アメリカRunway AI社は5月30日(金)、動画生成AI「Gen-4」の参照画像利用機能「Gen-4 References」にスケッチ機能「Layout Sketch」を追加し、全プランのユーザーに提供を開始した。

▲RunwayのWebアプリで、画面上部の「sketch a scene」リンクをクリックする
▲Sketch Layout画面に遷移し、下部ツールを使用してスケッチを描いていく
▲ツールバーに配置された各種描画ツール。右端の「Export sketch」でReferencesの画像として登録する
▲画像に対してスケッチで注釈を付ける場合は画像左上のペンアイコンをクリックして作業に入る

本機能の利用方法はふたつある。ひとつは空白のキャンバスにスケッチを描くこと、もうひとつは既存の画像に対してスケッチで注釈を付け、Referencesとして使用する方法だ。

スケッチの描画に使用できるツールは、塗りつぶしカラー、アウトラインカラー、移動ツール(描画したものをドラッグして移動)、フリーハンドでの描画、シェイプ描画(長方形、三角形、円)、テキストラベル、アンドゥ、リドゥのボタンが並ぶ。

これらのスケッチは、構図やキャラクターの視線方向、オブジェクトの配置などのコントロールに使用できる。

ツールバー内のツールにより描画を終えたら、「Export sketch」をクリックしてReferencesの画像として登録する。なお、一度エクスポートしたスケッチの再編集はできない。

■Creating with Gen-4 Image References(公式ヘルプ、英語)
https://help.runwayml.com/hc/en-us/articles/40042718905875-Creating-with-Gen-4-Image-References

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