アーティスト・コレクティブのGOLEMは8月14日(金)より、渋谷・MIYASHITA PARK内のアートギャラリーSAIにて企画展「GOLEM」を開催する。また、関連企画として8月22日(土)には、トークイベント「なぜこの形を作るのかーフィギュアと彫刻のあいだで考える造形と価値ー」をふれあい貸し会議室 渋谷 No.77にて開催する。企画展「GOLEM」は、異なる領域で活動する8名の作家による新作を中心に、フィギュアやデジタル造形、彫刻といった実践を横断的に提示し、現在の造形文化における多様なあり方を問う内容となっている。

企画展およびトークイベント開催概要

企画展「GOLEM」

・会期:2026年8月14日(金)〜8月30日(日)
・営業時間:11:00〜20:00(会期中無休、※8月14日のみ11:00〜17:00)
・会場:SAI(渋谷・MIYASHITA PARK内、東京都渋谷区神宮前6丁目20−10 MIYASHITA PARK SOUTH 3F 30800)
・入場料:1,000円
・オープニングレセプション:8月14日(金)18:00〜20:00(※招待制)

トークイベント「なぜこの形を作るのかーフィギュアと彫刻のあいだで考える造形と価値ー」

・日時:2026年8月22日(土)14:00〜16:00
・会場:ふれあい貸し会議室 渋谷 No.77(東京都渋谷区渋谷2丁目22−6 幸和ビル 3階)
・参加費:2,000円(税込)
・定員:100名
・来場特典:当日は11:00〜13:00にGOLEM参加作家が企画展会場に在廊し、トークイベントにも同席予定。

企画展「GOLEM」出展作家プロフィール

石野平四郎

撮影:築山礁太

1992年神戸市生まれ。2015年神戸芸術工科大学クラフト美術学科フィギュア彫刻コース卒業。2017年新芸術校標準コース修了。フィギュア造形の技法と彫刻表現を融合した独自の制作工程を用い、目に見えないエネルギーや存在をメタ的なクリーチャーとして可視化する制作を行っている。増幅されたイメージと自身を中心とする造形行為を「嵐」として捉え、命なき存在に宿る生命力や、その悲哀、激情、虚無について思考を重ねている。2023年、Iris van Herpenからのオファーを機に、海外の主要な美術館にて作品を発表。また、アーティスト・コレクティブGOLEMの作家・企画としても活動し、ゲームや特撮などの視覚文化に由来する造形言語を批評的に再検討しながら、身体性・物質性・制作態度を軸に、立体造形が芸術としてどのように成立し得るのか、その可能性を探る実践を行っている。
https://heishiro-ishino.jp

植田明志

1991年三重県生まれ。2014年に名古屋芸術大学アートクリエイターコースを卒業。ポップシュルレアリスムの系譜を基盤に、日本的な嗜好性や個人的なノスタルジアを内包した世界観を、物語を綴るように連続的な造形作品として展開している。親密でありながらどこか異界に接続するイメージは、記憶や憧憬、祈りといった感情の層を静かに掘り起こす。制作は、自身の中に自然に立ち上がるイメージや感情を形にする行為として行われており、明確な意味づけや解釈を前提としない。作品は完成された物語ではなく、心に浮かぶ風景や気配を留めた断片として現れ、観客自身の経験によって補完される余白を持つ。2021年の入院を経て以降は、立体造形に加え、デジタル技術や映像、出版など多様な手法を用いながら、変化する身体感覚や環境とともに制作を続けている。主な個展に『祈跡 For praying』(未那美術館・北京 / 2019年)、『NATIVE CHILDREN』(HOW HOUSE・東京 / 2020年)、『-憧憬- 星のように歌い、月の様に踊る』(北京 / 2021年)、『Memory of Landscape』(Beinart Gallery・オーストラリア / 2025年)。主な企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda・東京 / 2022年)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭・東京 / 2024年)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST・東京 / 2024年)などがある。
https://www.akishiueda.com

Entei Ryu

1993年生まれ。コンセプトアーティスト、デジタル造形作家。東京大学で建築を専攻し、卒業後はゲーム・映画のコンセプトアートを中心に活動。彫刻、イラストレーション、ファッションデザインにも携わっている。2021年からワンダーフェスティバルへの出展を開始。2025年8月に『MERCURY Entei Ryu造形作品集』(玄光社)を刊行。主な参加作品にゲーム『Total War』『アサシン クリード』などがある。
https://x.com/badzrlwt

タンノハジメ

1999年生まれ。2024年に東北芸術工科大学映像学科を卒業。3D彫刻ソフトウェア上での造形行為を彫刻的実践として捉え、膨大な作業量と密度によって、重力や物理法則から解放された空間に形態を立ち上げる。俯瞰的かつ静謐な制作態度のもと、神性や崇高さを帯びたフォルムを緻密に構築し、完成した形態を物質世界へと出力することで、デジタル上で生成された造形が孕む神性や存在感の所在を問いかける。画面内で完結しない造形の運動は、彫刻における身体性と信仰的感覚の新たな接点を示している。卒業後はクリーチャーを中心に、ゲーム・映像分野でのキャラクターデザインや商業原型制作に携わる一方、ワンダーフェスティバルなどでオリジナル作品や怪獣の再解釈的造形を発表。2024年の『GOLEM Ph2』への飛び入り参加を契機に、アーティスト・コレクティブ「GOLEM」の所属作家として本格的に活動を開始した。主な活動にワンダーフェスティバルへのディーラー参加。主な企画展に『GOLEM Ph2』(CONTRAST・東京 / 2024年)、『― META ―』(MUMON・東京 / 2025年)などがある。
https://x.com/tnn_scaltinof

蔦本大樹

1995年兵庫県生まれ。2020年に神戸芸術工科大学大学院芸術工学研究科総合アート&デザイン専攻修了。現在は横浜美術大学クラフトコース助教。「時間の痕跡」を主題に、架空考古学の視点から、実在しない古代遺物や失われた文明の断片を想起させる立体作品を制作する。古代から受け継がれてきた鋳造技法を用いることで架空の遺物に物質としての実在感を与え、金属素材への色上げや表面処理によって、長大な時間を経た物質のようなリアリティを生み出している。現代の彫刻を過去あるいは未来から発見された仮説的な遺物として提示し、考古学的想像力と彫刻的マテリアリティを往還しながら、人類史へのロマンと時間の堆積を新たな痕跡として再構成する。GOLEMにおいては、素材の堅牢さや保存性を示すのではなく、時間を超えてなお想像力を喚起する「痕跡」として作品を位置づけ、世界観を一方向に固定せず展示全体に時間的な奥行きをもたらしている。主な企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda・東京 / 2022年)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭・東京 / 2024年)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST・東京 / 2024年)、『シーラカンス』(MUMON・東京 / 2025年)などがある。
https://tsutamotodawiki.jimdofree.com/

中西宏彰

1993年大阪府生まれ。造形作家、原型師、キャラクターアーティスト。2016年に大阪芸術大学キャラクター造形学科漫画コースを卒業。自然生物が持つ構造や機能からなる造形美を追求し、有機・無機を問わず幅広い表現を用いて説得力のある存在を構築する。質感のディテールや流れに注力し、完璧な造形を目指した架空のキャラクターを制作。表面が幻視させる生命力を持ち、工業素材のニュートラル性や人工性を帯びた空虚な内部の本質を超えることで、彫刻における生命の根底についてダイレクトに問いかけている。2022年に株式会社カプコンを退社した後は、長年ゲーム会社で培った知識と技術を駆使し、独立したアーティストとして活動。現在はフリーランスとしてフィギュア原型やゲームキャラクター制作を主な業務としながら、造形作家としてワンダーフェスティバルなどにディーラー参加している。
https://x.com/hiyocoman01

森田悠揮

1991年愛知県生まれ。2014年立教大学卒業。同年よりフリーランスのキャラクターデザイナー、デジタルアーティストとして活動を始め、2019年より作家としての活動を本格化。国内外のグループ展やアートフェアに多数参加しており、主な展示に『Scope Art Show』(メトロポリタンパビリオン・NY / 2020年)、『Salon Art Shopping Paris』(ルーヴル美術館・パリ / 2021年)などがある。個展としては『Overwhelmed』(UltraSuperNew Gallery・東京 / 2021年)、『Pure』(The Anzai Gallery・東京 / 2022年)を開催。また、ゲーム『Gears 5』(2019年)、Netflixアニメ『パシフィック・リム:暗黒の大陸』(2021年)、ヴィジュアルマガジン『Far』(ZOZO / 2022年)、ゲーム『WILD HEARTS』(2023年)など、企業とのコラボレーションやアートワーク提供も多数手がけている。
https://itisoneness.com/

米山啓介

1987年静岡県生まれ。2008年よりワンダーフェスティバルに参加。2016年にThe Hive Gallery and Studios(ロサンゼルス)の「Master Blasters of Sculpture 8」にてフィーチャーアーティストに選出される。映像作品の造形やデザインも精力的に手がけており、2018年の映画『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』では大仏デザインと造形を、2021年の映画『ネズラ1964』ではマンモスネズラデザインおよび雛型造形を担当。また、2022年公開の映画『怪猫狂騒曲』では怪猫デザインを手がけた。2020年には「Beautiful Bizarre Art Prize」彫刻部門のファイナリストに選出されている。
https://x.com/keisukeyoneyama

トークイベント登壇作家プロフィール

竹谷隆之

撮影:たけやけいこ

1963年北海道生まれ。阿佐谷美術専門学校卒業。映像、展示、ゲーム、トイ関連においてキャラクターデザインや造形を手がける。雨宮慶太監督作品での造形美術、映画『巨神兵東京に現わる』での巨神兵の雛形制作、映画『シン・ゴジラ』でのキャラクターデザイン、『ジブリの大博覧会・王蟲の世界』での雛形制作・造形監修(現在は「金曜ロードショーとジブリ展」で巡回中)など実績多数。タケヤ式自在置物シリーズでは「ヘビケラ」「王蟲」「大王ヤンマ」「トルメキア装甲兵」などの企画・デザインアレンジを担当。主な出版物に『漁師の角度 完全増補改訂版』(講談社)、『ROIDMUDE 竹谷隆之 仮面ライダードライブ デザインワークス』(ホビージャパン)、『竹谷隆之 畏怖の造形』(玄光社)、『腐海創造 写真で見る造形プロセス』(徳間書店)、『漁師で猟師の家に生まれましたが、継げませんでした。』(ホビージャパン)。
https://www.takeyasideline.com

小谷元彦

撮影:根本匠

1972年京都府生まれ。美術家ならびに彫刻家。失われた知覚や変容を幻影として捉え、覚醒と催眠、魔術と救済、現実と非現実、合理と非合理、人間と非人間などの両義的な中間領域を探求し、日本の近現代彫刻史の新たな脱構築に向けた研究と実践を行う。立体作品のみならず多様なメディアを用いた、綿密に構成された完成度の高い作品が内外で評価されており、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館(2003)、リヨンビエンナーレ(2000)、イスタンブール・ビエンナーレ(2001)など、多くの国際展に出品。近年の展示に「百年後芸術祭」(木更津 2024)、「ゴジラ the アート」(森アーツセンター)、「瀬戸内国際芸術祭 2025」(女木島)がある。
https://phantom-limb.com/

石野平四郎

企画展プロフィールを参照

上路市剛

1992年大阪府生まれ。2015年に京都教育大学教育学部美術領域を卒業。同年に初個展を開催し、「SICF16」準グランプリを受賞。モチーフとする人物の肌の質感まで再現するという、徹底的にリアリズムを追求した彫刻作品を手がけ、個展・グループ展・国内外のアートフェアで発表している。2023年に作品集『受肉|INCARNATION』を出版。
https://ichitakakamiji.com/





■8/22(土)企画展『GOLEM』トークイベント(Peatix)
https://golemtalkshow.peatix.com/

■GOLEM公式Instagram
https://www.instagram.com/golem.collective/