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『銃夢』いよいよ映画化! ジェームズ・キャメロン製作の『アリータ:バトル・エンジェル』最新フッテージ上映&プレゼンテーション

『銃夢』いよいよ映画化! ジェームズ・キャメロン製作の『アリータ:バトル・エンジェル』最新フッテージ上映&プレゼンテーション

6月14日(木)、ジャームズ・キャメロン&ジョン・ランドー製作の『アリータ:バトル・エンジェル』フッテージ・プレゼンテーションがTOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた。プロデューサーのジョン・ランドーの挨拶の後に、最新予告編と本編から抜粋した5シーンを上映し、その後、ジョンが会場からの質疑に答えた。予告編、本編共にS3Dによる上映という、プロモーションの意気込みを感じさせる内容となっていた。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』
2018年12月全国ロードショー
20世紀フォックス映画
www.foxmovies-jp.com/alitabattleangel/
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

TEXT_石坂アツシ / Atsushi Ishizaka
EDIT_山田桃子 / Momoko Yamada
PHOTO_本木真武太 / Mabuta Motoki

ギレルモ・デルトロの勧めから始まった『銃夢』のハリウッド映画化

『アリータ:バトル・エンジェル』は、木城ゆきとの漫画『銃夢(ガンム)』を原作としたSFアクション映画。製作はキャメロンとジョンで、2人は『トゥルーライズ』以降、『タイタニック』、『アバター』とタッグを組んでヒット作を生み続けている。

ジョン・ランドー/Jon Landau
1960年7月23日ニューヨーク生まれ。南カリフォルニア大学卒業。87年にパラマウントで『Campus Man』を製作した後、『ミクロキッズ』(89)、『ディック・トレーシー』(90)で共同プロデューサーを担当する。その後、20世紀フォックスに劇場映画製作担当副社長として入社。副社長時代の5年半で『ダイ・ハード2』(90)、『ホーム・アローン2』、『エイリアン3』(92)、『ミセス・ダウト』、『スピード』(94)、『ブロークン・アロー』(96)など大ヒット作の製作を指揮する。フォックス時代の94年に担当した『トゥルーライズ』で後にパートナーとなるジェームズ・キャメロンと出会い、90年にキャメロンが設立したライトストーム・エンターテインメントに参加。97年の『タイタニック』、02年の『ソラリス』、09年の『アバター』でキャメロンと共にプロデューサーを務める


原作の『銃夢』は1991年から1995年まで『ビジネスジャンプ』で連載された漫画作品。英語版で出版されたタイトルは『Battle Angel Alita』で、主人公の少女の名前が「ガリィ」から「アリータ」に変更されている。その英語版のタイトルと主人公の名前が本作に使用されているわけだ。

© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

では、なぜこの日本の漫画がキャメロンの目にとまり映画化に至ったのか? そこには2018年のアカデミー賞で作品賞と監督賞を受賞したギレルモ・デルトロの存在があった。自ら「OTAKU(オタク)」を名乗るデルトロは日本のアニメ、漫画、特撮の大ファン。彼は、1999年に『Battle Angel Alita』をキャメロンに紹介したという。
当時のデルトロは、『クロノス』と『ミミック』を手がけただけのほぼ無名の監督。『Battle Angel Alita』の映画化が技術的にも制作費の面でも困難で自分の手に負えないことを理解している彼が、大好きなこの作品をどうしても世に出したくてキャメロンに話をしたのか、あるいは単に話題のひとつとして挙げたのか、ジョンの話からそこまではうかがえないが、いずれにせよ改めてデルトロのオタクぶりが窺えるエピソードだ。

その後、キャメロンは『Battle Angel Alita』の3巻までを読んだという。この物語の主人公アリータは純粋な心と超人的な身体能力をもった「強い女性」だ。『エイリアン2』のリプリー、『ターミネーター』のサラ・コナー、『アバター』のネイティリ、と常に強い女性像を追い求めているキャメロンがアリータに心奪われないはずがない(デルトロはそのことを十分承知でこの作品をキャメロンに紹介したのではないだろうか)。いずれにせよ、キャメロンはすぐに動き始めた。
ジョンいわく、キャメロンには当時13才の娘がいたので、自分の娘が成長していく姿とアリータを重ね合わせながら脚本を書いていったというが、キャメロンの作品癖を知っているわれわれからすれば、素直に次はどんなかたちで「強い女性」像が見られるのか大いに期待してしまう。
ともあれ、こうして日本の漫画『銃夢』と、ハリウッドの大監督ジェームズ・キャメロンは出会った。今回のプレゼンテーションで原作者の木城ゆきと氏からのコメントも紹介されたが、その中で「連載の後に映画化のオファーが多数くるようになり、スタッフと"そのうち、あのジャームズ・キャメロンからオファーが来ちゃったりしたらどうする?"と冗談を交わしていたら......。まさか!? の展開になりました」という心踊るエプソードがあり、作品を世に出し続けている日本のクリエイターたちの大きなはげみになることはまちがいない。

© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

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