takkun氏は1月5日(月)、無料のMaya用ツールセット「Amaterasu」で提供するツール数100個を達成し、SNSで告知を行った。ファイル操作からモデリング、リギング、アニメーション、レンダリングまで幅広いワークフローで作業効率化を実現するツール群となる。執筆時点の最新バージョン「Amaterasu Ver20260119」の対応バージョンはMaya 2023~2026。

「Amaterasu」は、Mayaを使用するアーティストのために開発された包括的なツールパッケージ。takkun氏による長年の制作現場での経験とフィードバックに基づき、約100種類のツールが収録されている。反復作業の自動化や、複雑な工程を数クリックで完結させるワークフローを提供する。

Version 20260104では、Maya 2026に正式対応し、メニューUIの視認性向上が図られた。機能面では、フリーズされたトランスフォームを復元する「Unfreeze Transformation」や、アニメーションデータのノイズを除去する「Motion Denoiser」などのツールが追加。また、ビューポートにパースガイドを表示する機能、リギングにおけるオフセットグループ作成やカーブリベット機能、レンダリング時のオーバースキャン設定やPythonパッケージ管理ツールなどの機能強化も施されている。

Version20260119では、トランスフォームやジョイントのローカル軸表示を一括設定できる「Local Axis」、画像からカメラの焦点距離や向きを解析する「Perspective Inspector」、手軽にマトリックス接続を行える「Matrix Constraint」が実装されている。

■Amaterasu
https://telling-mink-b5d.notion.site/Amaterasu-15c88977f41f80a7af4adcfca26d304a

■パッチノート Version20260104
https://telling-mink-b5d.notion.site/22688977f41f80e5b665e2fb5d80d1ec?p=2de88977f41f80b99505fb95cd809e9b&pm=c

■パッチノート Version20260119
https://telling-mink-b5d.notion.site/22688977f41f80e5b665e2fb5d80d1ec?p=2ed88977f41f809fa45fd2de385a7602&pm=c

カテゴリごとのツール概要

「File」カテゴリにはプロジェクト管理やシーンデータの整理に関する8つのツールが含まれる。プロジェクトディレクトリの自動設定やリファレンスファイルの置換・リネーム機能、「Remove Unknown Nodes」や「Remove Unknown Plugins」のように、シーン内に残留した不明なノードや不要なプラグイン情報を削除し、データをクリーンに保つためのユーティリティが用意されている。

「Edit」カテゴリにはシェイプ操作とノード整理に関する4ツールが含まれ、シェイプの結合・分離・置き換えとノードの並べ替えを実現する。

「Select」カテゴリには、特定の条件(エッジの属性、UVの状態、ノードのアニメーション有無など)に基づいてオブジェクトやコンポーネントを効率的に選択するためのフィルタリングツール群8つが含まれる。

「Modify」カテゴリには、オブジェクトのトランスフォーム(移動・回転・スケール)、アトリビュート(属性)、およびノード自体の状態を編集・管理するための15個のツールが含まれている。

「Display」カテゴリには、ビューポート上の表示設定や、作業効率を高めるための視覚的なガイドを管理する5つのツールが含まれている。

「Window」カテゴリには、特定のデータ管理や効率化を行うための、独立したウィンドウを呼び出す4つのツールが含まれている。

「Modeling」カテゴリには、ポリゴンメッシュの形状編集を効率化する17のツールが含まれる。エッジのクリース(折り目)操作やフェースの抽出・複製、平面化といったモデリング補助機能に加え、ミラーリングやシンメトリ化、UVに関連したメッシュ操作(UV Linkerなど)が含まれる。また、「Poly Cleaner」のようなメッシュの整合性をチェック・修正する機能もある。

「Animation」カテゴリには、アニメーション制作の効率化を目的とした17のツールが含まれる。カメラリグの作成やモーションカーブの生成、キーフレームの挿入・調整(サイクル、オフセット、ラウンドオフなど)を行う機能、さらにプレイブラストの実行や、不要なアニメーションの削除、モーションのデノイズなどの機能も提供されている。

「Rigging」カテゴリには、リグのセットアップや調整を支援する14のツールが含まれている。ジョイントやウェイトの編集、コントローラの作成、ジオメトリコンストレイントやベンド・ロールといった特定用途のコンストレイント作成機能がある。「Soft Tweak」や「Cluster Tweak」のように微調整を行うためのツールや、ピボット位置の変更、スペースの挿入といったリギング作業の煩雑さを軽減する機能も含まれる。

「Rendering」カテゴリには、レンダリング設定やマテリアル管理に関連する10のツールが含まれる。テクスチャのリロードやUDIMプレビューの生成、マテリアルライブラリの管理機能がある。また、「Make Overrides」や「Register Geometry」といったレンダリング前のシーン構築を補助する機能や、アンチエイリアスの無効化、オーバースキャン設定など、出力時の調整を行うツールも用意されている。

「Development」カテゴリには、Maya内部のPython環境に外部パッケージ(NumPy等)を導入またはアンインストールできるツールが含まれている。

■Amaterasu マニュアル
https://telling-mink-b5d.notion.site/15c88977f41f811cbcbad4a462dd9c8f

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