3DCGツールHoudiniの開発元SideFXは、昨年11月から1カ月間、Houdini内で使えるツールアセットのコンテスト「SideFX Labs Tech Art Challenge 2022」を開催。そして2月7日(火)、8名の勝者が決定し、同社Webサイトで発表された。これらのアセットはHDA(Houdini Digital Assets)として無償公開されているため、Houdiniユーザーならば見逃す手はない。

コンテストはUnityやUnreal Engineで利用できる「BEST GAME ART ASSET」部門と、Houdini自体で利用できる「BEST HOUDINI UTILITY」部門で募集され、SideFXによる審査ののち、それぞれ1位から3位と佳作(honorable mention)が授与された。

各部門の優勝アセット

「BEST GAME ART ASSET」部門の優勝者はLukasRH氏の「PIPE GENERATOR」。

Unreal EngineでCubeまたはCube Gridを使って組み上げたメッシュに対して開始点と終了点を指定するだけで、それらを連結されたパイプに変換してくれるツールだ。

「BEST HOUDINI UTILITY」部門の優勝者はMohsen_Tabasi氏の「HEXTILE」。 

テクスチャのタイリング時にリピート感が出ないようパラメータで簡単に調整できるツールだ。

小出大翔士 氏(@d658t)がBEST HOUDINI UTILITY部門で2位に輝く (追記:2/19)

今回、BEST HOUDINI UTILITY部門では 小出大翔士 氏@d658t)が2位に輝いた。

以下にて喜びの声をお伝えしたい。

「この度は、入賞する事ができて本当に嬉しいです!海外の方も参加する中で受賞出来たことにとても驚いています。英語で投稿する事にかなりハードルを感じていましたが、挑戦して良かったです。

こういったツールにフォーカスしたコンテストは中々ないので、機会を与えていただいたSideFX社に感謝しています。今後も研鑽を積み、より便利なツールを提供していけたらと思います。


今回、私が作ったツールはMegascansのメッシュやマテリアルを一覧化し、Houdiniに簡単に読み込めるというものです。汎用的なアセットをHoudiniに簡単に読み込めるので、業種問わず様々な方に利用いただけると嬉しいです!」

HDAとは?

Houdini Digital Assetsは、Houdiniのノードネットワークの一部を再利用できるようカプセル化し、コントロール用のパラメータを用意することで、独立したノードとして扱えるライブラリ。SideFXのContent Libraryページでも、いくつかのHDAが配布されている。

https://www.sidefx.com/contentlibrary/

CGWORLD関連情報

●Houdini Digital Asset(HDA) とはなにか?

HDAの仕組みと導入方法はこちらから。
https://support.borndigital.co.jp/hc/ja/articles/360000246193-Houdini-Digital-Asset-HDA-%E3%82%92%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%99%E3%82%8B

●CGWORLDリサーチ

『Houdini 求人企画』 採用数増加の裏側と26社の求人情報を深掘り!
https://cgworld.jp/regular/vol16-houdini.html

●CGWORLD.jp Houdini Cook Book

株式会社トランジスタ・スタジオの秋元純一氏による、Houdiniの長寿連載。実践的なノウハウをわかりやすく解説しているので、Houdiniのレベルアップにぜひ。
https://cgworld.jp/regular/hcb/