ゲーム開発向けTA専門スタジオの株式会社TAは9月29日(月)、Maya用の無料リギングプラグイン「UZURIG 2.4.7」をリリースした。「UZURIG2」は、3月27日(木)にリリースされた、商用利用可能な無料キャラクターリギング/アニメーション制作向けモジュール型リグシステム。Windows版Maya 2023以降に対応する。バージョン2.4.7では、spline_ikやmspline_ikモジュール利用時の制約が低減している。
Maya用のフリーリグです!モーションの練習用や、就活のデモリール用にいかがですか?!可愛くてポージングだけでも楽しく遊べますよ!(ハイライト回転瞬きアニメーション付き!)https://t.co/dbqjkRBjho#UZURIG2 pic.twitter.com/XdElP57cMg
— 上原達也 (@ue_ta) October 7, 2025
9月の UZURIG 2 アップデートを公開しましたspline系モジュールが骨の軸がバラバラでも使いやすくなりましたSetupTool/SpaceSwitchの安定化も進んで作業がぐっと楽になりますぜひチェックしてみてくださいhttps://t.co/X04dLoXnma
— 上原達也 (@ue_ta) September 30, 2025
UZURIG2は、ゲーム開発向けに設計されたMaya用のモジュラーリギングシステム。既存のボーン構造に対してリグコントローラを構築する方式を採用し、柔軟で効率的なリギング作業を可能にするという。個人・法人を問わず商用利用が可能なライセンスで提供されている。また、法人向けには導入支援やカスタマイズ対応などの有償サポートも用意されている。

UZURIG2の主な特徴として、FKベースのボーンアニメーションをリグコントローラのアニメーションに変換する機能、全カスタムノードをC++で実装したことによる高速かつ安定した動作、リグの生成処理やUIのPython実装に伴うユーザーからのカスタマイズ対応、Offset Parent Matrixを活用し無駄な計算を排除したスマートなコントローラ構造を備える。
また、複数のボーンチェインを1つのリグモジュールとして扱い、リグの設定情報を外部ファイルとして入出力可能。その他、補助ボーンを制御するための補助ノード、2種類のSoft IK機能、つま先のフロアコンタクト処理、原点等倍スケールに対応する。
バージョン2.4.5と2.4.6では、動物キャラクター向けの新モジュールも追加された。
UZURIG 2 の8月のアップデートを公開しました
— 上原達也 (@ue_ta) August 28, 2025
今回は動物キャラ向けに新しいリグモジュールを追加できました!
四足用の leg_quad_ik や首用の neck_spline_ik が入っています
さらに細かな修正もいろいろ行ったので、ぜひチェックしてみてくださいhttps://t.co/TUR1QmTQy7

動物用の足モジュールは、伸びすぎないようにリミットをかけられるようにしました。四足動物は人型と違って足が曲がった状態でセットアップすることが多いですから、伸ばしたときに伸びすぎちゃうことがあるんですよね…
(株式会社TA代表・上原達也氏のXより)
なお同社は、7月にゲームプログラマのおかず氏がリリースしたUnreal Engine向けの物理プラグイン「Kawaii Physics v1.19.1」(GitHub、Fab)のサンプルプロジェクト用にキャラクターおよび物理設定を提供している。
アップデートおめでとうございます
— 上原達也 (@ue_ta) July 18, 2025
サンプルプロジェクト用にキャラと物理設定を提供させていただきました可愛い #KawaiiPhysics https://t.co/TecGAF48Rk pic.twitter.com/qvUxVaqqwG
■UZURIG2 Rigging Plugin for Maya(プラグイン・サンプルリグシーンダウンロード)
https://uzurig.com/ja/uzurig2-rigging-plugin-for-maya-jp/
■UZURIG 2.4.7リリースノート
https://uzurig.com/ja/release-uzurig-2-4-7/
■株式会社TA
https://xta.co.jp/
CGWORLD関連情報
●無料のMaya用キャラクターアニメーション効率化ツール「Pickify」公開! キャラクターのリグコントローラをホットキーで素早く選択

Ehsan Bayat氏が無料のMaya用キャラクターアニメーション効率化ツール「Pickify」をGumroadで公開。アニメーター向けに、キャラクターリグの複雑なコントロール操作を大幅に簡素化することでより直感的なリギング環境を実現する。対応するMayaのバージョンは2022〜2026。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202510-Pickify.html
●おかず氏開発の無料UE5物理プラグイン「Kawaii Physics v1.19.1」リリース! UE5.6対応、ワールド座標系対応、サンプル一新、FabとGitHubから開発支援も可能に

おかず氏がUnreal Engine向けの軽量な物理プラグイン「Kawaii Physics v1.19.1」をGitHubとFabでリリース。GitHubではオープンソース(MITライセンス)、FabではFab Standard Licenseで提供される。本バージョンではUE5.6がサポートされ、物理シミュレーションがワールド/基準ボーン座標系に対応したほか、Wind Direction NoiseやSkeletal Component Move Scaleの追加などが実装された。サンプルプロジェクトも再構築され、新しいキャラクターモデルとセットアップ済みABPが提供される。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202507-KawaiiPhysics-v1191.html
●Hazel Brown氏の有料トレーニング「Advanced realtime hair tutorial」 Mayaによるヘア制作チュートリアル動画+ファイルのセット、30ドル

Hazel Brown氏が自身のArtStationにてMayaによるヘア制作チュートリアル教材「Advanced realtime hair tutorial」の販売を開始。教材にはチュートリアル動画15本と作業用ファイル、テクスチャ、Marmosetシーンが含まれ、価格は30ドル(約4,300円)。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202507-Maya-Adv-RealtimeHair.html