フリーランスのCGクリエイター・K(SHUICHIKASAHARA)氏は5月25日(日)、OpenAI社のChatGPTによるカスタムチャットボット「GPTs」を利用したテクスチャジェネレータ「3Dモデル用テクスチャ生成」を公開した。

こんな感じで単語を入れるだけでテクスチャが生成されます。具体的に指定をすれば、質感の指定も可能です。

3Dテクスチャ生成が可能なGPT、観葉植物も名前を入れると葉っぱを出力してくれます。

3Dモデル用テクスチャ生成のフロントページ

【特徴】


・「木目」「鉄」「コンクリート」などのプロンプトを入れるとテクスチャが出力されます。


・「包丁」「お皿」「室外機」など形状を持った物体写真を出力することも可能。「写真」というプロンプトを入れると物体写真が出力されます。


・指定がない限り、ベースカラーのみが出力されます。


・指定がない限り、解像度2048×2048が出力されます。

  • ▲プロンプト「リアルな金属のベースカラー・ラフネス・メタリック・ノーマルを出して」からの生成結果
  • ▲プロンプト「木材のリアルなノーマルマップを生成してください」からの生成結果

▲プロンプト「錆びた鉄の全マップ(4種)をください」からの生成結果(制限により途中で生成中止)

ChatGPTの無料プランでは、「3Dモデル用テクスチャ生成」を含むカスタムGPTsの1日の利用回数には制限がある。編集部での試用では、3回目かつ5枚目の生成後、下記のメッセージが出現し、生成がストップした。

ChatGPTのプランと価格

有料サブスクリプションは月20ドル(約2,900円)のPlusプランと月200ドル(約29,000円)のProプランの2種類。GPTsの作成・公開にはPlus以上のプランが必要となる。

GPTsとGPT ストアについて

GPTsは、ChatGPTのチャットインターフェイスを利用して、ノーコードで専門特化したGPTを作成する機能。Plusプラン以上のユーザーに提供され、GPT ストアでの公開、共有リンク経由での公開、社内限定など、アクセス制限を設けて運用できる。

■GPT ストアのご紹介(OpenAI公式)
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-the-gpt-store/

■Explore GPTs
https://chatgpt.com/gpts

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