オートデスクは現地時間の2023年3月29日(水)、同社メディア&エンターテインメント部門の新製品と新機能発表において、AI搭載システム「Maya Assist」のプライベートベータを4月5日(水)から開始し、ユーザーの参加申請フォームを公開した。
ベータプログラム(Autodesk Feedback Community)への参加申請フォームMaya Assistは、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を介してMayaのシーンにアクセスし、オブジェクトなどを操作するシステム。自然言語のテキストプロンプトを使用して、オブジェクトのコピーやスケーリング、カメラの追加とフォーカスの設定などを行えるという。
今回のプライベートベータの目的は、参加ユーザーが開発中のMaya Assistの最新機能をテストしながら開発チームとコミュニケーションを取り、改善点の提案や不具合の報告を通じて、同機能の利便性を高めること。
参加には秘密保持契約の締結が必要となるため、一般のユーザーは、プライベートベータ解除まで具体的なMaya Assistの機能を知ることはできない。
また、現時点ではMayaのエディション(Maya、Maya Indie、Maya Creative)によるMaya Assistの搭載非搭載など、要件についての情報も公開されていない。
これからMaya Assistがより複雑な操作に対応し、制作ワークフローにおいて真価を発揮することを期待するユーザーは、この機会にプライベートベータへの参加を検討してみてはいかがだろうか。
Azure OpenAI Serviceとは
マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で運用している、言語モデルのREST APIサービス。OpenAIが開発した各種言語モデルを、Azureが提供するセキュリティ機能上で利用できる。対応モデルファミリーはGPT-4(プレビュー)、GPT-3、Codex、埋め込み。