オートデスクは5月6日(水)、「Arnold renderer」公式YouTubeチャンネルにて、チュートリアル動画「Arnold Tutorial - Volumetric Lines in Maya」を公開した。Maya上でArnold ボリュームを用いて、ライン シェーダとUV 投影(UV Projection) シェーダを組み合わせることで、立体的で複雑なボリューメトリック・ラインエフェクトを構築するワークフローを、約3分でコンパクトに解説している。
Arnold ボリュームの基本構築とマテリアル設定
エフェクト制作の第一歩として、シーン内にArnold ボリュームを配置し、形状をボックスに変更する。そこにStandard Volumeシェーダを割り当てることで、煙や雲のような立体的な媒質を表現するためのベースを構築する。このベースマテリアルに対して、Density(密度)を増加させてボリュームの厚みを強調したり、色調を調整したりすることで、以降で接続するラインの模様がより明確に浮かび上がるようになる。
ボリュームに対してライン状のパターンを適用するため、Standard VolumeシェーダのTransparent Weight(透過ウェイト、ボリュームの不透明度を制御する)にノードを接続する。
ここに直接ライン シェーダを繋ぐのではなく、間にUV 投影ノードを挟む。ライン シェーダで生成した模様をUV 投影ノードのProjection Color(投影カラー)へ渡し、その出力を透過ウェイトへ接続することで、立体に対する柔軟な投影コントロールが可能になる。
座標系とパラメータによるライン形状の制御
ライン シェーダ側の設定を変更することで、ボリューム内に描画される線の形状を大きく変化させることができる。線の数や太さの調整はもちろん、座標系をPolar(極座標)やCartesian(デカルト座標)に切り替えることで、放射状や格子状など線の広がり方を根本から変更可能である。また、背景色と線の色を反転させたり、Intervals(間隔)の数値を増やしたりして線の見え方を細かく調整できる。Sequentially(順次)やFrom the center(中心から)といったオプションを活用し、空間的なバリエーションを生み出すことも可能だ。
波打つような有機的なパターンも制御できる。ライン シェーダのStyle設定で、波の高さを示すAmplitude(振幅)や、波の細かさを示すFrequency(周波数)値を引き上げることで、ラインにうねりや幾何学的な歪みを付加できる。
プロジェクション方式の変更による立体投影の応用
ネットワークの中間に配置したUV 投影シェーダの設定を変更することで、生成したラインパターンをどのようにボリュームへ投影するかを切り替えることができる。投影タイプをSpherical World(球面ワールド)に変更し、V Angle(垂直方向の角度)を調整すると、球面に沿ったライン配置となる。さらに、立方体やシュリンクラップなど、複数の投影タイプを試すことで、単一のボックス形状ボリュームに対して全く異なる立体的視覚効果を与えることができる。
■Arnold Tutorial - Volumetric Lines in Maya(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=22t_LOPmnfI
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