標準化団体・The Khronos Groupは2月3日(火)、3Dアセット配信フォーマット「glTF 2.0」において、複数の2D画像からフォトリアルな3Dアセットを生成するラディアンスフィールド(放射場)表現技術の3DGS(3D Gaussian Splatting)を保存可能にする標準拡張機能「KHR_gaussian_splatting」のリリース候補版(RC、Release Candidate)を公開した。

CesiumJS上でCesium World Terrainと統合された、化学工場の3DGSによるタイルセット(データ提供:ベントレー・システムズ
CesiumJS上でGoogle Photorealistic 3D Tilesと並行して統合された、変電所の3DGS(データ提供:ベントレー・システムズ

今回の拡張機能は、glTFのメッシュプリミティブを拡張し、三角形の代わりにスプラットを描画するためのルールを追加するもの。これにより、既存のツールやパイプラインを利用して、3DGSをglTFアセットとしてインポートおよびエクスポートできるようになる。

SHARE 102S Pro V2センサーを使用し、エリア測量パターンで収集された2,431枚の画像に基付く、カンザスシティのコーヒー焙煎所の3DGS。ESRIArcGIS Reality for ArcGIS Proにて処理(提供:ShareUAV
SHARE 102S Pro V2センサーを使用し、エリア測量パターンで収集された5,255枚の画像に基づく、産業施設の3DGS。ESRIArcGIS Realityを用いて3DGSレイヤーとして処理された(データ提供:Portcoast Consultant Corporation

■Khronos Announces glTF Gaussian Splatting Extension(公式プレスリリース)
https://www.khronos.org/news/press/gltf-gaussian-splatting-press-release

■KHR_gaussian_splatting仕様(GitHub)
https://github.com/KhronosGroup/glTF/tree/main/extensions/2.0/Khronos/KHR_gaussian_splatting

glTFについて

glTF(GL Transmission Format)は、アプリケーション間で3Dシーンやモデルを効率的に伝送し、読み込むための標準規格。ロイヤリティフリーで提供されている。glTFは3Dアセットのファイルサイズを最小限に抑え、展開や描画に必要な実行時の処理負荷を軽減するように設計されていることから、相互運用可能な3Dコンテンツの共通フォーマットとして業界全体で採用されている。

■glTF - Runtime 3D Asset Delivery(公式ページ)
https://www.khronos.org/gltf/

■glTF(GitHub)
https://github.com/KhronosGroup/glTF

CGWORLD関連情報

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https://cgworld.jp/flashnews/01-202512-Threejs-r182.html

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Shopifyがオープンソース(MITライセンス)のglTF圧縮ツール「glTF Compressor」をリリース。Webアプリとして機能が提供され、テクスチャの圧縮率やメッシュの最適化などによるルックの変化をリアルタイムで確認しながら、glTFのファイルサイズ調整が行える。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202508-glTF-Compressor.html