アメリカMeshy社は8月8日(金)、同社3Dモデル生成AI最新バージョン「Meshy-5」を正式にリリースした。3月末にリリースされたPreview版の機能群に加えて、PBRテクスチャの自動生成やマルチビュー生成、A/Tポーズ生成、プロンプトヘルパー、リアルタイムテクスチャ生成、複数アセットの一括生成などの機能強化が図られている。


PBRテクスチャの自動生成

Brand-new PBR textures just landed in Meshy 5!!!
— MeshyAI (@MeshyAI) August 8, 2025
Realistic 3D models, now even better.
Generate now and see the difference for yourself! pic.twitter.com/OpDQD0PAaQ
ベースカラーマップに加えてPBR(メタリック、ラフネス、ノーマル)テクスチャが自動で生成されるようになった。
3Dモデル生成ワークフローを支える新ツール群

Flux Kontext(Flux AIの画像ジェネレータ)によるマルチビュー、A/Tポーズ生成、より良い生成結果を得るためのプロンプトヘルパー、リアルタイムテクスチャ編集機能など、ワークフローを高速化・効率化するツールが追加された。
複数モデルの一括生成
New Feature: Convert Multiple Images to 3D Models
— MeshyAI (@MeshyAI) August 20, 2025
Why you'll love it:
- Upload multiple concept art in one click
- Auto-generate all 3D models without resubmitting
Perfect for bulk asset creation(props, weapons, environments)! pic.twitter.com/UpRyTQOy2h
複数の画像をまとめてアップロードして「生成する(Generate)」ボタンを押すことで、各3Dモデルを自動で生成可能。プロップや武器などの大量の3Dアセットが必要な場合に作業を効率化できる。
その他の更新
Meshy 5では、生成するモデルの信頼性がより向上し、破損した構造や歪み、浮いた部分などが大幅に減少。入力画像からメッシュの形状とアライメント(配置の調整)を高精度に再現し、マルチビュー入力により、さらに精度の高い3Dモデルを生成できる。また、リグ付きキャラクター用の拡張されたアニメーションライブラリに500以上の新規アニメーションが登録され、幅広い動作をカバーする。
プランと価格

MeshyにはFreeプランの他、Pro、Studio、Enterpriseの有料プランが用意されている。生成されたモデルをプライベート(非公開)とするにはPro以上の有料プランのサブスクリプションが必要となる。
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