中国テンセント(Tencent)社は11月28日(金)、3Dアセット生成AI「Hunyuan3D」の公式ワークスペース「Hunyuan3D Studio 1.1」の提供を開始した。エンドツーエンドのクアッド(四角ポリゴン)メッシュ生成にネイティブ対応するPolyGen 1.5が統合され、ワイヤーフレーム品質が向上。メールアドレスによるログインで1日30回無料生成が利用できる。

Hunyuan 3D Studio just leveled up to 1.1! We've integrated the art-grade 3D generative model, Hunyuan 3D-PolyGen 1.5, to deliver the industry's most advanced mesh quality directly to your workflow. 
・Art-Grade Quad Mesh: We've pioneered an end-to-end native quad mesh generation method. Unlike older methods that generated only tri-meshes, PolyGen 1.5 directly learns quad topology to produce cleaner, continuous edge loops and superior wireframe quality.
・Professional Viability: Achieving this topology standard makes models instantly production-ready for game artists, 3D designers, and developers across game development, animation, and VR content creation.
・Flexible Output: PolyGen 1.5 supports both Quad and Triangular Topology, ensuring viability for both soft-surface and hard-surface models in professional pipelines.
PolyGen 1.5 sets a new SOTA in stability, detail, and wireframe quality.


Hunyuan 3D Studioがバージョン1.1にレベルアップしました!アートグレードの3D生成モデル「Hunyuan 3D-PolyGen 1.5」を統合し、業界最高峰のメッシュ品質をあなたのワークフローに直接お届けします。
・アートグレードの四角ポリゴンメッシュ(Quad Mesh): 私たちは、エンドツーエンドのネイティブ四角ポリゴンメッシュ生成手法を開拓しました。三角ポリゴンメッシュしか生成できなかった従来の手法とは異なり、PolyGen 1.5は四角ポリゴンによるトポロジーを直接学習することで、よりクリーンで連続したエッジループと優れたワイヤーフレーム品質を実現します。
・プロフェッショナルな実用性: このトポロジー基準を達成したことにより、生成されるモデルは、ゲーム開発、アニメーション、VRコンテンツ制作に携わるゲームアーティスト、3Dデザイナー、開発者にとって、即座にプロダクション(本番環境)で使用可能なものとなります。
・柔軟な出力: PolyGen 1.5は四角(Quad)と三角(Triangular)の両方のトポロジーをサポートしており、プロフェッショナルなパイプラインにおいて、ソフトサーフェスとハードサーフェスの両方のモデルでの実用性を保証します。
PolyGen 1.5は、安定性、ディテール、ワイヤーフレーム品質において新たなSOTA(最高水準)を打ち立てました。


▲Hunyuan3D Studioトップページ

▲Hunyuan3D Studioには「Concept Design」「Geometric generation」「Component splitting」「Low-mode topology」「UV Exposure」「Texture drawing」「Bone binding and skin」「Animation effects」という8つの工程が用意されている。バージョン1.1で変更があったのは4番目の工程となる「Low-mode topology」で旧モデルPolyGen 1.1と新モデルPolyGen 1.5が選択可能となっている

▲「Low-mode topology」の工程でモデルに「V1.5」を選び、面数(Low、middle、highの3種、ここではmiddleを選択)、トポロジー(三角ポリゴンまたは四角ポリゴン、ここでは後者)を選択して生成を実行。元データのトポロジーは三角ポリゴンで、面数は50万(仕様によりアップロード時にはワイヤーフレーム表示ができない)
▲生成結果。四角ポリゴンメッシュで面数が18,704まで削減された
▲データはFBXやSTL、USDZ形式などでダウンロードできる

■Hunyuan3D Studio 1.1
https://3d.hunyuan.tencent.com/studio

●参考:テンセントの新3D生成AIモデル「Hunyuan3D-PolyGen」公開! 独自開発のメッシュ自己回帰モデルと高圧縮技術により複雑かつ精密なトポロジーを生成

https://cgworld.jp/flashnews/01-202507-Hunyuan3D-PolyGen.html

CGWORLD関連情報

●テンセント、3D生成AIモデル「Hunyuan 3D Engine」を全世界のクリエイターと企業向けに提供開始

テンセントのクラウドプラットフォーム・テンセントクラウド(Tencent Cloud)が、3D生成AIプラットフォーム「Hunyuan 3D Engine」のグローバル展開を正式に開始。公式プラットフォーム「Tencent Hunyuan 3D Global」では毎日20回の無料生成が行えるほか、エンタープライズAPIユーザーには登録時に200の無料クレジットが付与される。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202512-Hunyuan3DEngine.html

●3Dアセット生成AIモデル「PhysX-Anything」公開! 単一画像から物理シミュレーション対応のリグ済み3Dアセットを生成、研究・教育目的で利用可能

南洋理工大学と上海AIラボからなる研究チームが、1枚の日常的な画像から物理シミュレーションですぐに使用可能な3Dアセットを生成するフレームワーク「PhysX-Anything」を発表。コードはGitHubで、データセットはHugging Faceで公開されている。ライセンスは独自の「S-Labライセンス」で、利用目的が研究および教育に制限されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202511-PhysX-Anything.html

●Metaの3D生成AI技術「SAM 3D」発表! 単一の2D画像から精密な3Dオブジェクトや人物を再構築、GitHubとHugging Faceでコード&データ公開

Metaが画像セグメンテーションAIの最新モデル「Segment Anything Model 3(SAM 3)」と、単一画像から3Dモデルを再構築する「SAM 3D」を発表。ソースコードはGitHubで公開されているが、独自ライセンスによって「SAM 3」基盤モデル、「SAM 3D Body」、「SAM 3D Objects」が明確に区分されている。データセットはHugging Faceで公開されているほか、同社AI技術のプレイグラウンド「Meta AI Demos」ではブラウザ上でSAM 3Dをテストできる。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202511-Meta-SAM3D.html