アメリカMeshy社8月8日(金)、同社3Dモデル生成AI最新バージョン「Meshy-5」を正式にリリースした。3月末にリリースされたPreview版の機能群に加えて、PBRテクスチャの自動生成やマルチビュー生成、A/Tポーズ生成、プロンプトヘルパー、リアルタイムテクスチャ生成、複数アセットの一括生成などの機能強化が図られている。

▲Meshy 5で日本語のテキストプロンプトからドラフト生成を行った様子。ドラフト生成に10クレジット、4つのドラフトから1つを選んでテクスチャリングを行う際に10クレジットを消費する
▲テクスチャの生成が完了。このモデルはMeshy 5で生成しているため、モデルのダウンロードにはProプラン以上の有料プランが必要となる。Freeプランの場合、Meshy 4で生成したモデルは10個までダウンロードが可能

PBRテクスチャの自動生成

ベースカラーマップに加えてPBR(メタリック、ラフネス、ノーマル)テクスチャが自動で生成されるようになった。

3Dモデル生成ワークフローを支える新ツール群

Flux Kontext(Flux AIの画像ジェネレータ)によるマルチビューA/Tポーズ生成、より良い生成結果を得るためのプロンプトヘルパーリアルタイムテクスチャ編集機能など、ワークフローを高速化・効率化するツールが追加された。

複数モデルの一括生成

複数の画像をまとめてアップロードして「生成する(Generate)」ボタンを押すことで、各3Dモデルを自動で生成可能。プロップや武器などの大量の3Dアセットが必要な場合に作業を効率化できる。

その他の更新

Meshy 5では、生成するモデルの信頼性がより向上し、破損した構造や歪み、浮いた部分などが大幅に減少。入力画像からメッシュの形状とアライメント(配置の調整)を高精度に再現し、マルチビュー入力により、さらに精度の高い3Dモデルを生成できる。また、リグ付きキャラクター用の拡張されたアニメーションライブラリに500以上の新規アニメーションが登録され、幅広い動作をカバーする。

プランと価格

MeshyにはFreeプランの他、Pro、Studio、Enterpriseの有料プランが用意されている。生成されたモデルをプライベート(非公開)とするにはPro以上の有料プランのサブスクリプションが必要となる。

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