってもらうというのも面白そうです。

斎藤:今回のデータは折をみてアップデートもしていくつもりですので、ゆくゆくはコスチュームを増やしたりといった拡張もできればいいですね。

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