CG・VFXをはじめとする日本のデジタルコンテンツ業界で活躍された方々をCGWORLD編集部の独自視点で選出し、その中から各賞を決める「CGWORLD AWARDS」。

第4回となる2018年度の大賞、そして各部門の最優秀賞をここに発表します!

第4回「CGWORLD AWARDS」ノミネートはこちら

大賞

NHKアート

受賞理由:
今年4月からレギュラー放送中のクイズバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』におけるCG・VFXワークでは、番組の企画趣旨というクリエイティビティを技術が支えるという、まさに理想型を実践されていると思います。

CGWORLDが取材したメイキング記事は2018年7月10日に発売した本誌240号で掲載したものですが、その2週間後(7月24日)に公開したCGWORLD.jp転載版は今なお高いPVをキープしています。特に、番組放送前後にPVが増える傾向にあることも確認しており、こうしたヒットコンテンツを通じて、3DCGをはじめとするデジタルコンテンツ制作に対して一般の方々に関心をもっていただくきっかけとしても大きな役割を果たしていることを高く評価させていただきました。

作品賞:実写VFX部門

映画『いぬやしき』
(リードVFXスタジオ:デジタル・フロンティア)



作品賞:CGアニメーション部門

『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』
(アニメーション制作:東映アニメーション)



作品賞:リアルタイムグラフィックス部門

『VRカノジョ』(発売・開発:イリュージョン)



技能賞

VRアニメ制作ツール「AniCast」
(開発:エクシヴィ)



総評

昨年(第3回)と同じく、大賞、作品賞3部門、そして技能賞という分類で各賞を選出させていただきました。 ただし前回までの「ゲームグラフィックス部門」については、VRをはじめとするリアルタイムCG活用の多様化を受けて「リアルタイムグラフィックス部門」へと改めたのですが、ある意味ではこの部門が最も審査が悩ましかったかもしれません。

「CGWORLD AWARDS」は、アメリカのアカデミー賞に代表される業界団体が主催するものではなく、メディア主催の表彰(賞)イベントになります。また、現在まで読者や該当分野の識者に審査員をお願いするのではなく、CGWORLD編集部員だけで審査をしています。その意味では、勝手な賞になりますが、日本のデジタルコンテンツ制作現場の活性化やコンテンツファンの方々の話題づくりに寄与できれば本望です。

まだまだ小さな取り組みですが、まずは10年続けていくことを目標にひき続き精進します。

CGWORLD編集長 沼倉有人