Math Magic社は12月22日(月)、3D生成AIモデル「Hitem3D 2.0」をリリースし、Web版公式ワークスペースとAPI経由での提供を開始した。本バージョンではアーキテクチャが刷新され、ジオメトリやテクスチャ、マテリアルの品質が向上。また、フルカラー3Dプリントへの最適化も施されている。
Hitem3D 2.0には独自の「1536pro」統合テクスチャリングモデルが搭載され、立体的なジオメトリとテクスチャを同期させて生成する。これにより、裏面や遮蔽された部分も自動的に補完され、触手や動物の尻尾といった細長い形状であっても、継ぎ目や歪みが大幅に低減され、連続性のある自然な外観が得られるようになったという。また、色彩の変化が表面形状に密着して追従することから、従来よりもより有機的かつ生命感のあるモデルを生成できるとのこと。
3Dアセットの実用性向上のため、Hitem3D 2.0ではIntrinsic Albedo(本来の色)の抽出技術を採用。写真から3Dモデルを生成する際の課題である、オリジナル画像に含まれるライティングやシャドウの情報がテクスチャに焼き付いてしまう現象に対して、V2.0では専用のデライティングモデルを適用することにより、ライティングとシャドウの影響を除去する。
また、人物キャラクターの再構成能力が向上し、頭蓋骨や顔の比率を構造レベルで推論することで、目鼻立ちの位置や形状をより写実的にモデル化できるという。髪の毛の表現においても、毛根から生えているような自然な毛束感やながれを再現できるとのことだ。
▲V1.5とV2.0の生成品質比較
■Hitem3D(Web版)
https://www.hitem3d.ai/home
Web版のプランと価格
Web版公式ワークスペースでは、無料のFreeプランのほか、有料プランが3種用意されている。Proプランは初月9.9ドル(約1,485円)、翌月以降は19.9ドル(約2,985円)で提供され、月間1,300クレジットと商用利用権が付与される。最上位のUltraプランは月額129.9ドル(約19,485円)で、10,400クレジットという大量のリソースと無制限のストレージ、最高のキュー優先度が提供される。なお、年額払い時には10%の割引が適用される。
Hitem3D API
Hitem3D APIもHitem3D V2.0アーキテクチャに対応。ジオメトリとテクスチャを1回のリクエストで同時に生成する「All-in-One Generation」モード、「Image to 3D」モード、「Multi-view to 3D」モード、ジオメトリの生成後にテクスチャを生成する「Staged Generation」モードが利用できる。Staged Generationはリトポロジーやリギングなど中間での調整が必要な工程に向く。
APIの利用はプリペイド式のクレジット購入制。「Free Trial Pack」では200クレジットが付与され、有効期限は7日間。「Paid Resource Packages」は必要な量を購入できるクレジットパック。有効期限は購入から365日間。
■Hitem3D API
https://platform.hitem3d.ai/
CGWORLD関連情報
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https://cgworld.jp/flashnews/01-202601-MeshRipple.html
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https://cgworld.jp/flashnews/01-202601-TRELLIS2.html
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https://cgworld.jp/flashnews/01-202512-Hunyuan3DStudio.html