もああん氏は7月24日(金)、Webブラウザ上で動作する原画および絵コンテ制作用ツール「MoArt」のテスト公開を開始した。原画工程におけるタイムシート作業を中心に設計され、PC(液晶ペンタブレット対応)、iPad、スマートフォンから無料で利用できる。8月16日(日)のアップデートでは、TVPaint AnimationCLIP STUDIO PAINTのデータ読み込みにも対応した。

タイムシートを中心としたデジタル原画管理とカメラワーク対応

  • ▲原画プロジェクト
  • ▲コンテプロジェクト

「MoArt」は、アニメーション制作におけるタイムシート作業に特化したインターフェイスとツール群を提供する。ユーザーはWebブラウザ上で直接、レイヤーの管理やコマ割り、カットごとのタイミング調整を行うことができる。作画の補助機能としては、直線描画やスナップ機能に加え、線画の隙間を自動で判定して適切に塗りつぶすシルエット診断機能を備える。

また、カメラワークの設定にも対応。プレビュー画面上でカメラ枠のアスペクト比を柔軟に変更したり、ドラッグ操作で直感的に枠を移動、拡大縮小することができる。音声クリップの読み込みやタイムラインでの整理機能も備え、原画や絵コンテのタイミングを実際の音声や目標総尺に合わせて確認しながら作業を進めることができる。

原画プロジェクトについては、タイムライン操作習得を目的としたチュートリアルコンテンツも用意されている。

▲原画のタイムライン操作をハンズオンで学べるチュートリアルコンテンツ

ブラウザ動作の仕組みとファイル読み込み・書き出し

MoArtは専用ソフトウェアのインストールを必要とせず、Webブラウザの標準機能のみで処理を実行する。作業データはブラウザ内にデータを保存するIndexedDBを活用して自動でバックアップされ、指定した間隔での作業フォルダへの自動保存機能により安全にローカル管理される。

ファイル読み込みについては、ZIPやJSON形式のほか、CLIP STUDIO PAINTやTVPaint Animationの専用データ形式の直接インポートに対応。既存の制作環境で作成した素材をそのままタイムシート作業に持ち込むことができる。

書き出し機能は、プロジェクトの種類が原画か絵コンテかによって出力可能な要素が変化する。原画プロジェクトでは、現在のコマの原寸画像、カメラ枠範囲の動画やGIFアニメーションのほか、実務向けにBG、BOOK、セル、カメラワークなどの指示画像およびAuto Sheet用の設定ファイルを一括で書き出す「上がりを一括書き出し」機能を備える。画像書き出し時には、PNG形式での透過設定、読み込んだ作画用紙フレームの合成、ファイル名の連番桁数指定などが可能であり、修正工程レイヤーが存在する場合は修正用紙の色を背景に敷く処理も適用できる。

▲原画の書き出し設定

一方、絵コンテプロジェクトでは、コンテ用紙をPDFや画像形式で出力できるほか、作品全体またはカットごとの動画出力に対応する。さらに「カッティング素材を書き出し」を選択することで、カットごとにシート画像、JSON、コマ画像、カメラ指示画像などの素材を一括生成する。

▲コンテの書き出し設定

■MoArt
https://moaang.github.io/moart/

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CloverWorksが制作進行視点の商業アニメ制作指南書『制作進行の手引き』の概要を同社公式noteにて公開。CloverWorksに入社した全員に配布される本格的な体裁の書籍で、商業アニメの制作フローにおける基本業務や、納品までの全工程を責任を持って管理する制作進行の実務ノウハウを体系的にまとめたもの。社外の個人への頒布は行っていないが、学校関係者からの連絡は受け付けている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202609-CloverWorks.html