アメリカRunway AI社は5月9日(金)、動画生成AI「Gen-4」で3Dアセットを「References」(参照画像を用いることで一貫性のあるキャラクターやローケーション、アングルなどをビジュアライズできるGen-4の機能)に用いるワークフロー「Using 3D Assets in References」をRunway Academyで公開した。
動画では、黄色のスポーツカーの3Dモデルのあるシーンのレンダリング画像(image 1)と、シーンのリファレンスとなる画像(image 2)をReferencesにインポートして、「render image 1 in the style of image 2」というテキストプロンプトからシーンを生成するワークフローを紹介。
▲左からimage 1、image 2をReferencesにインポート(左図)。image 1のスポーツカーがimage 2のシーン内にある画像が生成された(右図)
image 2を入れ替えることで、指定のシーン内に黄色のスポーツカーが配置された画像が次々と生成されている様子を確認できる。
▲image 2を差し替えることで、スポーツカーはそのままに、シーンだけを変更できる
そこからさらに、アングルの変更や車体パーツのクローズアップなどをテキストプロンプトで指示し、黄色のスポーツカーの一貫性は保ちながらもバリエーション画像の生成が行える。
▲アングル変更
▲クローズアップ
■Using 3D Assets in References(Runway Academy)
https://academy.runwayml.com/gen4/using-3d-assets-in-gen4-references
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