中国ShengShu Technology(生数AI、ShengShu AI HK Limited)は4月21日(月)、動画生成AI「Vidu Q1」をリリースした。一貫性あるシネマティックなVFX演出、プロクオリティの効果音、アニメスタイルの強化などを実装している。なお、今後日本語インターフェイスの提供やカスタマーサポート、コミュニティ機能の強化も予定しているという。AI動画生成プラットフォーム(無料・有料)とAPI(従量課金)で提供される。

「Vidu」は2024年のファーストリリース以来、独自のU-ViTアーキテクチャを基盤とした高一貫性や高解像度出力、アニメスタイルへの最適化などで知られるAI動画生成プラットフォーム。

▲Vidu Web版(AI動画生成プラットフォーム)のホーム画面

今回の「Q1」では、1080p・5秒の動画が生成可能となり、スタートフレームとエンドフレームの2枚の画像とテキストプロンプトから、シネマティックかつ自然な映像遷移を生成可能になった。

▲1080p・5秒の動画生成が可能。無料アカウントでは3回のフリートライアルが利用できる
▲スタート/エンドフレームの画像入力から一貫性のある映像を生成

また、Viduの特長であるアニメスタイルがさらに強化され、キャラクターの動作や表情をより滑らかかつ表現力豊かに生成できるという。

▲アニメスタイルの生成サンプル

■Vidu
https://www.vidu.com/create

プランと価格

サブスクリプションプランはStandard、Premium、Ultimateの3種類。Standardプランは月8ドル(約1,170円、年払いの場合)で商用利用にも対応する。

「Vidu」スマホアプリ版も提供開始

同社はまた、スマホアプリ版「Vidu」として、4月23日にiPhone版、4月24日にAndroid版をそれぞれリリースした。Web版で使用しているアカウントで利用できる。

■Vidu(App Storeプレビュー)
https://apps.apple.com/jp/app/vidu/id6742448149

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